30代が自分なりの力で戦い続ける理由【バンクシーから学ぶこと】

幸せ

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

本日は丸一日の休日ということで、天王洲アイルの寺田倉庫で開催されていたバンクシーって誰?展に行きました。

1日の流れは以下の通りです。

という、いつも通りの充実した流れでした笑。

相変わらず散策好きが高じて、行く土地行く土地に詳しくなってきております。

バンクシーと言えば、皆さんもお分かりの通り「天才か、反逆者か」と呼ばれるアーティストですね。

「ストリートにスプレーでアートを残す」作風で有名ですよね。

その素性は謎に包まれており、僕も作品の写真が載っている書籍は読んだことがありますが、実物を見たことはありませんでした。

今回の展示物は複製のものが多かったのですが(オリジナルは街の壁などに描かれているため)、ちゃんとした作品も展示されていて説明文もありましたので、予想以上に良い体験となりました。

ただ隣の女性が、連写するかのごとく作品を撮っていてちょっと引きました…

楽しみ方は人それぞれですから、気にしないことです。

そんな僕がバンクシーに共感したこと、彼から学んだことを綴っていきます。

ストリートカルチャー

グラフィティーアートと呼ばれる、数分の間で壁にスプレーで文字や絵を描く文化が、HipHopの要素のうちの1つにあります。

これは「犬のマーキング」みたいなもので、言い換えれば「縄張り争い」とも言えます。

ギャングの抗争が由来だとも言われています。

バンクシーの作品は基本的にスプレーによるアートがほとんどで、内容は、

  • 政府批判
  • 戦争反対
  • 資本主義批判

など多岐に渡ります。

そのメッセージ性は強く、他人を嘲笑うかのような批判的かつ反抗的なものです。

思春期の子どもじみたようなやり口のアートが多いですね。

彼の作品のひとつに、有名なパフォーマンスがあります。

Girl with Balloonという彼自身の有名な作品を、オークションで高額で落札されるやいなや自動でシュレッダーにかける」

というものです。

僕もニュースで見ましたが、周りの人が驚きすぎてポカンとしていた姿は、滑稽なことこの上ありませんでした笑。

今となっては半分シュレッダーに失敗したこの作品に、なんと30億近い値が付いているものですから、面白いものです。

このように社会に対しての鬱憤や猜疑心、反抗的な態度はストリートカルチャーの精神の1つと言えます。

僕も駅でダンスをしていた時は、

  • 道行く人
  • 社会や組織

に対して、反抗的な態度を露わにしていました笑。

まだ若かったですしね。

彼の作品でネズミやハエが出てくるように、

社会のはみ出しものたちによる、ささやかな反抗

というのは、まさに僕が大好きな「ストリート魂」ですね。

「ストリートやHipHop文化は、貧困や差別からの反逆である」

と短絡的につなげることはできませんが、少なくとも起源としてそのようなものがあることは間違いありません。

ストリートアートだからこそ、僕は共感できるのかもしれませんね。

社会への反抗のアートは、時に多くの人が持っている反骨精神を揺さぶるのだ。

一貫したメッセージ性

説明文の助けを借りながら彼の作品を一通り見てみますと、彼の行動が、

「ちょっと有名になってやろう」

と思ってやっていることではないのだ、ということに気づかされます。

常人であれば、自分の作品が数億で売れれば泣いて喜ぶでしょう。

しかし彼は、そんなことで「あぁ、自分の作品が認められたんだ!」とは思わない、なんともひねくれた人なのです。

いい意味で笑。

シュレッダーにかけるところまでやり切って、そこまでで「作品」とする。

このあたりがクレイジーというのかプロフェッショナルというのか、一貫している信念を持っているなと感じざるを得ません。

これが彼のスタイルなんだなと。

ちなみにバンクシーは、紛争があったパレスチナにまで「わざわざ」足を運んでいます。

  • 実際の紛争地域で残すアートだからこそ、伝わる。
  • そのアート見たさに、人が、注目が集まる。

結局はみんな彼の手のひらの上で、踊らされているのです。

これがたまらなく痛快でいいんですよね。

また、

  • 「なんでこんなクソみたいな絵を買っているんだ?」とオークションをバカにしてみたり、
  • 「出口はギフトショップの先です」という「美術館はお金のことばかり考えている」とドキュメンタリーのタイトルにしたり

と、この曲がらないスタイルは尊敬に値します。

結局「このバンクシーって誰?展」の最後にギフトショップがあったので、僕は「これわざとやってるんだよね?」と思いましたけどね笑。

作品は全て、隠れながらコソコソと実行している軽いイタズラのはずなのに、なぜか力強いメッセージ性を伴っています。

それは彼が、

  1. 本気で、
  2. 真剣に、
  3. イタズラをしている

からだと思います。

僕はブレイクダンスが好きでたまらないのですが、まだダンスが流行っていなかった当時は、

  • 「お遊びだ」と思われていたり、
  • バカにされたり、
  • 邪魔者扱いされたり

と、理解され難いものでした。

それを真剣に、本気(マジ)でやり続けていますと、

「ちょっとこれはどうやらお遊びじゃなさそうだな」

と、周りの人の見方も変わってきました。

一見遊びのようなものであっても、伝えている側が真剣にやっていれば、自ずとその熱量が伝わっていくものなのです。

だから僕は、彼の作風やエピソード、風刺的な作品を見ることで、

「この人は命がけでアートに取り組んでいるんだな

と思うようになりました。

当の本人は、ひょひょいと世間の攻撃や手助け、尊敬や軽蔑をかわしてしまいます。

一方で、援護射撃さながらに遠方から手榴弾を投げ込んできます笑。

そういう意味では強い、強すぎる。

信念が、生き方が、強すぎる

なぜ多くの人が魅了されるのか、腑に落ちましたね。

バンクシーの一貫したメッセージは強い信念を伴う。一度彼の作品に触れてみよう。

常に「自分の力」で戦う

僕は見ての通り、

  • 安定で安心
  • 平和で何もない人生

を行く、「王道中の王道パターン」で終わるような人間でした。

ただひとたび彼の作品と対峙しますと、自分がストリートで戦っていた時に感じていた、

  • 「はけ口の見つからないストレス」
  • 「やりきれない、行き場のない気持ち」

を思い出すことができました。

社会人になってみても、そんな鬱蒼とした日々に直面するときがあります。

しかし、そんな気持ちに押し潰されてはいけません。

「バンクシーのように、ずっと戦い続けていたい

そう思いました。

彼は彼なりのスタイルや信念を持って、常に社会や政治、資本主義や戦争と戦ってきたのだと思います。

そんな心に刺さる彼のアートは、彼の行動そのものを生き写したものです。

確かに社会や組織に属することは、ある程度守られていますし、安心感や平穏も感じられます。

しかし少しでも疑問に思ったり、「違うんじゃないかな」と思ったのであれば、

僕は僕なりに行動して、変えていくしかない

と思えるようになりました。

バンクシーみたいな「かっこいい反逆者」にまではなれませんが、少しずつでも自分の人生を切り開き始めたことで、今までよりずっと「強く」なることができています。

僕の周りにも、

  • 転職したり
  • YouTubeを始めたり
  • ブログを始めたり

している友人がたくさん出てきて、それぞれが、

「何かアクションしなきゃ、挑戦しなきゃいけないんだ」

と感じているのだなと思います。

すると、僕も勇気付けられて一緒に頑張ろうと思えるのです。

今、世界も日本も不安定な時代だからこそ、個々人が動き始めて行動しています。

僕ら30代が、いよいよ今まで敷かれていたレールからはみ出して、そのレールをぶち壊して新たな道を作る新時代…

つまり「最悪の世代」の猛者どもが、群雄割拠する時代がついに始まったのですね。

僕も負けじと、ともに戦い抜いていこうと思っています。

形はどうあれ、自分なりの方法で戦っていこう。きっと未来は切り開けるはずだ。

おわりに

僕は、バンクシーの「ストリート性」に惹かれていたのだと思います。

別にめちゃくちゃ好きだったというわけでもないですし、「あー知ってる知ってる」といった程度でした。

ひとたび彼のリアルな作品たちに触れてみますと、感じ方は段違いでしたね。

同じHipHopカルチャーとしてブレイクダンスをやっているからこそ、こうして感じられるシンパシー。

こうして美術館をめぐっていますと「自分も何かアートをやってみたいなぁ」と思い始めたのですが、すでにもうやっていることに気づきました。

ダンスというアートを。

ダンスも1つの表現活動です。

またブログやSNSによる発信も、微力ながらアートになりうると言ってもよいのかもしれません笑。

僕はなんらかの「生きている証」を表現したいのです。

そういう意味では、楽しく真剣に取り組めているものばかりですので、ずっと続けていきます。

果たして彼は天才なのか、反逆者なのか。それともただのイタズラ好きな少年なのか。

僕は僕なりのスタイルで、バンクシーのように戦っていこうと思います。

それではまた!

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