こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、こんなニュースを見ました。
そう思いましたね。
教員を辞めたのに、まだどうしても学校現場の情勢を見てしまうのは、それだけやはり日本の教育現場に変わってほしいからでしょうね。(過度な期待はしていない)
先月もこんな記事を書きましたが、
そう思っています。
今日は部活動を切り口に、「トップダウンの重要な点」について書いていきます。
初動が遅いと全て遅れる
僕が先生をやっていた頃、なかなか個人行動は取らせてもらえませんでした。
当然です笑。
学校は組織でしたので、足並みを揃える必要がありましたからね。
つまり「トップダウン」だということ。
上から来る指示を待たないと、次の行動に移れないのです。
もちろん、だからこその良さもあって、組織のあり方を批判しているわけではありません。
ここでのデメリットとは、「遅い」ことです。
人間ですから、多少判断が遅くなることは仕方のないことです。
ただ、その “姿勢” みたいなものが気に食わないことは、よくありました。
と、結局は自分の名前や学校に傷をつけたくないからと、保身に走っていた姿が、多くの管理職から見受けられました。(全員ではないですが)
- 保身に走る
- 判断に時間がかかる
- 結果的に初動が遅れる
という、ただの悪循環になってしまったことは、何度もありました。
コロナの時もそうでしたが、企業のように在宅勤務を受け入れることができず、ずっとマスクなんかもさせていたため、夏は多くの生徒が倒れました。
学校に限りませんし、「初動が遅い」ために大きなデメリットを被ってきた国や地方の政策があったことは否めません。
部活動もそうですが、こんな話は何年も前から言われていたことです。
それこそ「トップダウン」である限り、トップがすぐさま判断をしないと、組織にいる人間はどんどん辞めていってしまいます。
これも当然のことです。
だって、
と思われるからです。
だから大きな会社や組織になったら、トップがバシバシ決めていかなければならず、失敗したらケツを拭くくらいの気持ちでやらなければならないのですね。
部活動はあくまで1つの切り口
学校においていろんなことをテーマに記事を書いてきましたが、部活動なんてあくまで1つの切り口でしかなく、
- ムダな業務
- ムダな会議
もさることながら、
と思うことなど、先生方が不満に思っていたことは多々ありました。
このように、組織の中で変わってゆくべき点とは、数えられないくらいあります。
特に学校なんて、昔から変わらないルールもたくさんありますし、
と思うことは、本当にまだまだたくさんあります。
今回のこうした動きは、正直言うと「遅すぎるだろ笑」と思っていた人がほとんどです。
上の動画の街頭インタビューを見てみても、批判的な意見はほとんどなく、
と、部活動がなくなることに対する寂しさを持ちつつも、ほぼほぼ全ての人が賛同しているような状態でした。
と言うことは、
- 当人たちからみても
- 第三者の方々からみても
つまり誰からみても、「おかしい」ということがまかり通っていたわけですね。
学校現場に限りませんが、日本はいい国でありながらも、こうした課題の残る体質も持ち合わせています。
完璧な国なんてありませんから、日本なんてまだマシな方なのかもしれませんが、
ということにはなりません。
先述したように、こうした切り口からどんどん課題解決に向かっていかないと、その間に多くの若い有望な教員たちが辞めていってしまいます。
部活動なんて、氷山の一角に過ぎません。
ただ、こうした話題を皮切りに、どんどん課題解決に挑戦してゆくことは大切なことです。
まだまだやるべきことは山積みですね。
上の人たちが速く動くこと
最初に「初動」の大事さを伝えましたが、組織においては本当にその「素早さ」みたいなものが大事だと思っています。
この「部活動の課題」なんて、学校現場にいた僕自身がすぐに肌で感じただけでなく、多くの一般の方々だって、
と思っていたわけです。
他の例で言えば、「テレビ業界」もそうでしょう。
コロナ禍あたりでみんながテレビを見ていたのとは裏腹に、「ネット」というプラットフォームにおけるYouTubeやSNSの台頭を見過ごしてしまったおかげで、初動が遅れ、今となっては10代ではテレビを見ている人は半分以下という有り様です。(NHK調査より)
これは数年前の話ですから、現代ではもっともっとテレビの視聴者数は減っていると言えます。
結果的にYouTubeの動画を番組で流したり、YouTubeに「各局の番組アカウント」が作成されている始末です。
これも、初動の遅れだと言っていいでしょう。
学校現場でもそうでして、「上」がちゃんと旗を振らないと、下の人たちもすぐにうまく動けません。
僕は教員時代、別に優秀でもありませんでしたが、
と呆れていたことは、とにかくたくさんありました。(他の先生たちも思っていました)
だからこその組織ですし、「上」の判断が確かに難しいこともわかります。
ただ同時に、それだけ他の従業員や社員たちが影響を受けることも、知っておかなければならないことです。
組織では「上」が速く判断を下さない限り、どんどん世間(=時代)に置いていかれてしまいます。
とはよく聞く話ですが、1つの原因として「上の判断の遅さ」をあげても間違ってはいないでしょう。
それができないのが “組織” なのです。
勝手に何かやったら怒られますし、組織のほうから、
となるのは当然のことです。
- 学校
- テレビ業界
がどんどん衰退したり、課題がなかなか解決されないのは、「上」の動きが遅いからです。
各個人の素早さなんて求められていませんし、勝手に動いたら叩かれます。
だからこれは「責任の押し付け」なのではなく、“そういうもの” なのです。
その事実に納得できないのであれば、僕みたいに組織を抜ければいいだけですけどね。
学校が変わりつつあることは嬉しいことですが、そのスピードはあまりにも遅い。
今後淘汰されないためには、「上」がテキパキと判断を下してゆく以外、方法はないのです。
おわりに
やっと変わりつつある部活動でしたが、正直な話「遅すぎる」くらいです。
そこには日本の「悪い部分」が露呈しています。
本来はもっともっと速く動けるはずなのに、全然動けていないのは、利権や保身など、様々な利害が絡んでいるからなのかもしれません。
でもそれだとずっと変わらない。
だから僕は、自分なりに道を切り拓くことにしました。
みなさんはどう思いますか。
それではまた!
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