こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、保護者を交えた会議がありました。
なんと会議が始まるやいなや、生徒が卒業ができなくなったことを学校のせいにして、その保護者(お母さん)が怒鳴り散らし始めました。
僕は司会進行役でしたが、心底驚きました。
少しの沈黙の後、なんとか再び会議を始めることができました。
そのお母さんはとても感情的になっており、その後はしくしくと泣き始めて落ち着きを取り戻しました。
以前の僕でしたら、
とブチギレていたことでしょう笑。
しかしそうはならなかった。
一体僕はどうしてしまったのでしょうか笑。
今日は幾度となく書いてきた「感情」について書いていきます。
感情的になっている人と対峙した時
最近の僕は、「ほとんど感情の起伏がない」というレベルにまで達しました笑。
今回の件に関しても、特に感情の波風は立ちませんでした。
先生方と一緒に当該生徒を支援してきた一員ですので、イラっとしてもおかしくない状況だったと思います。
しかし、
- 怒ったり
- 感情的になったり
しなかったのは、その場で「感情的になっている人」を、これ以上増やしても仕方がなかったからという一点に尽きます。
感情とは「連鎖するものだから」です。
もしその保護者1人だけでなく、他のギャラリーまで感情的になってしまったら、それこそ感情的な「水掛け論」が始まってしまいます。
すると収集のつくはずだった議論が、無駄なところで時間を食ってしまい、「本来やるべき議題」にたどり着けなくなってしまうのです。
逆に言えば、(言い方は悪いですが)感情的な人を1人だけ孤立させてしまうことが、とても効果的です。
その後、保護者は少し落ち着きを取り戻しましたし、結果的に学校側が反論することもなく、「非があったわけではないよね」という空気感にもなりました。
ただただ「嵐が過ぎるのを待つ」というよりも、
と平静を保って接し続けること。
これが逆に、相手の冷静さを取り戻す手助けになります。
保護者自身が、
と思えれば、その後は自然と議論が再開されるのです。
冷静でいることのメリット
以前の僕は、感情論でこられたら「感情論でお返し」していました笑。
みなさんにも経験があるかと思いますが、「感情的に言い合った後」はなんとも気まずい雰囲気になるものです。
その後「壊れた信頼関係」を、修復しにかからなければなりませんからね。
僕もその経験はたくさんありましたし、時に感情的になることは人として全くもって不思議なことではありません。
ぶつかっては離れ、またぶつかるという繰り返しこそが、人間関係の構築でもあると思っています。
ただ今となっては、あまりそこにメリットはないのだなと感じています。
もしぶつかりそう、あるいは全く意見が合わない人と出会ったら、離れてしまうことのほうが多くなりました。
そのほうが時間を無駄にしませんし、「精神衛生上」とても心地良いです。
ただ若い時は「自分の意見」をぶつけながら、時に後悔しつつ、進むほかないのかもしれません。
僕も当時はとても未熟でしたしね。(今でもまだまだ汗)
今はそんな人と出会ってしまったら、あるいはそのようなシチュエーションになってしまったら、できる限り冷静でいるように努めるようになりました。
そのほうが「あと腐れ」がないからです。
そう思ってしまう場合は、離れるしかありません。
付き合わなければならない相手(顧客、生徒、保護者、取引先など)が感情的になってしまったら、その場の一時的な感情に流されることなく、その後の「長い付き合い」をイメージするといいかと思います。
「感情に流されること」を選択することはとても簡単です。
だからこそ、
普段からそう思っておくことが大切ですね。
その人の気持ちを想像すること
僕が怒らなくなったりイライラしなくなったりしたのは、以前よりも相手のことを考えるようになったからでした。
それまでは想像力に乏しく(今も鍛えている途中ですが)、相手のことをわかったような口をきいては、「口撃」していたものでした。
一度保護者とバトったこともありましたが、その時も「相手の立場や状況」を一切考えることなく、
の一点張りでした。
経験が増えてきますと、だんだんとトゲが抜け落ちてきました。
大切なことは、相手のことを考えたときに1つでも「相手を思う気持ち」があれば十分です。
今回の件におきましては、
と思って聞いていました。
同情ではなく、その人なりの辛さや大変さを理解しようと努めると言ったほうがいいのでしょうか。
それぞれ疲弊している時期もあれば、投げやりになっている時期、あるいは自暴自棄になっている時期もあります。
先生たちは「聖人君子」ではありませんが、経験を積んできますと、わずかながら家庭の状況もわかるようになってきます。
そして「穏やかに話を聞ける立場」に立つことができます。
日々生徒と向き合い話していますから、生徒が家庭とは違うキャラクターであっても、立ち居振る舞いはなんとなしに想像できるからです。
この気持ちを持っておくだけでも「ワンクッションはさむこと」になり、相手の状況を(理解できなくとも)想像するようになります。
これは「対保護者」に限らず、誰と対峙しても同じことです。
その一手(想像すること)がとても大切であり、自分の冷静さを保つ手立てとなります。
僕もまだまだ勉強中であり「100%感情的にならない」とは言い切れません。
ただ、たとえ頭の中が沸騰したとしても、それを言葉にしないことがとても大切です。
じっと様子を見て、相手の背景に思いを寄せてみること。
こうして長期的な良い関係を保ちつつ、相手との信頼関係を築いていきましょう。
おわりに
「感情」については幾度となく記事を書いてきました。
それだけコントロールの難しいものであり、生活と密接に関わっているものなのです。
しかしうまく付き合えば、それを逆手にとって「感情的になってしまった相手」とグッと距離を近づけることもできます。
難しい課題であるからこそ、その都度自分で振り返ってみるとどんどん免疫力がつくものです。
相手を思いやる気持ちを持って接していけば、きっと大丈夫です。
それではまた!
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