こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、教員生活最後の文化祭が終わりました。
文化祭といえば、僕はダンス部顧問を9年間続けてきたこともあり、思い入れのあるイベントです。
しかし結論から言いますと、コロナの影響をもろに受けた我が校は、短縮の2時間のみの開催となってしまいました。
非常に残念ではありましたが、仕方ないと割り切って最後を楽しむことにしました。
一方で思うこともありましたので、今日は「学校行事に対する考え方」を書いていきます。
パフォーマンスはチーム戦
僕がダンス部の顧問をしていた時は、とにかく本番を「成功」させるために、最大限の準備と努力をしました。
特にライブのパフォーマンスにおいて勘違いしやすいことは、
「演者がなんでもかんでもやる」
という偏見をもってしまうことです。
何度もショーケースに出ている経験からしてみれば、ちゃんちゃらおかしく聞こえてしまいます笑。
ライブパフォーマンスとは、
- MC
- 音響
- 照明
- お客さん
- 会場設営
など、数え切れないほど多くの人たちが関わっているからです。
実は去年も今年も、「有志の生徒」がしれっと舞台に立っていることがありました。
僕の意見を先に述べますと、
- 体育館準備をすること
- 音響や照明を頼むこと
- 念入りにリハーサルをすること
などがとても大切だと言いたいのですが、彼らからはなかなか動きがありません。
結果、本番は惨憺(さんたん)たる「グダグダ」状態に。
これでは見てる側もツラいものがありますよね。(彼らを否定したいわけではありません。これもまた学びです)
有志のサポートをしていた先生も、不慣れなのか全くもって話に来なければ、急にパソコン関係に強い先生を呼んでくるという始末…
これではいきなり呼ばれた先生もテンパってしまいます。
大切なことは「自分たちがとにかく踊りたい」という、エゴにならないことです。
そうなってしまいますと、周りは協力してくれないですし、結果的に自分達だけでてんやわんやして終わってしまいます。
イベントは基本的に、
- 総力戦
- チーム戦
です。
この感覚が抜け落ちてしまいますと、パフォーマンスをする以前に、準備の段階で失敗してしまうのです。
立たせてもらっている感覚をもつ
以前の記事でも書きましたが、ステージ上でダンスを踊ることは、簡単なことではありません。
先ほども書いた通り、多くの人が関わっているからです。
そこで大前提となる考え方は、
「舞台に立たせてもらっている」
という感覚を持つことです。
実はこの感覚は、多くの場面で役に立つ考え方となっています。
なぜなら「自分という存在」も、自分ひとりだけで成り立っているわけではないからです。
ダンスパフォーマンスを成功させることも、実は小さいことのようで多くの「生きるヒント」が隠されています。
単純にベストパフォーマンスをするための準備期間から、
- 場所の確保
- スケジュールの管理
- 舞台周りのチームへの声かけ
- 見てもらうお客さんへの配慮
これらをしっかりと意識してやっておかないと、全くうまくいきません。
そして何よりも、
と思わせる「人柄」が大切なのです。
社会においても、
- いくら実績があったり
- いくらスキルがあったり
しても、
と思われてしまっては、当然ですがお客さんは寄ってきません。
逆に言えば、他の点において70〜80点くらいであっても、
「その人の人柄を求めて、来てくれる人もいる」
と言うことがあり得るのです。
もちろん「スキルや知識がゼロ」の状態ではダメですが、お客さんが来てくれるからには、
と思うものです。
この大事な点さえ押さえておけば、
- ダンスパフォーマンスだって
- 実社会で生き抜いていくことだって
うまくいくと信じています。
パフォーマンスをする側も、いつでも感謝を忘れずに周りの人を意識すること。
逆説的に聞こえますが、この感覚がありますと、お互い気持ちよくイベントを終わらせることができますし、舞台の演者も本当の意味で最高のパフォーマンスができるようになるのです。
チームを意識するからこそ、最高の演技になる。
ずっと「個」を意識している人は、いつまで経ってもいい演技ができません。
演技は英語で「performance」と言いますが、これは仕事においても同じだと言えます。
確かにそんなこともあるでしょうけれど、ものすごい力を持った人は別として、基本的に会社のような組織は人が1人いなくなったとしても、うまく回るようにできています。
むしろすごい人ほど、周りの人たちの存在を大切にし、その上で自分の「適所」において輝きを放っているものです。
それがたとえ「ワンマンの仕事」であっても、「お客さん」(ダンスでいうところの観客)を大切にしなければなりませんから、やはり「人」あっての仕事だと言えます。
これは、会社や組織の働き方を肯定しているわけではありません。
チームや組織にも、必ず「悪いカタチ」があるからです。
ただ、周りの協力者や仲間を意識している時ほど、経験上、ダンスパフォーマンスが圧倒的によかったことは多かったです。
キレイごとに聞こえますが、感覚としてはドラゴンボールの「元気玉」のような感覚ですかね笑。
「周りの人の力」を意識して舞台に立つことと、
と思って踊ることは、全く別次元の感覚です。
という感覚は、
- 仕事においても
- 社会で生き抜いていくにおいても
とても大切な感覚です。
自己中心的な人からは人は離れていきますし、そんな孤独の中で最高のパフォーマンスなんてできません。
それは「応援してくれる人」の存在があるからなのです。
ダンスは1人ではできないように、お客さんがいて初めて成り立ちます。
その存在を感じることができること。
これがまず第一になければ、最高のパフォーマンスなんてできないのです。
おわりに
舞台に立って演技をする。
こんなシンプルなことでも、想いを巡らせれば裏方の存在がいかに大きいかがわかります。
人は1人では生きていけないように、まずは周りにいる人の存在を確かに感じて、それから自分のすべき「パフォーマンス」に焦点を当てることが大切です。
それを意識できるようになってからか、心なしか観客が増えたり、「観に行きたい!」と言ってもらえることが多くなった気がします。
「相手のことを思うからこそ、自分のパフォーマンスは最大化する」
いつもダンスから学んでいることですね。
これからもその気持ちを大切にして、「舞台」に立っていきたいと思います。
それではまた!
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