こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
僕は9年間、学校の先生として勤めてきましたので、教えることが天職だと思っていました。
実際その通りでして、こうして旅をしている中でも少し時間はかかったものの、
- すぐに筆記と面接試験をパスして
- オンライン英会話の講師になれた
と、職(バイト程度)を手にすることができました。
そこに需要があるからこそでもありますので、こうした「環境」にも感謝しなければなりませんけれどね。
今日は「知識や経験は奪われない無形の財産である」ということについて書いていきます。
それぞれの経験はどこかで必ず役に立つ
僕は公務員として9年間働いていましたので、
「退職して事業(副業)をすること」
に不安を覚えていました。
いわゆる「社会を経験したことのない人」としてレッテルを貼られる先生たちではありますが、一番不安視しているのは他ならぬ先生たち自身なのです。
と。
アメリカに来て、時間ができたことから始めたオンライン英会話。
英会話とは言いつつも、
- 英語が初めて
- 文法がぐちゃぐちゃ
- 発音だってままならない
といった人たちもいることを、改めて感じました。
決して悪い意味で言っているのではなく、事実として「まだまだ初心者」の方たちが多いということです。
こうしたビギナーたちに向けて授業をするというのは、実は先生たちにとって難しいところでもあります。
- スピードを意識しつつ
- 生徒たちが理解しているかどうかを見極め
- 生徒たちの自己肯定感や「できた」という実感を持たせる
と、気を使わなければならないことが多いからです。
しかし、
- 塾講師として5年
- 教育困難校で4年
- オンラインで英文法を教えること1年
と文字通りの「教育バカ」の僕は、子どもから大人まで幅広く教えていましたから、その経験値のおかげで速やかに対応できるようになっていました。
今の僕はまだ駆け出しですし、先生をやっていた時ほど稼げいているわけでもありません。
ただ、
と感じました。
講師をやって3日目くらいで、
と聞かれましたが、僕はプロとして何年もやってきたので「始めたばかり」ではなかったのですね。
ピカソが自分の素描の絵を「30年と30秒だ」と言って高額で売ったエピソードがありますが、今になってなんとなくわかってきましたね。
今あるお金よりも大切なこと
僕が貯蓄に躍起になっていた頃、「今目の前にある資産」にばかり目を向けていました。
その額が減っていくことに焦りを感じ、「できる限り使わないこと」に徹していました。
この旅でも、以前のそうした気質が多少甦ってきて、
と考えた挙げ句の果てに、オンラインで働く運びとなりました。
先述した通り、「長い年月をかけて積み上げてきたもの」はなかなかに強固です。
オンラインでの授業はとても短い分、その生徒の表情や声色、雰囲気からどう対応すべきかを瞬時に考えなければなりません。
僕はどうやら初対面にものすごく強いらしく、最初こそ緊張していたものの、
と感じました。
別に「楽勝だ」という意味ではなくて、単純に自分の経験が活かせると思ったのです。
「教育ではこの解答がベスト」というものがないため、経験はとても大切になってくるからですね。
僕ももちろん、9年間でいろんなことを経験しましたし、たくさん失敗も重ねてきました。
それでも「好きで続けてきたもの」への情熱は、誰にも奪われることはありませんでした。
今ある資産も大切なことは間違いありません。
その資産を守ることも必要ですし、ムダにお金を使いまくることがいいとも思えません。
ただそれ以上に、無形の財産である経験や知識は、何にも変え難い資産であると感じたのです。
ありがたいことに、現代ではオンラインを使っていくらでも授業をすることができますし、僕の夢である「自分なりの教育プラットフォーム」を作り上げれば、もっと「自分なりの価値」を提供できるようになります。
バイトやいわゆる「労働」も立派な仕事です。
しかし僕には、大好きでかつ情熱を注げる「教育」という分野があります。
これが市場の需要に呼応し、価値を生み出してくれるのだということがわかりました。
資産を積み上げていくことは、資本主義社会において大切なことです。
一方で、みなさんの中にもある経験や知識、好きでたまらないことには(程度はありますが)価値があります。
それ自体が「資産」となり、みなさんを助けてくれます。
学歴や資格以上のもの。
経験や実践的な知識が、僕自身を助けてくれたのでした。
生かせるように行動すること
ただ僕が感じたことは、
と、自己満足の状態でいても、自分の本当の価値を提供できないのだなと感じました。
この旅の途中では、一切働くつもりがなかったのですが、当然のことながら「そういう姿勢」であれば誰も見てくれません。
しかし自分で自分を売り込んでみたり、サービスを出品してみることで、「必要としている人に届けること」が可能となりました。
そこで初めて、価値が生まれたのですね。
ある意味先生たちは、そうした「市場への価値提供」を苦手としているのかもしれません。
特にボランティア精神の強い人が多いですし、
と強く感じたのは、何を隠そうこの僕でしたからね笑。
つまり、
- 自分の価値を感じて
- 市場の需要を探しながら
- そこに向けて価値提供をしていくこと
が大切なのだなと感じました。
今はどうしてもバイト感覚ですし、生徒さんたちのいる場所に身を置いているからこそ、授業をさせてもらうことができています。
この形を、自分なりに変えていきながら、もっと市場価値を高めていくこと。
ただその根源となる部分には、自分のしてきた経験や知識があることが大前提でした。
その上で、自分の価値を提供するために行動していくこと。
去年(2022年)の経験が、ここになって徐々に影響し始めてきました。
これは今年旅してきた、
- インドネシア
- オーストラリア
などの国で会った方々からも指摘され、考えたことでした。
本当に、1つ1つの点と点が繋がってきたのです。
自分が持っている価値。
これを提供することは、何もいやらしいことではありません。
ニーズに応えて生徒のみなさんの笑顔を見ることができた時には、これほど嬉しいことはないのです。
おわりに
資産を増やすことも大切なことですが、そのためには自分のできることをまずは見つけなければなりません。
僕がそうだったように、みなさんにも長きに渡って「やってきたこと」があるはずです。
それはいつか必ず自分の支えとなり、市場に価値を生み出します。
僕も遠回りをしてきましたし、まだまだ始めたばかりのことや、最近になってようやく気づけたこともあります。
これからも行動をして、少しずつ成長していこうと思っています。
それではまた!
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