こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
タイトルからいきなりダークな雰囲気が出ておりますが、僕は去年(2020年)に離婚を経験しています。
むしろそれが僕の、人生の転機と言っても過言ではありません。
今日は離婚を通して経験したことをお伝えしていこうと思います。
以下の記事もよろしければ読んでみてください。
離婚はシンプルに2人の人間関係
「離婚」と聞きますと、自分でもなかなかに重い言葉だと思うことがあります。
今となっては付き合っていた男女が別れることと、ほとんど変わらないと思っています。
もちろん、
「法的に1つの家族となること」
と、さらに両家の親族が絡んでくるわけですから、単純に恋愛していることとは大きく違うという見方もあります。
離婚の際に、
- 親権の取り合いとなったり
- お金の問題が発生してしまったり
しますと、事は厄介さを増します。
幸いなことに、僕たちは「協議離婚」で落ち着きましたし、子どももいませんでした。
様々な離婚の形があるかもしれませんが、それでもやはり突き詰めていけば、シンプルに2人の人間関係に落ち着きます。
2人の根っこの部分が合わなければそれまでであり、それ以降の議論は恋愛をしているカップルと同様に、事務的に話が進んでいくだけです。
だから僕は、表面的には複雑そうな話に見えても、実は案外単純なことなのかなと思っています。
僕たちも、
- お互いにできる限り話し合い、
- 時間をかけて価値観をぶつけ合い、
- カウンセリングにお金をかけてみたり…
と、シンプルな関係を簡単に終わらせるのではなく、できることはやり尽くしたと思っています。
- 浮気や不倫
- DVやケンカ
があったわけではない分、逆に解決策が見つかりづらかったのも事実でして、途方に暮れた時間もありました。
本当に悩んだ数ヶ月でしたが、最後は2人が「お互い心地良いかどうか?」を問い続けた結果に収束していったのだと思っています。
「他人を変えることはできない」ことを知っておく
悩んでいた時は、ネット上を駆け回っては、
と藁にもすがる気持ちだったことを覚えています。
- 「どこか連れて行ってあげよう」
- 「身体に負担となる家事は僕が全部やろう」
- 「何か気にいるプレゼントを買ってあげよう」
- 「毎日食事を作ってあげてフリーの時間を作ってあげよう」
様々な手法を試し、相手は相手でたくさんのことを考えて僕のためにトライしてくれましたが、はっきり言ってこれは意味のないことでした。
もちろん「やったこと自体に意味がない」ということではなくて、人間関係において一度拒否反応が出てしまうと、回復させることは非常に困難だということがわかったからです。
自分本位で小さな行動をこねくり回したところで、相手を変えることはできませんでした。
この時から「ネットで答えを探すこと」に限界を覚えていました。
そこで手に取った書籍が、妻のトリセツという本でした。
結論から言いますと、
- 読んだことで答えが出た訳ではなく、
- 頭がクリアになったわけでもありませんでした。
しかし、今までで一番「最適解」に近かったような感覚を覚えたのは、まぎれもない事実でした。
結果的に離婚とはなりましたが、今思えばそこから本が道を照らしてくれると信じ始めていたような気がしています。
本を読むことに限らず、
- パートナーと対面で話したり
- 価値観を擦り合わせたり
することが、まず第一のステップですけれどね。
また悩んでいた時期に、アドラー心理学の名著と言われている「嫌われる勇気」も読みました。
現代の社会人なら名前を知らない人はいないくらい有名な本で、対話形式で進んでゆく、なんとも新鮮な本でした。
そこで「課題の分離」というテーマが出てきます。
現在の人間関係において最も説得力のある「他人は変えられない」という結論です。
離婚とはつまるところ人間関係なのですから、厳しい見方ですが「相手を変えようと努力すること」は、ほぼ意味がないことなのだなと、本書を読むことで気づきました。
一見、
と絶望するような論じ方でありますが、見事に人間関係の核心をついています。
- 2人の馬が合わない。
- どちらか片方がもう無理な状態。
つまり、
「お互いあるいは片方の根っこが変わらなければ、もう別れる以外に道はない」
そう裏付けされたようなものでしたね。
しかし一方で、
と、妙に納得してしまった自分もいました。
離婚をきっかけに人生について考え始めた
自分のことを見つめ直したのは、人生で初めてだったと思います。
結婚生活では、
- いち早く帰っては料理を作って家事を終わらせ、
- パートナーには何も負担をかけさせないように
と、全力で日々を過ごしていました。
しかし思い返せば、これによって「自分の首を絞めていた」ことに気づきました。
離婚をして初めて、わかったことでした。
知らないうちに自分にもストレスがかかっており、精神的に追い詰められていたのです。
自分を騙し騙し生活していたために、実は自分にも限界が来ていたことに気づいていなかったのでした。
離婚をした当初は泣きはらし、途方に暮れては「寂しさを新しいパートナーで埋めよう」とマッチングアプリを始めたりもしました。
衝動的になっていましたが、2ヶ月もするとマッチングアプリがダルくなり、
と自問自答し、考えるようになりました。
そこから「人生において幸せとはなにか?」と考え始めました。
そう思ったからです。
その手段となる、
- お金の貯め方
- 増やし方
- 使い方
などを、YouTubeと様々な書籍を通して学び始めました。
するとそこから発展し始め、
- 人生論
- 人間関係
- 行動心理学
- QOL(生活の質)
- 職場や仕事、働き方
- メンタルトレーニング
など、自分の人生をより豊かにするため、先人たちからインプットをすることに時間を費やすようになりました。
本や先人たちから多くのことを学び、
- 多くの改善点
- 自分の不甲斐なさ
- お互いにまだまだ未熟だったこと
も、痛感させらることとなりました。
一方で、
今の自分の幸せは彼女がいたからこそであり、人生の転機ともなる『大きな気づき』を得ることができた。
今ではそう思っています。
彼女には本当に感謝しています。
おわりに:離婚をポジティブに考えよう
どうしても「離婚」と聞くとバツを思い浮かべますが、昨今ではマルというらしいです。
結婚生活を経験しているため、その分「マル」がつくという発想ですね。
僕はどちらかというと、こちらの考え方のほうが好きです。
最後に、同じように離婚を経験した同僚からいただいた、元気の出る言葉を贈ります。
今まで行なってきた過程は全て無駄なものではなく、
2人が「良い」と思って最善を尽くして取り組んできたものだから、悔いはないよ。
結婚式もあげてよかったし、結婚生活も幸せだったし、
そのすべてが間違っていたなんて否定するのはおかしいと思う。
みんなその時その時で、それぞれのベストを尽くしているのだから。
彼はとても頭が良くポジティブで、「僕も頑張らなければ!」と思わせてくれる人です。
お一人で一所懸命、子育てをしています。
僕がこうしてブログを書くに至ったのも、突き詰めれば離婚が始まりだったと言っても言い過ぎではないと思っています。
「何かを変えなきゃ」と思うきっかけになったのですからね。
いつか自分の人生における点と点が、線になる時が来る。
スティーブ・ジョブズの言葉は、決して彼の人生の結果論的なものではなくて、僕らの人生そのものを表していると思います。
30代なんて、長い人生ではまだまだこれからです。
失敗を恐れず、また失敗を失敗と悲観せず、明日へのエネルギーと変えていき、自分が爆発的に行動できるよう精進していきます。
それではまた!
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