こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日から、川内有緒さんの『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』という本を読んでいます。
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足繁く通っている図書室の先生から、
と勧められたため、読み始めました。
と、率直な疑問が浮かびました。
しかし読み進めていきますと、面白くてグッとくる部分もたくさんありました。
内容も少しお伝えしながら、「美術館めぐりとは?」という根本的なところもお伝えしていきます。
目が見えない人と見る美術とは

人生でほぼ全く目が見えたことのない「白鳥さん」と、著者の川内さんが一緒に美術館に行くという、いたってシンプルなノンフィクションです。
と思う人が大半だと思います。
白鳥さんは全く美術作品が見ることができませんが、誰かにエスコートしてもらうことで、何度も美術館に通っています。
著者の川内さんが、初めて白鳥さんと美術館に行った際には、川内さん自身も面食らってしまい、
と不安がっていました。
しかし、当の白鳥さんは、
と、ただそれだけしか言いません。
早速美術作品の詳細を伝えようと試みるものの、
と、見る角度や距離を変えることで、いろんな見解となってしまいます。
また複数人で白鳥さんに美術作品を伝えようしますと、
と、様々な意見でカオス状態になります笑。
むしろ、それぞれが「感じたままのもの」を説明してくれている時間が楽しくて、美術館に通うのだそうです。
白鳥さんは、逆に美術館によくある音声ガイドや説明文などは、一切聞かないスタイルだそうです。
そうした情報が、
- 先入観に繋がってしまったり
- 先に答え合わせになってしまったり
してしまうため、できる限り避けているのだそうです。
付き添いの人が、感じるままに話してくれるのが、一番だそうです。
この発想はありませんでした。
面白くてついつい読み進めてしまいました。
感じ方は人それぞれである

美術作品でも、特に現代アートの抽象さは難しいです。
それでも白鳥さんは、みんなが言葉にするのに困る作品のほうが好きなようです。
僕もたまに、
と思ってしまう時があります笑。
その作品と対峙することによって、
- 勝手に自分の中で想像してみたり
- 圧倒されてみたり喜んだり悲しんだり
自分でもわからないくらい、様々なことを感じます。
「感じたこと」を白鳥さんに伝えるのは「至難の業」である一方で、
と思うと、それはそれで楽しいだろうなとも思います。
すぐに視覚情報に頼ってしまわず、自分の感じたことを伝えようとしますと、その人の感じたままを伝えられます。
僕も、岡本太郎の作品に関しては、
と言ってしまいます笑。
本書でも、複数人で白鳥さんと美術館を回るときの会話が収録されていまして、
というチャレンジ企画があります。
僕もやってみましたが、
という、面白い感覚に浸ることができました。
美術作品に限らず、それぞれの価値観や思想、考え方や感じ方は、独立しながらも共有できるものだと思っています。
「自分はどう感じるか」を大切にしつつ、それを言語化してみること。
この世界にいる限り、各々の人生のバックグラウンドも違えば、見ている景色も違うのですから。
白鳥さんのように、”目が見えない人なりの” 美術の楽しみ方もあるわけですね。
優生思想を持つことは悪なのか?

本書の後半で、著者の川内さんの生まれてくるお子さんが、
という宣告を受けたときに、川内さんが泣き崩れてしまったというエピソードがあります。
そう思ってしまった川内さんは、自身に罪悪感を覚え、
と自分を責めていました。
その答えを聞こうと白鳥さんに相談すると、
とあっさりと肯定してしまいます。
いわゆる「障害をもった人」たちの中でも、
- 自ら「〇〇ができる人/〇〇ができない人」という線を引いてしまう人
- 「もっと健常者に近づくべきなんだ」と、強い信念で自立しようとする人
がいるそうです。
と白鳥さんは言い放ちます。
でもそう思うのは、人間だから仕方のないことなのだ、と。
グッときましたね。
人それぞれの価値観があっていいし、そしてその人は「その人のまま」でいい。
僕らはどこかで、知らないうちに自分や他人をランク付けしてしまっているのです。
そんな社会、窮屈だし生きにくい。
僕も広く世界を見渡せるよう、たくさん本を読んでいろんな人と出会って、感受性を高めていきたいですね。
おわりに
「障害を持っている」ということで、
- マイノリティーに分類され
- 不幸な目で見られてしまいがち
ですが、白鳥さんは、
とボヤいています。
僕も先生をやっていますと、
- 色覚障害
- LD(学習障害)
- ADHDからHSP
- 外国籍から母子父子家庭
までと、多種多様な生徒であふれています。
「それぞれの生徒を認めてあげる」ということは、他ならぬ僕自身を認めること。
また僕自身の存在を認めてあげることで、また周りの人たちを認めることもできます。
ありのままの自分でいることが大切であり、他人をありのまま受け止めてあげる人間であることもまた、大切なことです。
僕も本書から新しい視点と考え方をいただけましたので、今後もそれらを生かして世界を見渡していきたいと思っています。
それではまた!

