こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
読書を再開しました「LISTEN」において、
「人の話を遮ってまでも、わからないことは聞いたほうがよい」
という旨が書かれていました。
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以前の僕は「わからない」ということが、
- 恥ずかしいことであり、
- 相手から見下されることである。
と、勘違いをしていました笑。
生きていればどんな博学な人であっても、わからない世界があるものです。
全知全能でないからこそ「人間」ですものね。
今日は「聞くコツ」と題して、わからないことを聞き返すメリットを書いていきます。
わからないことを聞くようになったきっかけ
以前、同僚の先生が、
と他の先生に向かって言っているのを聞いて、カチンときたことがあります笑。
「先生」という職業柄、相手の「知らない」をバカにすることはご法度です。
僕の学校でも英語が苦手な生徒はたくさんいますし、授業中に当てても「わかりません」と返してくる生徒は多いです。
その際に、
と言ってしまったら、一発アウトです笑。
一瞬で生徒からの信頼を失う上に、生徒との絆が育まれることは二度とないでしょう。
これは大人になっても一緒です。
もしみなさんが「わからないこと」があったとします。(必ずあります)
その時に、
と言われたり「なんで知らないの?」というようなリアクションをされたりしたら、すごくイヤな気分になりませんか?
と笑。
僕はそういった横柄な態度がキラいでしたので、「僕だけでも!」と思いちゃんと聞き返すようになりました。
積極的に「先生が」わからない、知らないとはっきりと伝えますと、生徒も(あるいは大人たちも)、
と思ってくれます。
当然のことなんですけどね笑。
ある意味「先生」とは模範的な立場にいることが多く、
といえば、生徒たちも「わからないことはわからないと聞いて良いのだ」と思えるようになります。
すると、わからないことがちゃんとクリアになってから話が進んでいきますので、お互いにとってもストレスがなくなります。
当時、僕の「反面教師」となってくれた先生には感謝ですね笑。
それからというもの、積極的に「わからないこと」を聞くようになったのでした。
わからないことを聞くメリット
「わからない」と聞き返すことは、多くのメリットがあります。
もちろん、なんでもかんでも、
の一点張りでよい、という意味ではありません笑。
以前「日光東照宮」に行った際に、「堂者引き」と言われるいわゆる「ガイドさん」に、東照宮の説明をしていただきました。
恥ずかしながら、日本史や神社仏閣の知識がなかった僕は、
と聞きました。
それでもガイドさんは、それはそれは丁寧に説明してくださいました。
- 神社には鈴が、お寺は鰐口(わにぐち)がかかっている。
- 神社は日本の神を祀り、お寺は中国からきた仏を祀っている。
- 神社ではお祓いをし、お寺では火を焚くため、お寺の室内には天蓋(てんがい)がある。
などなど…本当に細かい部分まで教えてくださいました。
単純に「聞くこと」のメリットは、
- 自分の知識になる。
- 相手が親身になって教えてくれる。
ということです。
こちらが、
- わかろうとしない。
- 聞くつもりがない。
という態度はよろしくありませんが、「わからないんですけど…」という意思を示せば、相手は積極的に教えてくれます。
自分になかったはずの知識を取り入れられるだけでなく、相手との距離もグッと近づきます。
また「副次的に表れる効果」ですが、
- わからないことはわからなくてもいい。
- わからないことがあったら聞いても構わない。
このような態度が身についたことは、とても大きなことでした。
以前の僕は、なんとなく「わかったフリ」をしていましたし、バカにされるのが怖くて聞き返さなかったこと(特に英語で話している時)がとても多かったものでした。
それが一番の「悪(あく)」であり、自分にとって「わからないことがそのまま」になるだけでなく、相手とのコミュニケーションもうまくいかなくなってしまいます。
話の流れを切ってしまうようであれば、会話が一段落した後に、
と聞いても構わないのです。
むしろその人の「誠実さ」も伝わりますし、失うものといえば「自分の小さなプライド」くらいです笑。
そんな小さなプライドなんてどうでもいいですから、わからないことは積極的に聞いていきましょう。
「わからないの?」とは言わないこと
この言葉は魔法の言葉であり、その人の信頼を一瞬で地に落とす効果があります笑。
まず、
- 偉そうでいけすかない。
- マウントを取ろうとしている。
- 自分の常識を押し付けている。
と、本当に良い印象を与えません笑。
ゆえに、僕は「絶対に言わないように」しています。
先ほどお伝えしたように、それは僕が「先生であるから」こそでもあります。
先生だからこそ、この言葉を使ってはいけないのです。
この世に「なんでも知っている人」なんておらず、知識欲のある人や博学な人ほど、謙虚ですし学ぶ意欲があるものです。
「わからない」と言っている目の前の生徒も(たとえそれが大人であっても)、本人は「わからないから困っている」のです。
- 自分の知識を披露するため
- 自分のほうが相手より優位であることを示すため
に、アドバイスをしたり知識を伝えたりすることは間違っています。
もしそんな人に出くわしてしまった場合は、スッと離れましょう。
その人は自分の権力を誇示したいだけでしょうし、本人の知識がないことを隠すための「弱みの裏返し」でもあります。
本当に強い人ほど、自分の「わからないという弱み」を素直に見せてくれます。
それができない人は、なんとか強がろうとしているだけですし、つつかれると非常に脆いものです笑。
はい。
出ました、以前の僕ですね笑。
自分の弱さを隠したい人ほど、「自分がわかっていること」については大きな態度に出て、わからないことをスルーしようとします。
話題が「自分の知っている得意分野」になったとしても、高揚せずに丁寧に説明してあげましょう。
それが「知っている人」のあるべき態度なのです。
そうすれば、
と、周りからの信頼も高まるはずですから。
おわりに
基本的に何でも知っている人なんて存在しません。
人に対して「知っていること」でマウントを取る人は、何かを勘違いしているということになります。
無知の知。
まずは自分の「知らないこと」を受け入れ、積極的に人に聞いてみましょう。
その上でしっかりと説明してくれる人は、「間違いない人」です。
そのやりとりこそがコミュニケーションであり、これからも大切にしていくべき行動だと思っています。
わからないことを恥ずかし気もなく「わからない」と聞ける人でいましょう。
それではまた!
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