30代が店員さんと積極的に話す理由【会話から始まる幸せ】

人間関係

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

先日、神奈川県立近代美術館鎌倉別館に行った際に、店員さんとお話しする機会がありました。

対面でお話しすることが少なくなったこの時代。

以前にも増して「人の温かさを感じることが多くなった」と感じるのは、僕だけではないと思います。

僕の騎士道の中に「店員さんに丁寧に対応する」というものがあります。

店員さんがお客さんに丁寧に対応するのは当然だと思われがちですが、僕としてはお客さんこそ店員さんに丁寧に対応するべきだと思うのです。

バイトをしている生徒から話を聞きますと、

  • やれお客がクソだの
  • やれ民度が低いだの

と、愚痴をこぼされます。

果たして僕らは、そんな態度の「お客さん」で良いのでしょうか。

否。

僕は僕として、正しいお客さんでありたいのです。

そんな僕の「店員さんに対する礼節さ」をお伝えいたします。

店員さんも「人」である

至極当然の事ですが、店員さんは形として懇切丁寧に対応してくださる一方で、普通に考えれば「人」に間違いありません。

「自分は神だ」と勘違いしているお客さんを叩いても仕方がありませんので、それらは論外ということで議論を終わりにしましょう。

僕が大切だと思うのは、人に対する思いやりです。

今までも「礼節さ」に関する記事はたくさん書いてきました。

特に店員さんに対して礼儀正しくあるべきだと思うのは、誰しもどこかで、

サービスを受けている側なんだ

と、思ってしまっているふしがあるからです。

「先生と生徒の関係が、単純な上下関係ではない」ことと似ているように、店員さんとお客さんも立場は違えど、人同士のやりとりには変わりありません。

特に学生さんや若い方がバイトとして接客している場合は、より一層丁寧な言葉づかいや態度を心がけるように意識しています。

相手がどんなに若くても、「いきなり初対面の人にタメ語」というわけにはいきませんからね。

店員さんに対してタメ語を使っている人を見かけると、あまり良い印象を受けません。

  • 他人に対して普段、どう接しているのか。
  • 「店員だから」と相手の立場を大義名分にして、口調や態度を変えてしまっていないか。

全てに通ずるとは言い切れませんが、少なくとも店員さんへの態度1つで、その人の「対人コミュニケーションのあり方」を垣間見ることができます。

一事が万事、ですからね。

店員さんも「人」である。礼儀正しく接することは当たり前のことだ。

ふと始まる、店員さんとの会話

しとしとと小雨が降り始めたお昼時、「近代美術館鎌倉別館」の展示を見た後、併設されていたPINACOTECA CAFEに立ち寄りました。

こじんまりしたカフェでして、「旧鎌倉館にあった喫茶店」をイメージしているそうです。

懐かしい味のサンドイッチ(1日6食限定!)をいただきました。

お客さんはなんと僕1人でしたが、ここ1年の間、ずーっとほぼ1人で行動していたため、特に違和感なくスチャッと椅子に座り、食事を終えてコーヒーを飲んでいました。

「雨じゃなければ庭がキレイなんだろうな」

と思いつつも、これはこれでまた風情があるものだなと1人勝手に思いを巡らせていました。

休日を存分に楽しんだと感じた後、お会計を済ませようとしたところ、「アイスはどうでしたか?」と聞かれました。

実はそのカフェにある特有の「溶けないアイス」をいただいていたためでした。

冷やしゼリーのような感覚で、しゃりしゃりと食感も楽しめて、いちごの味もしっかりしていてとても美味しかったです。

「はい。とても美味しかったですよ」

とそこからお姐様方お2人と会話をすることになりました。

  • 「遠くから来られたのですか?」
  • 「出身は川崎ですが、今はそこまで遠くないですね。あと僕、先生をしていまして」
  • 「へー!見えないですね!あ、”良い意味で”です」
  • 「よく言われます笑。美術館巡りが好きでして…」

と10分くらいでしたが、お話ししました。

僕は最近こそ飲食店で外食し、積極的に贅沢をするようにしていますが、それと同時にお店を出るときは必ずごちそうさまでしたと伝えることにしています。

  • 料理にも
  • 作ってくれた人にも
  • 場所にも
  • 時間にも

「感謝したい」と思うからです。

そうして「ごちそうさまでした。美味しかったですよ」と言ったことで、結果的に会話が始まったのでした。

僕は他の人よりも、見知らぬ人や初対面の人とも話せるほうなのかなと思っています。

これもストリートで多くの人とダンスの練習をした経験があるからでしょうかね。

そうやって人と話したことは、経験としてものすごく鮮明に記憶に残ります

「鎌倉別館=カフェ=雨=アイス=店員さん=旧鎌倉館の話」

このように、いろんな要素が連鎖して思い出されます。

僕はこの記憶の残り方がどうも好きでして。

いい体験にさらに、

  • 「いい人」
  • 「思いやり」
  • 「温かさ」

が加われば、さらに幸福度が上がるからです。

科学的にどうこうというよりも、僕の肌感覚です。

話しているときは始終笑いましたし、とても温かい気持ちになりました。

「うん、これからも積極的に店員さんに声をかけてみよう」

僕の旅に新たな課題が追加されました。

食事を食べ終わったら、必ず「ごちそうさまでした」と言おう。感謝することを当たり前の習慣にしていこう。

「伝えること」を忘れない

先日、2回目の訪問となった「大磯プリンスホテル」からの帰り道、どうしても行きたいカフェがありました。

それが茶屋町カフェでした。

以前寄った時に食べた「早ずし」と「豆乳担々麺」がバツグンに美味しすぎて、また行こうと思っていたのです。

再び訪れてみますと、早速店員さんのお姐さんから「早ずしというものがありまして、ご存知ですか?」と言われました。

すると向こうの店員さんも僕の顔を覚えていたのか、「あ」と気づいたような感じになっていました。

(すみません、僕の勘違いかもしれません笑)

僕はとっさに「実は以前も来たことがありまして」と伝えました。

すると深々と「ありがとうございます!」とお礼を言ってくださいました。

いつ来ても美味しく(まだ2回目だが)、店員さんも前と同じように変わらず温かかったです。

こうなってしまうと、また寄りたくなってしまいますよね。

この時、「美味しいと思うから、何度も来るんです」という気持ちを、どうしても伝えたかったのです。

店員さんとしても、お客さんにそう言ってもらえたら嬉しいんじゃないのかなって。

それで僕なりの「感謝の仕方」を実行してみたのでした。

すると鎌倉でのできごとと同じように、鮮明に記憶に残るんですよね。

幸せをさらに増幅させる、温かなやりとり

やっぱり僕は、「人と笑顔で会話している時間」がとても好きなのかもしれません。

感謝の伝えてみよう。幸せを感じる簡単な方法だからだ。

余談:ちょっとした後悔から学んだこと

以前泊まった大磯プリンスホテルで、朝食を食べ終わった後、朝食についているコーヒーをテイクアウトしていこうと思いました。

ただ「朝のサウナに入った後で、また来よう」と思ったので、店員さんに尋ねました。

  • 「これってまた後で(無料で)もらえたりしますか?」
  • 「朝食会場は閉じてしまいますが、隣のカフェでまたいただけますよ」

と言われ「なるほど」と思ったものの、実は僕は勘違いをしていました

チェックアウト前にランチタイム中の隣のカフェに行き、「ホットコーヒーをテイクアウトで」と言ったところ「承知しました。少々お待ちください」と言われ待つことにしました。

すぐ来るものかなと思って待っていますと、「お会計です」と言われて面食らいました。

「(え?お金かかるの?!)」と笑。

先ほどの「朝食(ビュッフェスタイル)の直後に、コーヒーを持ち出すのは可」でしたが、カフェでコーヒーを頼むとなると、いわゆる「お店で普通にコーヒーを頼むのと変わらない」ということに気づいていなかったのです。

「(だったらカフェラテにしてたよ!)」

と思い、待っている間にメニューを見てみますと、やっぱりカフェラテがあるではないか。

そこでホットコーヒーを持って来てくださった店員のお姐さんが、動揺している僕を見て「どうかされましたか?」と聞いてくれました。

  • 「いや、先ほど朝食会場で『カフェなら(無料で)テイクアウトできる』と言われたのだと勘違いしてしまったんですよ…」
  • 「無料だと思っていたのにお金もかかるし、他のメニューもあったんだなって今気づいてしまいました…」

数百円であっても自分が納得して支払ったものではなかったため、ほんのちょっとだけ後悔があったのも事実です。

すると店員さんはものすごい速さで「誠に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げました。

僕は慌てて「いや、僕が勘違いしてしまったこともありますから…」と弁解しましたが、

  1. クレームを入れたみたいになったこと
  2. 店員さんに頭を下げさせてしまったこと

で、その時はそちらのほうによっぽど後悔の念を感じました

ただ朝食会場の担当の方の伝え方もパーフェクトではなかったと思いますし、一方で理解したつもりで確認しなかった僕も悪かったです。

僕は「自分の行動が間違っていたのかな」と思いました。

直後に後悔しましたしね笑。

でも「自分の感じたことを、ちんと伝えること」のほうが大切なのだと思いました。

  1. 僕(お客さん)にうまく伝わっていなかったこと
  2. 僕自身も勘違いをしてしまっていたこと

の2点を確かに伝えましたので、ホテル内でも共有されると思いますし、僕としても「がっつりクレームを入れたお客」には成り下がらなかったと思います。(そう思いたい)

何でもかんでも「感謝を伝えるだけ」が幸せにつながるとは限りません。

例えば極端にひどいサービスを受けてしまった場合であっても、お客さん側から「実はこう感じました」と丁寧に伝えることは、別に悪いことではないと思っています。

店員さんなりの発言や考え方はそれぞれ個人で違うこともありますから、それに対してお客さんがどう感じたかを伝えることは、お店側にとってもプラスだと思うのです。

もし僕が理不尽なクレーマーであったら、お店側は「そのご意見は無視していきましょう」で済んで終わるはずですからね。

「言い過ぎちゃったかな」と後悔しましたけれど、「思ったことはしっかりと伝えよう」と思えたからこそ、できた経験でもありました。

ちなみにホットコーヒーはとても美味しかったです。

ホテルも総じて最高だったことは、言うまでもありません。(ならいいじゃないか)

自分の思いを丁寧に伝えることは、お店にとっても自分にとっても大切なことである。

おわりに

コロナ禍が少し落ち着き始め、世間は日常を取り戻しつつあります。

  • 「人と話す」こと。
  • 「礼節さ」を忘れないこと。

この考え方が、僕にとって重要な意味を持つようになりました。

  • 1人とはまた違った幸せを感じることができたり
  • 経験を鮮明に記憶に残すことができたり
  • 人と話すだけで新たな経験になったり

と、メリットが目白押しだからです。

親しい友人とお茶するのとはまた違う、ワクワクするような感覚ですね。

今後も何かの折に店員さんとお話したいですし、必要であれば「お客」という立場から(上から目線ではなく)、感じたことをきちんと伝えていこうとも思いました。

人と話すことは、いつも学びが多いものですね。

それではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました