30代がFactfulnessを読むことを強く勧める理由【未来は明るい】

読書

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

投資の勉強を始めた時に読んだ「金持ち父さん、貧乏父さん」の次に、ものすごい感銘を受けたのが「Factfulness」という書籍でした。

この本は分厚くて専門書のように見えますが、始めに言わせていただきますと絶対に読んだほうがいいと強く勧めます。

と、同じように知人に勧められたので読んだだけです笑。

実際、読み始めると目から鱗どころかクジラが飛び出す勢いです。

読むのにもそこまで時間はかかりません。

最初はクイズ形式で始まりますので本当に読みやすい書籍となっております。

世界の貧困や絶滅危惧種など、ネガティブな思い込みが全てひっくり返されます

読んだのは1年近く前といういにしえのことですが、記憶を掘り起こしながらおすすめしていきたいと思います。

Factfulnessの概要

この本は統計に基づいて様々な事実をグラフなどを用いて分かりやすく可視化し、みなさんが思い込んでいることをひっくり返そうという本です。

(というよりも事実を述べているだけで、勝手に僕らが思い込んでいるだけのものを取り扱います)

結論から言ますと、世界は思っているほど悪くない。

むしろいい方向に向かっている

と言うものです。さっと例をあげてみますと、

  • アフリカの貧困問題
  • CO2排出量
  • 世界で電気が通っている割合
  • 出生率

などなど。

記載されていない例もあると思いますが、パッと思いついた世界の問題はこんなものがあがると思います。

みなさんも「日本に生まれてよかったなぁ。世界のいたるところで不幸な生活を強いられているのに…」と思うことが多いでしょう。

でも実際は「違う」のです。

世界と比べますと日本が圧倒的に恵まれているのは間違いではなく、「先進国」だということは言うまでもありません。

数年前に抱いていた、あるいはそう思い込んでいた世界は、今ものすごいスピードで変化しており、しかもいい方向に右肩上がりで進歩しているのです。

先ほど述べた「先進国」(または発展途上国)という言葉も、徐々になくなっています。

多くの方が「発展途上国=アフリカ」という発想をし、テクノロジーが全く進化しておらず、内紛ばかりでいまだ非文明的だと信じているのではないでしょうか。

かくいう僕も全くもって同じような考えを持っていたのですが、データによってあっという間に180度ひっくり返されてしまいました。

実際は、世界中の国々がグラフ上の先進国と言われていたゾーンまで進出しており、幸福度においても追随してきているのです。

「え?嘘でしょ?」と思った方々がなんと多かったことか、と筆者たちも嘆いていたそうです笑。

何度も何度もグラフやデータを用いて学会で説明をしても、なかなか信じてもらえなかったのです。

そこで「よし、本を出してみんなにわかってもらおう」と、Factfulnessの出版に至ったそうです。

世界は思っているよりも前進していて、発展を続けている。

Factfulnessと世界情勢

特にこの本で印象的だったことは、始めに書いた通りで世界がよくなっていることです。

たまたま僕が投資を始めた頃、いろいろと考えていて投資になかなか前向きになれていませんでした。

そんな時、この本が僕の道を示してくれました。

僕は米国株と全世界株、若干の米国債券や米国高配当株、日本高配当株など、アメリカ中心とはいえ様々なペーパーアセットを買っています。

それゆえに「暴落が来たらどうしよう」とか「本当に成長して行くものなのだろうか」と迷いがあったのは嘘ではありません。

しかしFactfulnessによっていい意味で裏切られ、僕の悩みは一蹴されてしまいました。

投資とは世界全体やその国全体、あるいは企業にお金をつぎ込むようなイメージです。

つまり市場全体が成長することにかける、ということを意味するのです。

その成長を信じていない限り、投資はできないという論理になりますね。

そこでこの本の登場です。

世界は僕らが思っている以上にいい方向に向かっている

成長がとどまることを知らないのだと、Factfulnessでははっきりと言い切っています。

これを読んだ時はちょうど最初の緊急事態宣言が出たあたりだったのですが、その時ですら書店に並んでいる本はコロナに関する本ばかりでした。

これが何を意味するのか。

こんな緊急事態であっても「それをネタに情報や本を売ろうとしている人がわんさかいる」ということなんです。

それはつまり、どんな時であってもこの資本主義社会は経済を回そうとし、個人事業主であれ企業であれ豊かになろう・利益を上げようと必死になっているのです。

意図していなかったとはいえ、マスクだってアルコール消毒液だって売れに売れましたし、オンライン事業が多くの企業の働き方改革に参入してきました。

飲食店はUber eatsで配達事業を始めて、take out用に容器を仕入れたりと創意工夫で生き残ろうとしました。

これらを見て、僕ですら「あぁ市場はずっと成長して行くんだな」と確信せざるを得ませんでした。

もちろん、個別株など単一の企業にかけることはまた別の話です。

あくまで世界や国など広い範囲で市場全体に投資をしていくことで、その恩恵にあずかることができるのです。

世界はどんなにどん底になっても、成長しようと必死になっている。

興味深い様々なデータ

僕が覚えているものですと、出生率に関するデータにも驚きがありました。

世界の人口は右肩上がりだと思っていたのですが、どこかで頭打ちになるそうです。

昔は肉体労働中心だったため、子どもを6〜7人持つことも普通でした。

それは農業などを手伝わせることで、家族で収入を得るためだったからです。

しかし今は大家族は少なくなり、周りを見渡しても子どもは2〜3人というイメージが普通です。

「大家族である必要がなくなったこと」と「少ない子どもに多くの教育資金を費やしたい」と思う親が増えたことなど、様々な要因があるからです。

人口が爆発的に増えているアフリカやインドなどもありますが、世界全体でみると「増え続けていくことは考えづらい」と書いてありました。

こうしたデータを見ますと、子どもを持つかどうか、どれくらい子どもが欲しいかなどの考えが生まれてくる理由もわかる気がします。

単に教育費の面だけでなく、社会的な歴史や背景も関与しているのだなと驚きました。

もう1つ驚いたことは電気です。

世界に供給されている電気はどれくらいの割合だと思いますか。

僕はクイズの選択肢の20%を迷いなく選びました。

それでも大きく外していて、正解はなんと80%でした

これには驚嘆しました。「いやいや嘘も大概にしろ笑」と。

まさに、シンポジウムでパワポを見せられたオーディエンスのようにリアクションをとりました笑。

程度の差はあれ8割もの地域に電気が通っているというのです。

だってデータがそう示しているのですもの。

それも、僕らが思っている「豆電球とかそんな程度でしょ?」といったレベルではないのです。

これらのクイズは明らかに意図されて出題されています。みんなネガティブなほうの回答を選ぶという大前提があるからですね。

これにはやられました。

いつかもう一度読んでみたいと思っています。そう思える本はあまり出会ったことがないのですけどね。

最初の数ページで抱いた印象は「これは良書だと思う」というものでしたから。

データが全てではないものの、自分たちが思い込んでいることと世界の事実には乖離がある。

おわりに

「Factfulness」は僕の投資スタイルに活きただけでなく、様々な悪いものを浄化してくれたような気がしました。

こうしてデータで出されてしまうと、何も言い返せないんですよね。

この本の裏に何年も積み上げてきたデータがあり、努力があり、それを伝えようと本にしてくださった方々がいるのです。

そう考えれば、世界は思ったより悪くないと信じることができます

そしてこの本がいかに有名になり、多くの方が読んでいるのかが納得できるんですよね。

世界はいい方向に向かっている。少し考えるだけでも様々な進歩がある。

今だに洗濯板で洗濯はしないし、ウォークマンを引っさげてコード付きのイヤホンで音楽を聴くこともない。

経済的な面だけでなく、世界中の人々がそれぞれの幸せや生活の質の向上を求めて、様々な工夫とアイディアでサービスや商品、映像や作品、情報やコンテンツを作っては、世のために解き放つ。

考えるだけでも、とても幸せですよね。

金儲けというと聞こえが悪いですが、人の役に立ったことでその対価としてお金を得て、またそのお金で経済に投資したり商品を購入したり、体験に使ったりする。

それらを回すことで、再び世の中に貢献する。それがいい循環を生みながら前進のエネルギーとなる。

それなら金儲けも悪くはありません。

資本主義社会でお金は大きな基盤であり、世界の市場経済は確かに一歩ずつ前進しているのだと感じました。

みなさんもぜひご一読ください。

きっと世界がまた違った景色で見えることでしょう。

それではまた!

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