僕が望んでいた安定した生活とは【実際はハイリスクの会社員】

読書

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日、海外の生徒さんと話していますと、

せいじさんは教員を辞めて個人事業主になったわけだけど、怖くなかった?周りはなんか言ってこなかった?

と散々聞かれました笑。

これは誰もが思うことであり、僕も少なからず「そういう考え」をしていました。

一方で、これは日本の「洗脳」とも言えます。

今の時代は終身雇用が続くことは保証されておらず、自分なりの力をつけていかなければなりません。

今日は「安定とは何か?」について書いていきます。

自分で力をつけてゆくことだ。誰かに頼ることで安心安全が確保されると思っていてはいけない。自分の人生に責任を持とう。

会社員はハイリスク

先日から読んでいます『移動する人はうまくいく』という本にも、この類(たぐい)のことが書いてありました。

僕はもともと公務員だったこともあり、

公務員として地方や国に従事することは、国民として一度経験しておいた方がいい

と思うようになりました。

その上であえて言うのであれば、

会社員も今は、かなりのリスクだ

ということです。

別に煽っているわけでもありませんし、転職を繰り返しながらキャリアを積んでいる友人もたくさんいます。

要は、

  • 個人事業主はリスクが高くて
  • 会社員や公務員は安定感が抜群だ

というレッテルを貼ってはいけないということです。

公務ならまだわかりますが、大手企業ですら、

終身雇用は保証できない

と言っているのです。

つまり、一生その会社で働くことはできないということ。

僕の兄も、

AIの発展でかなりの雇用者が切られた

とメッセージを送ってきました。(誰もが知るアメリカの大手企業に勤めています)

そう、「明日は我が身」なのです。

だからこそ、

いい会社に入って安泰♪

とは言ってられません。

次へ次へと考えておかないと、パッと切られて路頭に迷うことになります。

その生徒さんにも説明をしましたが、なぜか「会社員 = 安定」という幻想を捨てきれないまま、彼はずっと僕に質問してきました。

学校には戻らないのか?なぜ安定を捨てるのか?

と。

公務員は確かに安定かもしれませんが、僕からするとあまりエキサイティングではなかったのです。(教育現場は好きですけどね)

もっとこう、自分でサバイバルしている感が欲しい

そう思ったのですね笑。

でもこの考え方は、今の時代には大切な考え方なのだと思っています。

会社員が安定するという定説はもう通らない。どんどん自分で、次へ次へと進んでいかなければならないのだ。

安定とは幻想

今まで「良し」とされてきた会社員も、本書では「かなりのハイリスク」だと書かれています。

全面的に賛同するわけではないにしろ、おおかた間違っていないとは思っています。

今仕事がある人からすれば、

何をそんなあり得ないことを笑

と、一笑に付すかもしれません。

僕も公務員だった頃は、

このまま行けば「FIRE(=経済的自立、早期退職)」やん!

と思っていたものでした。

確かに公務員はリストラのリスクはありませんが、

  • 移動ができないが異動はある
  • 働く人や環境が決まりきっている
  • やりたいこと以外のこともやらなければならない

など、そこに伴う “リスク” だってあるわけです。

いやいや、それでも安定したお金がもらえるんだからいいでしょ

この考え方は、あくまで「個人の感想」でしかありません。

会社は安定している上に、自分のやりたいことができている
お金がもらえるんだから、イヤなことしてでも生きていきたい
個人事業主は最初は稼げないけど、社会的なスキルが身に付く

など、個人の考え方や感じ方、置かれている状況は違うため、どう感じているかは自分で判断すればいいのです。

要は、「自分の求める像」に向かうことが大事だということ。

これが絶対解であって、安定するものなのだ!お前もやれ!

と決めつけるのは、現代においては「何を言っているの?」ということです。

確率論や大雑把な状況で見れば、会社勤めが「安定している風(ふう)」に見えるのかもしれません。

でもそうではないケースもあるわけでして。

だから、どちらがいいと言い切ることはできません。

僕は別に、

会社員が悪で、辞めた自分が正解だ

と言っているのではなくて、

会社員こそ一生安泰だろ

と言っている人が、不思議でならないというだけのこと。

僕もそうだったのでよくわかりますが、それは「幻想」です。

この世に絶対解なんてありませんし、現代はそうした先入観を持っていると苦労します。

いろいろなことを加味して選んでいるのであれば、それはその人にとっての正解。

ただ、何も考えずに「そういうものでしょ」と思っている人、そしてそれを人に押し付けている人には、僕は疑問を感じざるを得ないのです。

会社員であることが一生安泰だと思っていることは幻想だ。自分で出した結論なら正解。通説に従って決めているのならば改めたほうがいいだろう。

人生に責任を持つ

「会社員至上主義」の友人や生徒さんと話しますと、全然話が通じません。

僕がそうだったからこそ、

なるほど。これは固定観念にやられているな

と思ってしまいます。

「柔軟性のない人」とは、ある意味「洗脳」されている人であって、

  • 嫌儲(けんもう)
  • 投資はギャンブル
  • 個人事業主はハイリスク

など、常識を疑おうとしません。

マスメディアが人を洗脳してきたように、何かを「崇拝」していることに他ならないのです。

  • 会社員だろうと
  • 個人事業主だろうと
  • フリーターだろうと

自分の人生を自分で設計し、自分なりの人生を歩んでゆくことこそが、いつの時代でも求められていることのはずでした。

いつからか僕たちは、常識に囚(とら)われ、周りに合わせることが全てだと思うようになってしまいました。

僕もそのうちの一人でした。

しかし「揺り戻し」とはあるものでして笑、

じゃあ公務員を辞めて、個人事業としてやってみるのはどうか?

と考えるようになりつつも、一方で再び「公務も大事なものだ」とも思うようになりました。

要は「バランス」なんですよね。

  • 会社員も大事
  • 公務に就くことも大事
  • 個人で生きるスキルをつけるのも大事

優劣はないものの、

これしかない!もうこれ以外はあり得ない!

と言うのはおかしなことです。

それは起業家、個人事業にも言えることですね。

どんな仕事でもしっかりと意味を考え、

なぜ自分がこの職に就き、何のために働いているのか

ここを考えることですね。

僕は教員として公務についていましたが、最高の9年間でした。

たくさんのことを学びましたし、あの時間があったからこその「今」があるとも思っています。

僕自身も中学生の時に、

絶対に先生になるんだ

と決めてはいたものの、いざ先生になってみれば、

  • 安定している
  • とにかくお金が欲しい

といった邪(よこしま)な気持ちがあったことも否めません。

それに、

先生になってしまえば一生安泰だ

とすら思っていました。

大事なのは自分の気持ちが今どうあって、どうのように仕事と向き合っているかだと思うんですよね。

職種が何であれ、今のほうが素直に仕事と向き合えている、そんな気がしますね。

仕事にも様々あり、優劣なんてない。しかし、自分がどのように仕事と向き合っているのかを知っておくべきだ。

おわりに

いろんな生き方があっていいんです。

しかし僕が違和感を覚えたのは、

なぜ?何で?会社員が一番じゃないか!

というような論調で、生徒さんが質問に来たからでした。

言いたいこともわかりますが、それが全てではありませんし、

  • どう感じるか
  • 何を目指してゆくのか

は個人によります。

しっかりと現状を見て、どうなりたいのかを考えていきましょう。

それではまた!

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