30代が恵まれていたことに感謝します【家庭環境の大切さ】

人間関係

こんばんは。

最近はポール・タフさんの成功する子失敗する子を読んでいます。

まだ読み始めたところですが、教育者としていろいろと考えさせられる内容がてんこ盛りです。

日本では考えられないような家庭環境に育った子どもたちのエピソードを読んでいると、教師として常日頃から子どもたちと接しているすずきに、えも言われぬ感情が込み上げてきてしまいます。

それではすずきなりに感じたことを書いていきたいと思います。

親の愛情が全て

結論から申し上げますと、幼少期の赤ん坊の泣き声に親がちゃんと反応していたかどうかで高校を中退するかどうかかなりの確率で当てられるというものでした。なんというシンプルさ。

ガッコのセンセをしていますと、家庭環境が悪いんだろうなと思わざるを得ない子どもたちを見る機会がよくあります。

だって家庭でしっかりとしつけがされていたり、小さな頃から愛情を持って育てられたりした子どもたちを想像すれば、非行に走るイメージは湧いてきませんもの。

厚切りジェイソンさんも言っていましたが、日本では家庭内での会話が少ないという指摘があります。

全部のご家庭でそうというわけではありませんし、思春期の子たちとの会話はなかなかできなくて当然です。

すずきも「別に」が口癖でした。(この親不孝者!)

論点はそこではなく、やはり学校の前に家庭。これが全てを物語っていると思います。

経済的にも豊かであることに越したことはありませんが、それ以上に親からの愛情(育ての親でも構わないらしいです)が純朴な子どもへと育てあげるのだとわかり、なるほどなと妙に納得してしまいました。

思春期の中でよい方向に向く可能性もありますが、それは帰るところが安心できる場所であるからですし、なんでも打ち明けられる人がいるからこそなんですよね。

本書では幼少期の家庭環境による影響の強さが書かれていますが、思春期になっても変われた子のエピソードもあります。

いくつになっても家庭という場は、人間形成の場として核を成しているということなんですね。

恵まれた環境

すずきは冗談半分に「自分の昔の生活は貧しかった」と言うことがあります。

でも今思えばしっかりとした家庭でした。

親からは「うちはお金がないから」ということをよく聞いていたものですから、帰りに食べる菓子パンやジュースはできる限り抑え、駄菓子などでお腹を満たしてから帰っていました。

小さな狭いアパートに中高生となった3兄妹がひしめき合い、寝床はなんと3段ベッドというトリッキーな住まいでした。(床が抜けそうでした笑)

それでもすずきが一番勉強に熱が入っていたため、親はいろんな教材を買い与えてくれました。

中3の時に塾にも行きましたが、今思えば自分一人の勉強で事足りてました笑。

親の愛情という意味では、過去にいろんな摩擦はあったものの、言葉遣いや礼節さなどは厳しく指導されました。

兄貴も切れる人ですし、妹も世界を飛びまわって頑張っているので、誇れる家族ですね照。

しかしそうは言っても、すずきの言う「貧しい」とは冗談でしょっていうくらいのレベルとしか捉えようがありません。

それはこの書籍を読むことですぐに分かります。

もう絶望しかないような家庭や危険に満ちた住まいの周辺環境が、例として数多くあげられるからです。

ギャングが徘徊する街で過ごさなければならなかったり、親戚や兄弟が目の前で命を落としてしまったり、虐待や暴力を受けて育った子どもたちのエピソードが綴られています。

日本の家庭での問題なんて大したことはないという気はさらさらありませんが、明日命があるかわからないような環境にいた子どもたちに比べてしまうと、日本のヤンキーなんて可愛いものだと思ってしまいます。

それと同時に「自分はなんて恵まれた環境で育てられたのだろう」と、いろいろあったものの今更ながら自分の今があるのは家族のおかげであるとしみじみと感じております。

それぞれの国や地域にはそれぞれの課題や困難がありますが、日本という国がすでに環境の整っている国であるという事実は理解しておくべきだと思います。

自分にできること

家族が一番重きを置くべき場所であるというのは、たとえ科学的に証明されていなくても誰もが納得することだと思います。

以前「学校とは福祉的要素もはらんでいる」という記事を書いたことがあるのですが、僕の仕事はまさにそれなのかなって感じております。

僕はまだ30代で一応「若い部類」に入る先生ですので、生徒の悩みを聞いてあげたりお兄さん(おじさん)役として弟妹たちを見守ってあげたりする役割があります。

特にすずきには弟がいませんので、学校のティーンの男子たちはまるで弟や息子のように感じてしまい愛情が溢れて止まりません。(気持ち悪い)

現代には現代の若者たちの悩みがあり、問題が多い場所はSNSです。

ただこれもここ数年で発達したネット文化・技術ですので、もう何年かかけてリテラシーが高まってくるのだとは思っています。

落ち着いた学校ではあまり問題になっていない印象もありますしね。

そうした悩みを聞いてあげられるような、「第三の場所」で頼られるような、そんな存在として認められることは、僕ら教師としてもまんざらではありません。(てへ)

「福祉的な要素 ≒ 家庭的な要素」とでも言い換えられるように、愛情をもって接してあげるだけでよく、甘やかさずに時には厳しく叱ってあげれば(かまってあげれば)、生徒たちもより信頼感を高めてくれるのだろうと思います。

しかし一番の土台となるのはやはり家庭

それは学校でも先生でも取って代わることのできない存在ですから、ご家庭との連携も大切にしていかなければいけない使命もあります。

おわりに

成功する子失敗する子という書籍は研究事例が多いだけでなく、字も小さいし読むのが大変だろうなと思っていました。

しかし興味を持っている分野だからなのかその後の子どもたちの動向が気になるからなのかは定かではありませんが、楽しく読むことができています。

家庭が一番とは思っていましたが、まさか科学的に証明されているとは思っていませんでした。

ですので、子育てをするお父さんお母さんも一読すべき良書だと思います。

今のすずきがGRIT(やり抜く力)がそこそこあるのは、貧しい家庭環境という逆境のおかげで火がついたからだと思っていましたが、そんな環境でサポートしてくれた両親や兄妹の存在が大きかったのだなと痛感もしました。

若かりし頃は「なんでも一人でやり抜いてきた」と思っていた大馬鹿野郎でしたが、家に帰ればご飯がでてきて、洗濯物が綺麗にたたまれていて、お弁当を持っていくことができるなんてすごいことなんですよ。

それをさも当たり前のように過ごしている若者たちめ…ええい喝だ、喝!

と、偉そうに叱るつもりは毛頭ありません。

それに気づくのはもっと後だと思うからです。

今家族に感謝することができている中高生は素晴らしいとしかいいようがありません。

一人暮らししたり、親元を離れてみたり、子育てをしてみて初めてわかる、受けてきた無条件の愛

これには誰も頭が上がりませんね。

余談ですがパンパースの「お母さんの1歳記念日」という動画や「世界一過酷な仕事」という動画など、母親にフォーカスした動画が上がっていますので是非ご覧ください。とても泣けます。

そんな恵まれた自分の境遇に感謝しつつ、また今という時間を生き抜いて恩返ししていこうと思います。

それではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました