こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
先日、体調を崩し、かなり喉を痛めました。
どうやら、喉から来る風邪だったようで、頑張って授業したら喉が終わってしまいました笑。
そんな中で、
と思い、タイピングだけで授業を行なうことにしてみました。
するとかなりウケがよく、生徒たちからは、
とまで言われました。(おい!)
今日はその手法と、やってみたことで感じられたことを書いていきます。
サイレントで授業してみた
声を出すのがツラかったので、
という発想が頭に浮かんできたのは、当日の朝でした。
教室に入るやいなや、無言でプロジェクターの準備を始める僕。
生徒たちは、
と勘違いをし、自然と「ただならぬ空気」になってしまいました笑。
セッティングが完了し、
とタイピングする姿は、もはや謎でしかありませんでした笑。
しかしホワイトボードに「僕がしゃべらない理由」がタイピングされていきますと、生徒たちは、
と理解してくれて、
- 僕は文字媒体で
- 生徒たちは音媒体で
やりとりをすることに成功しました笑。
これは以前、
「オンライン授業をやらなければならなくなった時」
と、状況が逆転しているだけであり、今回は僕がタイピングする側となったわけです。
とはいえ「英語の授業」ですので、
- リスニング穴埋め
- 新出単語の発音確認
- 音読でリピートさせる
など、僕が英語をしゃべらなければ、いくらタイピングでもうまくいきません。
そこで、事前に控え室で必要な音声を録音しておきました。
スピーカーにBlue toothでつなぎ、音声を大きくしてリピートさせました。
もちろん、教材の付属の音声でもよかったのですが、どうも使い勝手が悪かったので、自分で録ってしまうほうが早かったのです。
こうして「サイレント授業」がなんだかなんだ言って、できてしまったのでした笑。
生徒たちと作り上げていくこと
この授業を通して思ったことは、集団授業はある程度「one-way」(=一方通行)なのですが、やはりどこまで行っても「生徒がいるからこそ成り立つ」ということでした。
前にいた高校でも、学期ごとに授業形態を少しずつ変えてみて、悪くいえば「実験」ばかりやっていたのですが笑、生徒たちの反応を見ながら作り上げていく感覚は、とても面白かったものです。
- コロナ禍でオンラインに
- 喉を痛めてサイレントに
と、稀有(けう)な授業形態に挑んできた僕ですが笑、どちらも(生徒たちのやる気はさておいて笑)彼らが、
と思ってくれたからこそ、実現した授業でした。
ここで大切なことは、
「生徒を大切にし、生徒を見ながら授業を進めていくこと」
だと改めて感じました。
生徒をないがしろにして授業を進めてしまっては、生徒はおろか僕自身も楽しめない授業となってしまいます。
サイレントでやってみますと、僕がずっと黙ってカタカタ打っているだけで、生徒たちは話をやめてホワイトボードに注目し始めました。
また生徒たちは、
- オンラインゲームで文字のやりとりをしていること
- 書いてあることを読み取ることのほうが理解が深まること
などの理由から、文字媒体で教えてもらうことを好んでいる生徒もいたことに驚きました。
感想を聞いてから「なるほど」と思いましたね。
生徒一人一人の反応を見つつも、ホワイトボードに、
というように草を生やしてみますと笑、みんな笑ってくれました。
いつも通りの授業も、生徒たちに安心感を与えるためには大切ですが、マンネリ化してしまうのもまたつまらないものです。
こうしてたまに「スパイス」を加えてみますと、生徒たちとの面白い化学反応を見ることができます。
新しいことにチャレンジしてみる
誤解を恐れずにいえば、
「どう思われるかはわからないが、とりあえずやってみる」
ことは大切だと思いました。
僕の頭の中には、
という思いもありました。
それでも、
そう思って舵を切ることができたのは、今年を「様々なことに挑戦する年」にしていたからなのかもしれません。
別に「サイレント授業」が特別成功したわけではありませんし、手間取ってしまった部分もありました。
ただ、僕も生徒も新しい雰囲気を楽しんでおり、どこか「ワクワク」はしていました。
という空気感は、いつの時も僕の胸の鼓動を速くします。
一方で、毎度毎度新しいことばかりですと、決まった「型」のようなものがなく、それはそれで生徒たちも自分も疲れてしまいます。
しかし、
- 他に選択肢がない時
- 何かを変えたいと思った時
こうした「ここぞ」という場面で新しいことに挑戦することもまた、人生を豊かにしてくれます。
今回は、たまたま僕の都合でこのような形になってしまいましたが、そんな中でも、
と考え、やってみたことは、僕の授業に新たなエッセンスを加えてくれました。
それがたとえ、とても小さな一歩だとしても、いつか何かの役に立つはずです。
- 失敗を恐れず
- 周りの目を気にせず
チャレンジしていきましょう。
その経験がまた、何かの話のネタにもなることは、間違いないのですから。
おわりに
ふとしたことでやってみた「サイレント授業」。
タイピングが得意だったこともあり、「得意を生かして」やってみたら、なんだかんだで形になりましたので、本当に人生は何があるかわからないものです笑。
とにかく授業では生徒たちの顔や反応を見ているだけで楽しかったのですが、これは授業をする先生だけに限らないと思っています。
人と人とが会話するときは、
- 相手の反応を伺いながら、
- 相互にギャップを埋め合って、
- 楽しい時間と空間を作り上げていくこと
が大切です。
授業も、会話も、人間同士のコミュニケーションも、どれも似たようなものなのです。
これがたまらなく楽しい。
今後も様々な形で授業をし、普段のコミュニケーションにも生かしていきたいと思っています。
それではまた!
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