社会によるいじめはなくならないのか?【元高校教員なりに考えてみる】

人間関係

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日、イヤな動画が流れてきました。

校内外における暴力、いわゆるいじめの動画です。(もはや度を越している)

僕は以前にも、そうした暴力的な動画に対して記事を書いています。

みなさんも、僕と間違いなく同じ気持ちで、

なんだこのいじめているやつらは?!マジでボコボコにしてやるから待ってろよ!

と思っていることでしょう。

しかし、まずは落ち着いてください。

それでも問題は解決しません。

今日はいじめについて書いていきます。

世界から、社会からいじめがなくなることはない。僕らができることは、そういう人間を生み出さないことだ。

いじめているやつは弱いやつ

大前提から言いますと、「いじめている側」は基本的に「弱いやつ」です。

なぜか。

  1. 抵抗しない
  2. 自分に服従する
  3. ストレスを発散させる対象

など、自分の都合のいい相手にだけしか、そうした行為をしないからです。

僕は言いたい。

なんでお前は、もっと強い相手に殴りに行かないんだ?

と。

そうです。

彼らは「できない」のです。

底抜けにダサいやつらなんですよ。

一方で、この動画のお兄さんは本当にかっこいいですよね。

野生の動物の「食う/食われる」の状況であれば、こんなことは言いません。

それが自然の摂理だから…

と言うしかありませんからね。

生きるほうも必死ですし。

一方、学校でのこうした「いじめ」とは、明らかに「弱い者」をターゲットにして「歯向かわない」という前提のもと、暴力的になっていることに問題があります。

ワンピースを読んできたみなさん(?)ならわかるかと思いますが、これほどダサいことはありません。

いじめなんて、弱いやつがやることなのです。

ゆえに「弱いやつがいる社会」でこそ、こういう事件が起こるということ。

いじめとは、なかなかなくならないのです。

それはいじめっ子の、

  • 家庭環境
  • 日々のストレス
  • 精神的な未熟さ

などから生まれてしまうものだからです。(大人でも起こり得ますしね)

元教師としては当然、看過できるものではありませんし、そりゃあ腑(はらわた)が煮えくり返りますよ。

でも根本には、いじめる側の精神的な弱さがあって、

「自分より弱いものを見つけて、何とかポジションを得ようとしている」

という構造があります。

だからいじめているやつは精神的に弱いやつなのだと、僕は思っていますね。

本当に強い人は、暴力で何かを解決しようとなんてしない。

僕らはもっと、強くならなければならないのですね。

精神的に弱いやつほど、自分より弱いやつを見つけていたぶる。社会でこの構造がなかなかなくならないのは、弱くてダサい人がいるからなのだろう。

手を出さないやつが勝ちなのか?

漫画、ワンピースにも有名なシーンがあります。

空島はある!

とルフィたちが意気揚々と話しているところを、ある海賊たちからバカにされ、なぜかルフィとゾロは反撃もせずにボコボコにされるシーンです。

見ていて心が苦しくなりますが、僕はこうしたいじめのシーンを見た時には、「やられている側の忍耐強さ」も感じます。

もちろん、

  • 手を出せない
  • やり返せない

という状況であるのは重々承知していますし、”やり返すことができていたら” いじめられてなんていません。

やり返さない(返せない)姿は「生き様」としてはかっこいいのですが、一方で本人はとても苦しく、場合によっては命の危険もあります。

かっこいいかどうかはあくまで漫画の話であって、早急に教員や第三者が間に入ることが大切ですね。

でもだからと言って、

やり返せばいいじゃないか!

という問題でもないようだ、ということなのです。

上の動画では細川さんは、

やられる側には責任もある。強くなれ

という意見を発しています。

なるほど、一理あるな

とも思いますし、賛同はできない部分もあります。

ルフィやゾロはボコボコにされるものの、彼らは「自分たちが強い」という自覚がありますからね。

だから、

自分の身を守るために普段から鍛えておく必要もある

というのは、間違ってはいません。

ただ、「鍛えて強くなっておくこと」だけが大事なのではありません。

いじめとは暴力的なものに限らず、例えば女子同士のいじめは「身体的なものではない」こともあります。

僕も正当防衛としてやり返すことはあるかと思いますが、そもそも根本の解決にはならないのです。

ほら!やっぱり手を出さないほうがいいじゃないか!むしろ出せねぇんだよ!いじめられているほうはそんな余裕ねぇんだ!

という意見も見ました。

回答するには難しい事案ですが、総合的に見れば、

  1. 普段から鍛えておく(男女限らず)
  2. やられても正当防衛で反撃できる選択肢は持っておく
  3. 手を出せない集団によるいじめなら、直後にすぐに第三者(警察など)に相談する

でしょうかね。(反撃できれば、そもそもいじめになりづらい)

コメント欄には、

親に言えなかった
誰にも相談できなかった

というコメントが多数ありましたし、先生たちもなかなか気付けないことがあります。(いじめる側は見えないところでやりますから)

じゃあ、そもそもそうならないようにしろ!

というのは、結構無理があります。(後述します)

事後にはなってはしまいますが、早急な「第三者の対応」が必要ですね。

やり返さないことは美学ではありませんし、何もアクションを起こさなければ、いじめは続きます。

これはまだ氷山の一角です。

自分をある程度鍛えておきつつ、その場では自分のできる最大限のことに徹すること。(それで十分です。耐えるしかない時もあるでしょう)

あくまで経験からの話として聞いてほしいのですが、当人同士で解決しようとしてもなかなか難しいのが現実です。

直後に第三者(親が難しければ教師や警察)に駆け込む選択肢も、持っておきましょう。

いじめられた時に、やり返せないと確かに標的にされてしまう。だから最低限鍛えておくことは間違っていない。ただし状況はそんなシンプルではないから、その場はできる限りのことをすればいい。すぐに別の場所に相談してみよう。

かっこよさを履き違えさせない

このいじめ問題とは、なかなか解決に向かわないものです。

何をそんな!それでも元教師かよ!

と言われるかと思いますが、現場にいればいるほど「教員の無力さ」を痛感します。

先述した通り、いじめとは見えるところで行われていないからです。

大事なのは、総合的に対処をしてゆくことしかありません。

「動画を拡散させたおバカさんたち」は制裁を受けるかもしれませんし、それに対して見てる側の人たちは、

学校側は何をやってるんだ!即対処しろ!

と言いたいことを好き勝手言えます。(声を上げることは大事なことですが)

もちろん、ちゃんとやっていない学校はダメですが、事実確認をして判断が下れば、学校と警察でしっかりと対応もしますし、会議などで声を上げる先生は結構います。(僕もそうですし)

できる「事前の予防策」として可能なことと言えば、

こういう行動にさせない「精神性」を身につけさせること

かなと。

先述した通り、家庭環境が劣悪である場合もありますから、学校だけの問題ではありません。

どういう大人がかっこいいのか?

というところを、暴力のかっこよさではなく、仁義や礼の中に見出させることです。

ルフェやゾロの、「やり返さなかったこと」にフォーカスを当て過ぎてもダメ。

弱きを守り、強気をくじく。

そういうかっこいい大人たちが増えていけば、子どもたちも(あるいは大人になっても)こんなことはしなくなる(あるいは少なくなる)と、そう信じています。

まずは精神性の脆弱さを改善することだ。いじめとは見えていないところで行われるもの。それらを大人が見ているんだぞと伝える必要もあるし、大人たち自身も、教育しつつ背中を見せていかなければならない。

おわりに

いじめを撲滅したいのは、誰だって同じです。

今回、いろんなインフルエンサーさんが動いてくれていましたが、あくまで「事後の対処」になるのが基本です。

そうならないためには、細川さんの理論のような自己防衛(鍛える/相談する)も一理ありますし、そもそもいじめ自体が「クソダサい」という認識を持たせることも大事です。

もちろん、かっこいい学生さんたちもたくさん見てきました。

そういう子たちが評価され、人をいじめるような弱いやつには「何がかっこいいのか?」をわからせていきましょう。

それではまた!

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