30代凡人が偉人のたちの分散法を知る【ORIGINALS】

幸せ

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

今日から「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」を読み始め、1章だけ読み終わりました。

著者はあの「GIVE&TAKE−「与える人」こそ成功する時代」を書いたアダム・グラントさんです。

読み始めて既にワクワクが止まらないので、早速書いていこうと思います。

天才は臆病だった

本書では、

「みなさんが偉人と認める人物たちも、実は大きなリスクをとりたがる『冒険野郎』ではなかった

という研究結果からスタートします。

リンカーンもマーティン・ルーサーキング・ジュニアも、自らが演台に立とうと思って立ったわけではなく、できることなら自分の仕事に専念したいと思っていたそうです笑。

  • ビル・ゲイツ
  • ジェフ・ベソス
  • スティーブ・ジョブズ

など、そうそうたる面々も、

  • あと一歩先に進んでいなかったり、
  • 誰かの後押しがなかったりすれば、

「あそこまで大きな会社は作れなかった」とも言われています。

大きなリスクをとって、例えば会社を退社「してから」起業するなんて、恐くてできなかったのだというのです。

起業家は”entrepreneur”と言われますが、意味としては「リスクを伴って起業する人」という訳もあるくらいです。

しかし彼らは違いました。

みんなが憧れている偉人や起業家たちも、ごく普通の人となんら変わらないのだというお話です。

むしろ大きなリスクをとるのではなく、彼らは収入源を分散する傾向にあり、そういった起業家たちのほうが成功しています。

なぜかといえば、

  1. 本業をしっかりと行なって、
  2. 労働で収入を安定させる

ことで、落ち着きながら自分の事業に専念していたからです。

その日暮らしで精神的に不安定だったのならば、仕事が手につきませんからね。

「副業」もその文字通り、本業をおろそかにしてまでやるなと言われるほど、あくまで「副」業であると言い切る人もいます。

神童・天才と呼ばれる人たちは、確かにずば抜けた頭脳を持ち合わせていますが、根っこのところは僕らと変わらない性格だと思うと、少し安心しますよね。

それと同時に、

「自分にもその例を適用することができるのかな」

と希望が持つことができます。

世の中の偉人ほど、リスクを避ける傾向にある。

リスクの分散

特に投資の世界でも、耳にタコができるほど言われている言葉が「分散をしろ」ですね。

どこの動画や本を見ても読んでも、ウォーレン・バフェットに聞いてみても、

1つのカゴに複数の卵を入れるな

と言われます。

僕も、

  • インデックス投資
  • 高配当株投資

に関しては、どちらも広く分散させてリスクを減らしています

どこか1つが崩れてもいいようにしておくのです。

本書で登場する偉人の面々も、

  • 本業は辞めずに数年働いた上で起業に至ったり、
  • 起業に至るまで、なんども確認作業とシミュレーションを繰り返したり

していたそうです。

つまりそのように「軸を一本持っておくこと」が、先進的で独創的なアイディアを生むこと繋がるのです。

「全てを投げ打って起業している」ように見える偉人たちも、実はそんなことはなかったのだと思うと、ちょっと驚きですよね。

一見、新しい事業に100%の力を注入することで成功を掴めそうな気もしますが、どうやらそうではないらしいのです。。

自分の軸を持った上で、他のものに手を出してみよう。

消される天才

ただし、そうした事実がある一方で、「天才を殺してしまう現代社会」に対しての批判もありました。

特に教師たちは、

自分の思い通りにならない生徒を嫌う傾向がある」

というデータが出たそうです。

天才肌の子が、結局は自ら「大人の対応」をしてしまうのです。

「あ、ここでは集団のうちの一人であるほうが生きやすいのね…」と。

学校のシステム上、

  • 生徒を自由にさせてあげたい
  • 自由な授業を展開したい

という思いを我慢しながら、黙って仕事をしている教員は多くいます。

「日本はそうした傾向がある」と思っていましたが、なんと「起業大国アメリカ」と言われているはずのアメリカでも、起業をせずに大衆に流されてしまった方が楽だと思っている学生が多いらしいのです。

  1. 日本でもアメリカでも、天才や非凡な人はいるはずなのに、国や社会がそれを制してしまう。
  2. そしてその環境に乗ってしまう生徒がいる。

これは大きな問題です。

今頃、

  • パソコンが、
  • iPhoneが、
  • インスタが、

なかったかもしれません。

これは、教員である僕自身にも思い当たるふしがあります。

現状の教育システムを肯定するほうが、何かを変えるよりも「楽」だからです。

  1. 本当は教育を変えたいのに、現状に疑いがなくなってしまっている
  2. 本当はもっと自由に教育したいのに、システムのせいにして諦めている。

僕だけではなく、多くの若手教員がその現実に直面していながらも、目を瞑っています。

しかし、このままではいけません。

それではいつまで経っても、天才たちを見殺しにしてしまうことになり、イノベーションは起きないのです。

様々な生徒を受け入れ、伸ばし、変革を起こすことを推奨できる環境を作っていきたいですね。

社会が、天才たちを大衆に巻き込もうとしている。教員たちが生徒の個性を伸ばしてあげる努力をすべきだ。

今の自分はどうするか?

その突破口を作ることが僕の使命でもあり、戦うべき戦場だと思っています。

僕は教員という本業を続けつつ、今は刀を研いで、次にくる「機」をうかがっております。

そこで現状に満足したり諦めてしまったりしたら、いわゆる社会のレールに乗ったまま流され、一般的な死を遂げてしまうのかなって妄想に耽けることがあります。(なんだそりゃ)

実は最近、地方の美術館に行きまくっていたのは、そんな現状打破をしたかったからなのかなとも思っています。

今でも僕が思い出すのは

  • 旅行先で目にした美しい大自然
  • 道行く人々
  • 街並み
  • 訪れた施設
  • 電車やバス
  • 空気や匂い

など、僕にとっての「非日常」です。

  • 新しいことに触れ、
  • 新しい世界に触れ、
  • 新しい考え方に触れる

ことによって、今自分の置かれている立場を俯瞰して、

  • 「これは本当に常識なのかな?」
  • 僕は変わらなければいけないのではないかな?

と思えるのです。

革新的で賭博のような成功は、脚光を浴びて過大評価されがちですが、この偉人たちの「石橋を叩いて渡る感覚」を忘れず、一歩ずつ確かめながら次のステージへと階段を上っていきたいですね。

たくさん新しいものを試したり、新しい環境に飛び込んだりする一方で、日々の習慣を忘れずに自分のシェルターのような「安全が確保できるところ」は残しておくつもりです。

体操漫画の「ガンバ!Fly High!」では、跳馬で3回宙返りをギリギリ成功させた内田稔というキャラクターに、アンドレアノフコーチが言葉をかけるシーンがあります。

…勇気と無謀とは違うんだよ。私は自分の選手が潰れていくのを見たくないんだ。

新しい経験をすることで、現状を俯瞰してみよう。自分が動くタイミングか考えてみよう。

おわりに

今日お伝えしたかったことは、

  1. 誰しもがいわゆる「すごい人」になることができるということ
  2. 偉人たちは、全てを投げ打つような「大きなリスク」をとって、成功を勝ち取ったわけではないということ

です。

僕は安定志向であったため、多くの本を読んだ後は、

「あぁ俺って、保守的だし全然革新的じゃないよな…」

と自己嫌悪に陥りました。

しかし、サクセスストーリーとは全部が全部、華やかなものというわけではありません。

まずは会社員や公務員、あるいはバイトや非常勤など、時間を切り売りすることで入ってくる安定した収入を得ることも、間違っていないということがわかりました。

そこから徐々に手を伸ばして、小さな成功を手中におさめて行けば、それで良いのです。

そのために僕がすべきことは、

  1. 安定した習慣やメンタルの維持・成長
  2. それらをいずれはぶっ壊していける発想や気概

だと思っています。

日々を漫然と過ごしてしまうと、社会という大きな波に飲まれ、社会というシステムの1つの歯車となってしまいます。

それが「絶対悪だ」とは言いませんが、ぼーっと過ごしていたらいつのまにか老いて、「つまらない人生だったなぁ」って思って終わってしまいそうで、それが恐くて仕方ないのです。

漫画ワンピースのキャラクターである「Dr. ヒルルク」の言葉にあるように、

「まったく、いい人生だった!」

と言って旅立てるよう、毎日全力で何かを求めて、生きていこうと思います。

それではまた!

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