こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
友人から、こんな言葉をいただきました。
A ship is always safe at shore but that is not what it’s built for.
アルバート・アインシュタイン
確かにずっと岸にいれば、船は傷つくこともありませんし、安心・安全です。
しかし船とは、向こう岸に人を渡すことで初めて、その役割を果たします。
これは漫画ワンピースにも出てくる、ゴーイング・メリー号に向けられた言葉です。
僕らの人生には、意味がないというのが仏教の教えでした。
では、僕らの体という「船」は、本当にそのままでいいのでしょうか。
今日は「自分が動き始めること」について、改めて書いていきます。
僕らには使命があるのか?
生きる目的。
結論から言えば、それは「ない」と思っています。
しかし、先ほどのアインシュタインの言葉を聞いた人なら誰でも、
と、自分の生き方に疑問を持ち始めるに違いありません。
こうして自問自答することは、とても大切なプロセスだと思っています。
人生全体を見てもいいですし、今置かれている自分の立場を切り取って考えてもいい。
今ある自分の実情を見て、
と思ったのならば、動いたらいいと思います。
人生に意味はなくても、自分で考えて行動することは自由であり、
と感じたのならば、離れたほうがいいと思います。
そもそも安心・安全が保証されている世界なんて、基本的にはないはずなのです。
「〇〇にいれば100%安全」
と思っていた僕は、「公務員こそ安定だ」と思い込んでいました。
ただ、今自分の乗っている「船」は、ここにいてはいけないのだと感じ始めました。
別に公務員を否定しているわけではなく、あくまで僕が考えて思ったことなのです。
人それぞれ、今の自分の船の場所、役割を見て考えていけばいいのです。
それから、次の新たな場所へ漕ぎ出すかどうかを決めていきましょう。
岸から遠ざかるタイミング
岸にいれば荒波に揉まれることもなく、ちょっと丘に出て食べ物でも採って食べればいい。
僕は、この考え方が好きでたまりませんでした。
しかしそこに逆にリスクがあることに、全く気づいていませんでした。
- 考えなくていい
- その分、縛りが強い
- あまり行動しなくていい
もちろん、これらを天秤にかけた上で「今の状況がいい」という場面もあります。
ただ僕にとっては、あまりにも「窮屈」すぎました。
何も考えないで、適当に仕事に向かう日々。
毎日やるべきことは決まっており、あまり「エキサイティングではない」日々が続きました。
そう思ってから、毎日が「やること」でいっぱいになりました。
でも以前と大きく違ったのは、「やらされてやっている感」が全くなかったことでした。
そう思えたのは、自分で舵をとり、自ら岸を離れたからこそでした。
「岸を離れる」という行為にも、程度があります。
僕の場合は、本業である「教師」をやりながら他のことにフルコミットすることでした。
実はこれだけでも、「岸を離れた感覚」があったのです。
そして極端な僕は、
と短絡的に思ったわけですね笑。
これから先の一年は「お金を取り崩していく形」になりますので、教員を辞めた瞬間はお金の不安が僕を襲いました…
と思いましたが、勘違いでした笑。
もうあまり、お金に対する不安はないようです。
それは「十分に資産がある」という意味ではありません。
自分が一所懸命に生き続けて与えていれば、どこかで回り回って必ずバックがあるのだと分かったからでした。
本当はずっと、こんな風に生きてみたかったのかもしれません。
それまでは、ずっと海の先の嵐を見ては、
と思っていました。
しかしそれでは、いつまで経っても強くなることができません。
新しい世界を見ることもできませんし、そんなことをしている間に僕の人生がいつの間にか終わってしまいます。
自分の中で十分に考え、心の整理がつきました。
それなら、船を出すしかありませんよね。
自由を求め、自分で進むこと
漫画ワンピースに、僕にとって印象的なシーンがあります。
「サボ」というルフィの兄弟分に当たるキャラクターは、貴族の家庭に生まれます。
彼は恵まれた家庭にいるのにも関わらず、家を離れてルフィやエースたちと幼少期を過ごします。
ここで彼が放つ印象的なセリフを引用します。
…この町はゴミ山よりもイヤな臭いがする…!!!
人間の腐ったイヤな臭いがする!!!
……ここにいても……!! おれは自由になれない…!!!
もし僕が、死ぬほど大金持ちの家に生まれていたら、どうだったのでしょうか。
たぶん、今のような人間にはなれなかったと思います。
それは、
「貧困な家庭の生まれのほうが、豊かな心を持っている」
という意味ではありません。
ただ彼の言葉は、
「経済的な豊かさ = 精神的な豊かさ」
とは限らないということを示しています。
そうなるためには、その人の「生き方」が大切になってきますよね。
サボは「自分の生き方」と合わない貴族の生き方に、嫌気が差したのです。
僕自身は、サボのように吐き気がするような環境にいたわけではありません。
ただ、「ここにいても自由になれない」という言葉には、とても強く共感しました。
その後サボは一人、誰にも言わずに船出を決意します。
漫画とはいえ、まだ小さな子どもがこうして自分の頭で考え、直感的に新しい環境に移る姿を見て、感銘を受けました。
僕も漫画とはだいぶ違う状況ですが、新たな旅に出なければならない。
そう思ったのです。
と。
その旅の中で、
- 失敗したり
- 後戻りしたり
- ツラいことがあったり
そんなことばかりでしょう。
でもそのほうが、今の僕は「生きている心地」がするのだと思っています。
だって、全てが新しい経験なのですから。
岸を離れる感覚。
これはサボが感じたような、ワクワクとドキドキに満ち溢れている瞬間です。
そのために作った船です。
さぁ、出航しましょう。
おわりに
船出を決行するマインドなんて、以前は1ミリもありませんでした。
ただ、
この言葉を聞いた時、「本当に自分のやりたいこと」が見えてきました。
なぜ自分はその船を作ったのか。
この点と向き合わなければ、ずっと自分にウソをついて停泊を続けることでしょう。
そのようにならないこと。
これが僕の目指す生き方のようです。
出発の準備をして、船の役割を果たすことにしましょう。
それではまた!
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