30代が遠い地方美術館へ行った話【新たな経験を求めて】

雑談

こんにちは。

いくつか美術館へ通い始め、数えてみれば20ヶ所行ってました笑。

この数ヶ月でこれはなかなかの数です。我ながらドン引きでした。

(追記:現在もかなりの数を訪問しているため、もはや数えていません)

ここ最近で行ったホキ美術館について、今日は語ろうと思います。

気になっていたという方はぜひ読んでみてください。ただし相当マニアックな記事となっております笑。

知るきっかけ

「美術館通い始めたんですよね」と昼下がりの平和な職員室で、同僚の先生にお話をしました。

するとなんということでしょう。

その先生も美術館巡りが好きだということが判明しました。

そこで誰が好きか、どんな種類の美術が好きかという質問をされ、

「誰と言われても…フェルメールとかピカソとかゴッホくらいしか分からないです…にわかなので…」

と返しますと「じゃあどんなタッチの絵が好き?」と聞かれました。

とっさに写実的なものと答えました。現実の写真に近いような絵のことですね。

すると「それならば千葉にあるホキ美術館がいいよ」と言われました。

はて?ほき?どこだそこは?

でも仕方ない。推しに推されてしまったので、調べた上で「絶対に行こう」と固く誓いました。

僕はこうみえて美術の教科書を眺めることが大好きでした。

「どうやったらこんな絵が描けるのかな?」と思いを巡らせながら読み、特にマグリットやエッシャーなど、超現実主義やだまし絵などの虜になりました。

その時代から写実的な絵も好きだったものですから、リアルに近い景色の絵や肖像画だけでなく、油絵でも言え遠くから見れば写真に近いような絵も大好きでした。

そんな僕にオススメされた「ホキ美術館」。

少し調べただけでも「これはイキタイぞ」と思ったわけです。

思ったら即行動。関東エリアなら射程圏内です。

自分の趣味を話してみると、意外にも同じ趣味を持った人がいるかもしれない。

千葉に出る

神奈川の愚民代表であるすずきにとって、千葉とはなかなかに遠く、ディ○ニーランドくらいの認識しかありません。

というかホキ美術館って本当にどこなんでしょうか?

そんなシンプルな疑問から生まれた路線検索。

すると出てきた最寄駅は「土気」。

はて?ほき?どき?

なんと読み方は「とけ」でした。読めるわけありません笑。

「士気(しき)」と見間違えたくらいです。

調べるとなんと、船橋よりもさらに東に行った千葉市街…

さらに千葉よりも先に行ったところではありませんか笑。

Oh my goodness…

Why Japanese people!遠すぎるだろ。

男が一度行くと決めたのですから。「行けなかったごめん」じゃないでしょうに。

一度決めたらやる男、それが僕なのです。

そこでいつも通りのearly morning。6時半に起床して家を出ました。

まず始めは東京のほうに出て千葉へ向かいました。

やはり都内を通って行くと千葉の田舎っぽさが手に取るようにわかりますね。

これはもう仕方のないことです。まぎれもない事実なのです。

そしてやっと着いた土気駅。ほんとにどこ?全く何もないのです。

後日後輩から「そこ僕の地元です」と言われた時は、なんとも言えない感情が湧き上がってきましたね。

駅から歩くこと20分。相変わらずの散歩好きです。

今まで行ってみたことのない場所へ出かけてみよう。

ホキ美術館

撮影:すずき

すごい外観でした。

実はこの写真は入り口ではなく、反対側のほうの写真です。

どうやら有名な建築らしく、詳しい同僚が「片持ち梁で有名なところね」と当たり前のように言っていました。

美術館の名前の由来は、他ならぬ保木将夫館長からです。

早速美術館自体の建築に圧倒されたため、後悔なんて全くありませんでした。

さて館内を見てみますと、ゆるく湾曲している縦長の美術館であるため、美術作品が非常に見やすいことに気づきました。

美術館は普通の建物だと、いわゆる四角形のギャラリー内で絵画や作品を見るため、どうやって回るかを一瞬考えなければならないですし、少しストレスフルでもあります。

ただこの形であれば、左右の壁にかかっている絵画を右に左に順番に見ながら前に進んで行けばよいだけなので、ストレスフリーな鑑賞ができるというわけです。素晴らしい。

そして作品の数々は、もうすごいとしか言いようがないんですよね。

入り口から圧倒されっぱなしでした。

美術の教科書で見る有名な絵も、こうして1,000〜2,000円程度でじっくり近くで見られるのですから、美術館とは本当にすごい施設なのです。

いつもどおりロッカーに荷物を入れて、館内の作品を鑑賞しました。

とにかく絵がうまい。いや、うまいってもんじゃないですね。

こんな小学生でも感想文にできる感想しかでませんでしたが、圧倒されることは間違いありません。

難しいことを言えるほど専門家でもないですので、単純に「これを描くのに、どれだけ時間かかったんだろう?」と、その大きさや緻密さにしか注目することができませんでした。

土気は基本的に遠い場所ではありますが、僕は自信をもってホキ美術館をオススメします

ぜひ実際に足を運んで作品を見てください。

それが感動が伝わる、一番の方法です。

ホキ美術館は、外観から内装、作品まで圧倒的であり、行っても必ず後悔はしない。

巡り終わってみて

感動の嵐がおさまらない中、併設されているカフェでお昼をとりました。

天気もとても良くご飯も美味しい。

「こんな幸せがあるのか」と感じた一日でしたが、なんとまだお昼なのです。

そこで隣の昭和の森という公園に行って見ました。

Google Mapで見る限りとても広かったので、「自転車でも借りられないかな」と思っていたところ、案の定借りられるようでした。

しかも2時間で200円です。

さっそく自転車を借りて公園内をぐるっと2周しました。

だいたい1時間強くらいサイクリングして、気持ちの良い森林浴を楽しみました。

「もしかしてホキ美術館と昭和の森はハッピーセットなのか?」と思うくらい、土気がとても気に入りました。

そのあとは帰路につくわけですが、ここまで遠路はるばる来たのならば、「地方サウナ」に行かざるを得ません。

そこで船橋にある有名なジートピアというサウナにお邪魔しました。

ウィスキングといって最近流行っている「ヴィヒタ」という白樺の枝を束ねたものを使ってアロマの空間を作り出す、プライベートなサービスを受けられるところです。

だがそこは残念。要予約でした。

なんとウィスキングは全部埋まっていたのです。すごい人気でした。

でもしっかりと3セットととのえて、再び東京を通り越して自宅に舞い戻りました。

美術館など自分の行きたいところに付随して、近くの公園やサウナなど、地方をめぐる範囲を広めるとよい。

おわりに

他にもご紹介したい美術館はあるのですが、ここ最近で一番感動した小旅行でもあったので、シェアさせていただきました。

遠い未開拓の地に降り立って、そこから地方の美術館やサウナに行くのは、本当にワクワクします。

非常にニッチな趣味ではありますが、これでいて僕はダンスやランニングが好きなんだから、人間一体全体どんな要素で構成されてるのかわかったものではありませんね笑。

ここで参考にしていただきたいことは、行動への移し方です。

僕は最近美術館にハマっていました。

「美術館なんか知らないだろう」と思っていた同僚に、趣味を話しました。

そしたら共通の趣味だったことがわかり、新しい美術館を紹介してもらうことができました。

大切なことは、自分が体験したことを、押し付けがましくならないように積極的にGIVEすることです。

さらに時間やお金がある限り、オススメされたことをできる範囲で実践してみることだと思っています。

その翌日に「ホキ美術館、行って来ましたよ」と話をしたのですが、

「すごい行動力!私まだ行ってなくて、興味があったから教えたのに…先を越されちゃったなぁ」

と話が盛り上がりました。

以前の僕でしたら、できる限りお金を使わないような、それこそ「筋トレとダンスさえできればいい」と思っていた時代がありました。

でも今はこうして、自分の体験にお金をかけることで、一度しかない人生をわずかながら謳歌できている気がしていて、とても幸せです。

袋田の滝を見た時も同じ感覚になりました。

「人生、働きづめで終わってなるものか。人間なら、もっと自由だ!」とチョッパーのセリフを思い出しましたね。

これからもこんな小さな体験小さな幸せを積み重ねてシェアしていき、あわよくばみなさんの幸せ探しのきっかけになればいいなと思っています。

さて、次はどこに行こうかな。

それではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました