こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、「ダンスの審査員」をしに芸術祭に向かいました。
定時制、通信制の高校生たちが舞台で踊るのを、観客席のど真ん中で「ジャッジ」として座らせてもらい、真剣にパフォーマンスを見させてもらいました。
4チームだけの出演にも関わらず、僕が毎年ここに来るのには、大きな理由があります。
生徒たちの頑張りには、真剣に応えてあげたいという気持ちがあるからです。
今日は、「真剣に取り組むこと」について書いていきます。
僕が真剣に審査をする理由
僕はこの小さな大会に何度か審査をしにきています。
その度に、できる限り真剣に審査をすることを心がけてきました。
正直に言えば「とても小さな大会」ですので、レベルも高くはありません。
そう言われてもおかしくありませんでした。
しかし、僕のダンスに対する熱が有り余っているのか笑、各チームのショーケースが終わるたびに、マイクで熱くコメントさせていただきました。
それはひとえに、彼らがダンスに一所懸命に取り組んでいるからでした。
その姿に真剣に応えることが、僕がその大会に審査のために行く意味だと思っています。
中には、全然詰められないままショーケースに出てくるチームもいて、いわゆる「グダグダ」な時もあります。
本気のダンス大会に比べてしまったら、落胆する人もいるかもしれません。
それでも、僕は一切笑うことはしません。
- どうしたら良くなるのか
- どうしたらダンスに真剣になれるのか
を、熱く語るようにしています。
そこでダンスを嫌いになってほしくないということもありますが、僕のスタンスを変えるつもりはないからです。
僕が真剣にダンスと向き合っているという事実は、変わらないということです。
それなら、全力で審査をすること。
これに尽きます。
ウソをつきたくないですし、生徒にも真剣にぶつかっていきたいからです。
そんな「想い」が伝われば、審査員としての仕事としては御の字かなと思っています。
真剣に審査していたら…
コロナで中止になった年もありましたが、こうして何回か審査をさせていただくことができました。
すると今大会が終わった直後、1人の先生がやってきました。
どうやら彼が言うには、生徒たちが毎年僕のコメントを聞いては、メモをとって自分たちの練習の糧(かて)にしていたそうなのです。
嬉しいというよりも、
と驚いてしまいました。
僕も毎回のコメントを、
- 大切に
- 真剣に
はしていましたが、まさかそこまでだとは思っていなかったからです。
これを聞いて本当に良かったと思いましたし、自分の思いや熱がしっかりと伝わっていたのだなと感じました。
何事も真剣に取り組んでいますと、周りにその「熱」が伝播(でんぱ)していきます。
僕自身がダンスを続けていることが、何よりコメントに表れると思うからこそ、僕は練習を続けていくようにしていますし、彼女らも、
と思ってくれているのだと思います。
大切なことは、いつも「先に出す」こと。
ダンスサークル時代も、ブレイクダンスが全く流行っていなかったものの、僕ともう一人の男2人だけでブレイクダンスを続けていました。
しかし一所懸命続けていますと、それに応えてくれる人/応援してくれる人が必ずいます。
僕はずっと、審査員という立場で真剣に評価し、「与える」ことを選んできました。
もちろん、生徒も真剣にダンスに取り組んでいたのでしょうから、どちらが先かはわかりません。
ただ、自分が審査員席に座ったのなら、真剣にコメントをすること。
これを貫いてきたおかげで、生徒たちに熱を伝えることができたのかなと思っています。
どんな小さなことも大切にする理由
僕は15年前の2008年にダンスを始めてから、いろんなイベントに参加してきました。
その中には、商店街のおじいちゃんおばあちゃんの目の前で踊るようなものもあれば、観客が数人しかいないものまでありました。
しかしそこで大切にしていたことは、「全力でやり切ること」でした。
- 100人の前で踊るショーケースは大切にし
- 数人の目の前で踊るダンスは適当にやり切る
この感覚を持っている人は、決してうまくいくことはないと思っています。
僕自身、始めた当初はあまりうまくなかったこともあり、胸をかりるつもりでパフォーマンスをしていた意識がありました。
そして、ある程度うまくなってきた後でも、「全力で踊ること」は忘れないようにしていました。
人数や相手によってパフォーマンスを変えることは、自分の信念に反することでもありますし、それが失礼に当たるとも思っています。
今までも、そうした小さなパフォーマンスの積み重ねのおかげで、僕はここまで来られたと感じているからです。
だからこそ、どんなシチュエーションでもできる範囲で真剣に踊るようにしてきました。
今回の審査に限らず、僕自身が真剣に審査をすることもそうですが、生徒たちにも伝えていることがあります。
ダンスに限らず、何かのパフォーマンスをするということは、見てくれている人が必ずいるということです。
目の前の人たちを大切にできない人は、いつまでも中途半端なパフォーマンスを続けていくことになるでしょう。
その小さな積み重ねこそが、大きなステージへと続いていきます。
誰でもみんな、始めはゼロからです。
そして階段を駆け上がっていきますと、どこかで勘違いをしてしまいます。
腐らず、どんな小さな舞台であっても全力で。
その姿勢が今に繋がり、今の自分を作ってくれているのですから、感謝してパフォーマンスをしていきましょう。
おわりに
審査員なんてなかなかすごいと思っていたものですが、やることはいたってシンプルです。
今まで自分が真剣に向き合ってきたように、生徒のパフォーマンスを見て真剣に審査をすること。
ある意味この部分さえ曲がらなければ、ありのままの自分の熱量を伝える以外に方法がないのです。
そのためにも、日々鍛えておくこと。
そこに説得力を持たせられるようにするのが、僕のやるべきことだからです。
若者たちが頑張っている姿は、多くの人にエネルギーを与えます。
もらったエネルギーを粗末にせずに、これからも真剣に向き合っていきたいと思います。
それではまた!
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