こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
僕の大好きな漫画ワンピースでは、こんな場面があります。
魚人の「ジンベエ」という漢気あふれるキャラクターが、仲間たちを失ったルフィに対して叱責するシーンです。
失った物ばかり数えるな!!!
無いものは無い!!! 確認せい!!
お前にまだ残っておる物はなんじゃ!!!
人間、どうしても失ったものに焦点を当ててしまい、「あぁすればよかった、こうすればよかった」と嘆いてしまうものですよね。
先日から読み始めています「エフォートレス思考」は、「エッセンシャル思考」の続編のようなものです。
そこには、同じような内容が書かれていました。
今日は、「今あるもの」に集中するメリットについて書いていきます。
失ったものに目を向けることの意味
僕も今まで、多くのものを失ってきました。
- 信用
- 恋人
- 友人
- 生徒
- 家族
自分の不甲斐なさが原因でもありましたし、未熟だった部分も関係していました。
多くの人と出会い、別れてきましたが、「失った多くのもの」を数えようと思うと、数えきれないほどに、僕の身の回りから離れていったものは多かったです。
それについて、
- 恨んだり
- 嘆いたり
- 悲しんだり
することについて、みなさんはどう思うでしょうか。
以前の僕でしたら、それはそれは怒りに満ち溢れ、
と散々イライラしていたものでした。
もちろん、僕自身に非がなかったこともあったかもしれません。
しかし、
- 後悔したって
- 振り返ったって
もう手遅れだったことに、変わりはありません。
自分の失ったものに目を向けること。
それはすなわち「自分の過去と向き合っていること」とも言えます。
だからと言って、
と言いたいわけでもありません。
その気持ちも確かに大切なのですが、一度しっかりと過去を受け入れることもまた、同時に大切なことだと思うからです。
ワンピースのこの場面で秀逸なところは、ルフィという主人公が目の前の壁に押しやられ、八方塞がりになっていることを表現しているところです。
と、失ったものをなかったことにはできません。
それでも、僕もルフィもみなさんも、過去としっかり向き合わなければいけない時が必ずやってきます。
僕は「2020〜2021年」にかけて、自分の人生を幾度となく、
- 振り返り
- 反省し
- 悔やみ
自分を責め続けました。
しかし過ぎ去ってしまった「過去」には、もう引き返すことはできません。
時間は不可逆的なものであり、僕らは前に進むしかないからです。
それでも、今までの自分と向き合ったからこそ、見えてきたこともたくさんありました。
単純に、
とも言いたいわけではありません。
ただ、ずっとそこに停滞していてはいけないのです。
今あるものに目を向けること
ワンピースのこのシーンでは、ルフィが自分と一緒に旅をしてきた「仲間」を思い出すこととなります。
「エフォートレス思考」でも、交通事故にあった家族が、
- 失った家族
- 突っ込んできたトラック
に対して、嘆き恨むことはしなかったという事例をあげています。
彼らは、怒りや後悔に「心を支配させること」を選択しなかったということです。
- 過去に支配されること
- 失ったものばかりに目を向けてしまうこと
は、普通の人であれば当たり前のことですし、そこから脱却するのは至難の業(わざ)です。
僕自身も失ったものばかりに気を取られ、
と、ずっと過去のことばかりを考える日々が続きました。
しかし、だんだんと「思考を変えたこと」が、僕を過去の呪縛から引き戻してくれるきっかけとなりました。
ルフィのように、今と未来に目を向けることを大切にするようになったからです。
考え始めますと、行動せずにはいられなくなったのです。
そのタイミングがコロナ禍であり、長い「ひとり旅」が続いた時期でした。
結果的に、内省をしたおかげで自分の心も姿勢も、文字どおり「前向き」となったのです。
今あるものは、
- お金
- 時間
- 友人
- 家族
まだまだ、その本当の価値を見出せていないことに気づき始めました。
みなさんもまずは、
- 身近にいる人
- 身近にあるもの
に目を向けてみてください。
過去に目を向ける暇がないくらい、「今」を楽しむことができ、よりその存在を大切にするようになるはずですから。
今あるものに過去を救ってもらうこと
僕が失ったものは、
- 大きかったのか
- 小さかったのか
それはわかりませんが、少なくとも僕の精神に大きなダメージを残しました。
悶々とする日々が続きました。
しかしその過去を上回るほど、豊かで幸せな日々が始まることになるとは、思ってもみませんでした。
僕1人だけでは、失ったものを取り戻すことはできませんでした。
僕に必要だったものは、
「今自分の身の回りにあるもの」
でした。
失ったものを忘れようと、必死に努力することは実は遠回りです。
今、自分の目の前にあるものにしっかりと目を向け、そこにフルコミットしてみること。
もっと「今」にフォーカスを当てるようになりますと、驚くほど人生が豊かになります。
- 次は何をしよう?
- あの人のために何ができるだろう?
こうして「今」や「未来」のことばかりを考えるようになりますと、過去に失ったものに目がいかなくなります。
また、周りの人や今あるもののおかげで、過去に失ったもの以上のものが手に入るようになります。
ただそこには、
- 他人を思い与えていく姿勢
- 常に学んで成長し続ける姿勢
などが必要でした。
とにかく、未来に向かって前に進んでいけば、人生は好転していきます。
自分が変わり、接する人も変わっていきますと、自分を取り巻く人々が人生を豊かにしていってくれます。
それに呼応するように、僕もまた周りの人たちを幸せにしていきたいと思うのです。
僕が失ったものはたくさんありました。
しかしそれ以上に、今あるものに救われています。
もし今ツラいという方は、その時間はいずれ「過去」となっていきます。
そう捉えられるようにするためにも、今あるものを見つめ直し、感謝し、前に進んでいくことが大切ですね。
おわりに
今の自分がいるのは、過去にたくさんのものを失ってきた自分がいるからこそでもあります。
そのおかげで、今目の前にある「大切なもの」に気づくことができました。
それは「人」であり、
- 家族
- 友人
- 仲間
- 同僚
が、いつも僕を幸せにしてくれています。
これからも失ってしまうものが出てくることでしょう。
それでも、
- 今あるもの
- 今残されているもの
を大切にし、またこれから新しい人に出会っていけば、人生はきっとより良いものになっていきます。
それがわかれば、失ったものに目がいかなくなるはずです。
みなさんの目の前には今、何がありますか?
今一度、目を向けてみましょう。
それではまた!
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