こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
僕は昔っから勉強の虫でして、特に数学が大好き過ぎて「数学の先生になろう!」としていたくらいです。
あともう1つ得意だった教科は、英語でした。
中学2年生の時に、授業で初めてbackstreet boysの”I Want It That Way”を聞き、「こんな歌が歌えたらカッコいい!」と思い、必死に練習したことを覚えています。
そんな僕は、確かに勉強はできても、「英語をしゃべること」は全くと言っていいほどできませんでした。
文法は完璧に近いほど勉強し、単語に関しては高校1〜2年生で「ベーシック3500」という単語帳を毎朝の通学時間で勉強し、高校3年生で「ターゲット1900」を何周もしました。
それでもままならない、broken English…
「一体どうすればいいんだ?!」
と悩んだ末に、その後ネイティブと普通にしゃべれるようになるまで成長することができました。
英語素人(文法だけは一丁前)から成長していったプロセスをお伝えします。
とにかく英語を使うこと
結論から言いますと、しゃべれるようになるには聞いて話す以外にありません。
スピードラーニングなどの聞き流し教材よりも、英会話スクールのほうが圧倒的に伸び率がいいのはそのためです。
僕が衝撃を受け、今でも恩を感じているのがInsentive Training Courseと呼ばれる、大学時代に受けた英語集中演習(通称ITC)というプログラムでした。
これはTA(Teaching Assistant=いわゆる主催者側の方々)というスタッフたちが運営している、英語学習のための自主的なイベントです。
スタッフは基本的に全員日本人ですが、何人か帰国子女もおり、彼らはその日に向けて死ぬほど勉強してきます。
コースは、
- 「ミニ」であれば土日。それぞれ日帰りで大学に通う。
- 「キャンプ」であれば夏と春に一週間。山中湖近くの宿に泊まるというもの
です。
英語もしゃべれなかった僕にとって、大変だったことがあります。
そう、この英語集中演習というプログラムは、すべて英語で活動をすることを強いられるのです。キャンプともなれば朝から晩まで英語漬けです。
当時の僕は、
「いや、俺英語が話せないんですけど?!」
と思い、緊張しすぎて泣きそうになっていました笑。
これは大変しんどいものでしたが、今の僕の英語学習の全ての根幹となる経験となりました。
話すことで試行錯誤する
よく言われる言葉で「泳ぎ方はプールに飛び込んでから覚えろ」という言葉があります。
「まったくもってその通りだ」と、僕は思い知らされることとなりました。
「ガリ・勉の助」であるすずきは、知識は豊富でしたが英語を使い慣れていなかったので、当然パッと口からついて英語が出ることはありませんでした。
自分の不甲斐なさを感じると同時に、言語学習はスポーツに近いのだと感じたことを覚えています。
当時は以下のことを試しまくりました。
- とにかく使えるフレーズを繰り返し発音して暗記する。(口になじませる)
- そして実際に英語話者を相手に試してみる。
一方で、
- 野球の素振りばかりをしていて、一切試合に出なかったり
- 泳ぎ方を教科書で一所懸命学ぶけれど、プールの授業は見学したり
これでは上達はしませんよね。
もちろん、
- なんの練習もせずにとりあえず試合に出る
- 水に顔をつけるのすら怖いのに押されてプールに落ちる
など、「何も考えずに、準備せずにいいから飛び込め!」というのは、行き過ぎた考え方だと思います。
要はバランスが大切なのです。
実践がなければ「自主練止まり」となってしまい、それ以上の伸びが期待できなくなってしまいますしね。
自主練も練習としては正しいことですが、やはり英語を使ってみて、思いを伝えてみて初めて身になるものだと実感しています。
相手に「英語で」伝える
英語初心者の方にとっては、僕が集中演習に参加したときにした経験が活きると思います。
最初は英語がしゃべれない自分に絶望し、悲嘆し嘆き悲しみ、自分の心慰め労わっていました。
でもそれは「当たり前のこと」なのです。
発音練習や音読練習しかしたことがない僕や、学校の英語勉強のみをしてきたみなさんにとって、思考と英語を繋げることは至難の業なのは当然のことです。
音読などの発音練習はしてきても、それらは「思考を介さない」からですね。
そこで必要になるのが双方向的なやりとり、つまり英会話です。
- 「トイレに行きたいけど、どこだっけ?」
- 「そこの塩とってくれる?」
- 「その考え方は抽象的だね」
など、相手に伝えて初めて言語は意味を持ちます。
「英語はコミュニケーションツールだ」とはよく言ったもので、ものすごく乱暴に言ってしまえば伝わればいいのです。
まずは「思いを伝えること」が最優先されるのですね。
となりますと、日本の英語教育下にいる僕らにとってはこの部分の勉強や練習法がとても難しい。
- 文法にこだわったり
- 表現の可否を頭で問いながらしゃべってしまう
からですね。
最初は間違えてもいいし、カタコトでも構いません。その後に直して行けば良いのです。
もっともっと上級の英語話者になりたければ、
- 語彙を増やし
- 発音を練習し
- リスニングをし
- ディクテーションをし
- シャドーイングをし…
と、努力が必要ですけどね。
でも第一は、とにかく相手を見つけてしゃべってみる。
ある程度できる中上級者であれば、
- 独り言を英語で呟いてみたり
- 英語で日記をつけてみたりする
のもよい自主練となります。
勝手に双方向のシチュエーションである「会話の状況」を頭の中で作って、「日常のこの場面を英語で言ったらどうなるだろう?」と考えて実際にボゾボソと言ってみるというのも、非常に良い手法です。
僕も結構ぶつぶつと英語でしゃべってみたり、「この表現は英語でなんて言うのかな?」と調べて口に出してみたりするクセがついています。
これは効果絶大でした。
無意識のうちに「英語で考えること」が、普段から身についてゆくからです。
最初は「日本語→英語」の切り替えを、毎回行なっていけば十分です。
そのスピードを「ゆっくり」から「素早く」と切り変えられるようにしていくことができれば、口をついて英語が出るようになるでしょう。
失敗を恐れずに、たくさん失敗すること
僕は「prestige」(名声)と言いたかったところを、「pervert」(変態)と大声で叫んだことがあります笑。
月並みの表現かもしれませんが、言語学習は周りの目を気にせずチャレンジすることにつきます。
ここで余談です。
かの世界的に有名なサッカー選手である「クリスティアーノ・ロナウド」に、日本の少年がポルトガル語で一所懸命インタビューする動画があります。
周りで見ていた記者たちは(悪意はないと思いますが)、彼の拙(つたな)いポルトガル語に笑ってしまいました。
そこでクリロナは不思議に思い、
「なぜ笑うんだ?こんなに一所懸命準備して話そうとしているのに」
と、困惑と怒りをぶちまけていました。
また、ビリヤードの「大井直幸選手」が英語でインタビューを受ける動画があります。
インタビュアーの英語がまったく分かっていないのにもかかわらず、カタコト英語を堂々としゃべるという離れ業を披露しました笑。
その人のメンタルやキャラクターの問題でもありますので、「これがいい例だ」とは決して言えませんが、こういう人は外国語を身につけるのが早いということは、経験上わかります。
他人から、
- お前の英語は下手くそだ。
- その文法、間違ってるよ。
- しゃべれないのに英語話すなよ。
と言われる筋合いは一切ありません。
まずは自分が口を開き、コミュニケーションを取ろうと試みること。
「恥ずかしがらずに」と言われても難しいことは承知していますので、まずは心地よく英会話ができる練習相手を探してみましょう。
英語はコミュニケーションツールである以上、意志を伝えることが第一です。
さらに的確に伝えたかったり、もっと抽象的に議論したりしたい場合は、さらなる勉強が必要だというだけですから。
もう1つのポイントとして、リスニングの際も分かったふりをせずにしっかりと聞き直すことが大切です。これは日本語でもありますよね。
日本語の場合は「単語がわからない」ということはあまり起こり得ませんが、「聞こえなければ聞き直す」ことは当然のことです。
英会話でも、
- Sorry?
- What was that again?
と聞いても何も悪いことはありません。
分かったふりをして話を進めて行くほうが、よっぽど悪い行為です。
意志疎通がまず第一なので、その目的を達成するために英語を手段にすればよいのだけなのですね。
おわりに
僕は留学をしたことがないのですが、
- たくさん聞いて
- 発音して
- 会話して
- 書いて
- 勉強して
を繰り返せば、海外に行かなくても必ず良い英語話者になれるということがわかりました。
まずは、
「英語を話している人たちと話してみたい。英語でコミュニケーションをとってみたい!」
という内側から湧いてくるモチベーションが大切であり、それが大きな原動力となります。
僕も中学2年生の時に「backstreet boys」を聞いた頃と気持ちは変わらず、
- 英語がしゃべれたら楽しいな!
- もっとうまく英語を操りたいな!
という気持ちが英語勉強の継続を促してくれています。
英語学習は毎日続けていますので、ともに頑張りましょう!
それではまた!
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