何となく英語をしゃべれている風の人たちの弱点とは?【文法を学び直そう】

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こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日、Xやインスタでも話をしたのですが、やはり英語教育において軽視されがちな「文法」に関しては、毎日のように質問がきます。(僕の文法のサイトはコチラ

何となくしゃべれるんだけど、なんか頭打ちになっちゃう

僕は、

  • 英語においても
  • ダンスにおいても

何か困ったことがあったら、必ず基本に戻ります。

それは以前、基本をバカにしていたからこそなのです。

でも基本に返れば、いろんな発見があります。

今日は専門的な話である「英文法」について書いていきます。

何事も基本が大事だ。英語は語彙と文法の2つを完成させないと話せない。

英文法はルールブック

英文法がなぜ大事かといえば、結論、

そこに英語の話し方の全てが載っているから

です笑。

英文の作り方と言ってもいいでしょう。

僕は今、韓国語やスペイン語もやっていますが、その際に気になるのが、

どういう形で言えば、伝わるのだろう?

と言う、それだけのことです。

文法がわからなければ、話せないのは当然なのです。

え?だってアメリカとかイギリスに行ったら、何となくしゃべれるんじゃないの?

いまだにそう言っている人を見ますと、びっくりしてしまいます。

みなさんは英語をある程度習っているからそう言えますが、では今からフランスやスペイン、タイやカンボジアに行ってみてください。

いきなり現地の言葉がしゃべれるわけがありませんよね。

ちょっと待ってくれ!少しだけ勉強させてくれ!

と、そう思いませんか。

仮に「向こう」に行ったとしても、ちゃんと勉強しなければ意味がないのです。

「英語圏に行けばしゃべれる」という神話がはびこっているのは、みなさんがなまじ英語を勉強していて、文法を何となく知っているからにすぎません。

でもそこから頭打ちになってしまうのは、そのルールブックを中途半端に完成させたまま読まなくなり、実戦で何とか乗り切ろうとするからです。

サッカーで言えばハンドやオフサイドを知らないまま試合に出ているようなもので笑、ルールを完璧に網羅しろとは言わないものの、「共通のルール」はお互いに知っておかないと試合にならないのは当然のことです。

だから「ルール」は適当にしてはいけない。

しかもそのルールが多いものですから笑、サッカーのようなシンプルな「体を動かせばいい」ではうまくいかなくなるのです。

文法は言語を話す上でのルール。

例外もありますが、ある程度普遍的なものだからこそ、書店で一冊にまとまっているのです。

文法は言語におけるルールだ。例外もあるが、基本はそのルールに則って話ができるようになっている。

「何となくしゃべれてる」はしゃべれてない

先日も生徒の中に、アメリカに長く滞在している子がいました。

最初は全然しゃべれなかった

と言う彼女は、”I was like…”や”you know”を使って、かつ発音もキレイ。

「さすがだな」と思わされました。

しかし、ところどころで抜け落ちるルールが引っ掛かり(”I like play tennis.”など)、

あぁ、何となくでしゃべってるんだなぁ

と感じました。

もちろん決して悪いことではないですし、英語の目的は「コミュニケーション」であって、正確性や流暢さを追い求めすぎると本末転倒になってしまいます。

また、僕のような英語教師とは違い、目的が「しゃべること」であれば適当でもいいのです。

ですから、

学習者として英語を向上させたい

という方々にあえて言うとすれば、

アウトプットだけでは英語は身につかない

ということだけ、お伝えしておきます。

「何となくできるはできていない

とは、僕が勉強している時に日々感じていたことでした。

単語に関しましても、数秒見て意味がわからなければ、それは「覚えていないこと」と一緒なのです。

別に厳しいことを言っているわけではなくて、それが「事実」なのです。

だから大切なのは、

なぜ自分のスピーキング力が頭打ちになっているのか?

ということに目を向けることです。

よく、

せいじ先生は留学せずに、どうやって話せるようになったのですか?

という質問がきますが、他の方と大きく違うのは「文法力」だと思っています。

文法がわかっていますと、誰よりも注意を払って言語をしゃべることができますからね。

え?でもネイティブ表現とか、学校で習ったことと違う表現だって実践では出てくるよ!

こうやって「切り取ること」が、とても危ないのです。

ネイティブ表現なんてその都度覚えていけばいい。

まずやらなければならないことは、基本の文構造や語順なのです。

これができもしないのに、

  • 難しい表現を使おうとしたり
  • 丸暗記で乗り切ろうとしたり

するから、自分の言いたいことが言えなくなってくるのです。

これは決して、1〜2人から寄せられた悩みではありません。

「何となくしゃべれている」と感じている多くの人から、寄せられた悩みなのです。

「何となくしゃべれている」は本当の意味でしゃべれていることにはならない。文法をやり直す必要がある。

両方とも大事

ただ先述した通り、

アウトプットをするな
適当にしゃべるなら黙ってろ

と言いたいわけではありません笑。

プールに飛び込まないまま、「泳ぎ方のコツ」のような教科書を開いていても、一生泳げるようにはなりませんからね。

飛び込んでみて、泳いでみて、

何だかうまくいかないな

という気づきがあったら、その都度また基本に戻ればいいのです。

例えば水泳で言ったら、

  • 筋トレをし直す
  • フォームを見直す
  • 食生活から改善してみる

など、いわゆる「基本の体づくり」のようなものに戻るのです。(ちなみに僕は泳げない笑)

スポーツに比べれば、言語はもっとルールに基づいていると言えるでしょう。

そこまで「実践!実践!」とは違い、ルールを確認する機会が多いのです。

スポーツでいう「試合」よりも、練習やドリルが多いということですね。

大切なのは、

  • 語彙&文法
  • スピーキングや会話

の両方を、同時進行させることです。

だから先ほどの例の女の子を全否定しないのは、言語学習にはそういう側面があると思っているからなのです。

しかし同時に強調して言いたいことは、

文法なんて意味がない

と言っている学習者の方は、なかなか上達できないよということ。

だって、ルールを知らないまましゃべろうとしているのですからね。

  1. 両輪を回しながら
  2. 自分でチェックしながら

英語を学んでいかなければなりません。

僕の場合、

文法の知識 > スピーキング能力

でしたので、出だしは遅かったものの、あまり会話(文の構築や英作文)で困ったことはありませんでした。

人には興味や関心、優先順位や合う合わないなど、全くルートが違うことが普通です。

それでも、どこか一部分を欠いたまま学習を進めるのはかなりの妨げとなります。

何となくしゃべている人は要注意。

文法抜けてるなぁ…

と思ったら、やはり学び直す必要があるのですね。

英文法を蔑ろにせず、スピーキングと同時進行で学習を続けよう。それが英語力向上に繋がる。

おわりに

英語学習において文法は欠かせませんが、

勉強っぽい
必要性を感じない

と思っている人が多いです。

文法を学び、海外で実践的に英語を使った僕がいうのですから、間違いありません。

何となくしゃべれている人は、もう一度基本に返ってみましょう。

それではまた!

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