こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日から読み始めています「幸せになる勇気」。
なんとちょうど教育の話が出てきましたので、テンションが上がってしまいました笑。
以前、「生徒へ敬意を払う」という記事を書いたのですが、なんと本書では同じようなことが書いてありました。
さらにこの考え方は、大人にも応用できると書いてあり、
と思わされました。
今日は「尊敬」について書いていきます。
まず自分の小ささを知ることから
- 生徒に対しても
- 年下に対しても
- 誰に対しても
敬意を払うこと。
実は以前の僕は、これが一番できていませんでした。
と言わんばかりの態度で、自分が常に一番でありたいと思っていました。
もちろん「一番を目指すこと」は悪いことではありませんが、だからと言って人を見下してよいわけもなく、次第に人は離れていきました。
一方で「本当にトップに立つ人」は、他者への敬意を決して忘れません。
その姿を見て感化される人は多く、僕もそうなりたかったはずなのに、
- 小さなプライド
- 見下されることへの恐怖
から、人への敬意は一切ありませんでした。
上っ面ではほめていても、内心では、
と思い込んですらいました。
本書では、生徒に対して敬意を払えない主人公の若者を、哲人が諭(さと)していきます。
僕自身も生徒と衝突することが多かったのは、生徒への敬意がなく、支配しようとしていたからでした。
自分が上だと思っているうちは、生徒にもその感覚が伝わってしまいます。
誰に対しても敬意を払えるようになったのは、
- 自分の弱さ
- 自分の足りなさ
を知るようになってからでした。
コロナ禍で、
- 大自然
- 歴史の偉人たち
という「大きなもの」に出会い、自分がいかにちっぽけで未熟なのかを思い知らされました。
それ以来、人に対して心から敬意を払えるようになりました。
すると、当時はなぜかはわからなかったのですが、自分も尊敬されるようになりました。
以前はこの感覚はなく、「すごい」とほめられても一過性のもののような気しかしていませんでした。
今では、心の底から嬉しいと思えています。
始めに自分から敬意を示す
教員でよく勘違いしてしまうことは、まず生徒に自分を尊敬させようという行為です。
これはもちろん、大人の社会でも起こり得ます。
仮にこんな言葉を発しなくとも、その気持ちは簡単に見破られてしまうものです。
その気持ちが伝わってしまうと、
と思われてしまい、逆に尊敬されなくなってしまいます。
どちらが先に尊敬するかを競う必要はありませんが笑、まずは自分から相手に対して無条件の敬意を示しなさいといけないと、本書には書かれていました。
僕も2回目の担任となった時は、自分が偉いとは思わずに生徒と一緒の目線に立つように心がけました。
実はそうした「下手(したて)に出る態度」は、生徒から共感を得ることができます。
同じ目線に立つということは、自分から生徒側に寄り添うことだからです。
先生という職種は、これがなかなか難しいものでして、教室で独裁国家を作りたがります。
その場合、生徒は表面上で従っているかもしれませんが、本当の意味でのリスペクトなんてありません。
これは会社でも一緒ですね。
トップやまとめ役の人が偉そうにしている共同体とは、持続可能性が低く、すぐに崩壊してしまいます。
一方、まずは先生や上司、先輩から敬意を示すことは、生徒や部下、後輩との信頼関係を強固なものにします。
上に立つ人ほど、相手への敬意を忘れませんし、何よりも自らその敬意を示すことを心がけています。
すると相手も、
と思い、「敬意のお返し」をしてくれます。
「尊敬される人」とは、すなわち「尊敬する人」なのです。
人に敬意を持ち、誠実に向き合う人ほど、周りの人から支持されますし、応援もされます。
相手がどんな人であれ、まずはその存在を認め、尊敬すること。
そこから人間関係はスタートするのです。
嫌いな人にも、苦手な人にも。
以前の僕であれば、いけすかない人に対しては「キライ」という気持ちを前面に出していたものでした笑。
そんな態度を出されてしまったら、お互いギスギスするのは当然のことですよね。
逆に僕が未熟だった頃でも、
と優しく声をかけてくれた人は、多くの人から愛され、慕われていました。
負けず嫌いで小さなプライドを持っていた僕には、「相手を尊敬すること」がどうしてもできませんでした。
しかし心が変化してから間もなく、苦しみつつも相手を尊敬することを心がけるようになりました。
するとほぼ全ての人間関係が改善され、以前よりも相手から愛されている感覚を覚えるようになりました。
生徒も一緒でした。
若い頃はドンパチやり合っていた未熟な僕でしたが笑、今は生徒と一緒に歩んでいるような感覚を持つことができています。
どんなに問題行動を起こす生徒であっても、真正面からその存在を受け止められるようになりました。
驚いたことに、どの生徒も必要以上に胸の内を明かしてくれたのです。
今まで味わったことのない、心が温かくなるような感覚でした。
「人に愛される人」というのは、まず人を愛す人であったということに、ようやく気付くことができたのでした。
これも「1つのGIVEの形」なのでしょうかね。
相手がどんなに憎たらしい人でも、どんなにデキの悪い生徒だろうと、その人をまるっと認めて敬意を示すこと。
最初は「敵」に思えた相手でも、いつの間にか自分に対しては優しく接してくれるようになります。
こうなりますと、人間関係のストレスもだいぶ軽減されるようになります。
相手を選ばずに、ただ尊敬すること。
これこそが周囲を味方につけていくための、間違いのないスキルなのです。
おわりに
まずは敬意を示すこと。
言うは易し、行うは難し。
ですね。
自分がへりくだったり、相手を持ち上げたりするのは、自分が弱いと認めていることになると思っている人がいます。
実は逆であって、そんな人ほど強い人なのだと、今ならわかります。
もちろん、表面上ばかり媚びへつらったり、太鼓持ちになったりすることは本質ではありません。
その人を観察して、正しく尊敬することが大切ですよね。
人に敬意を表すことに抵抗のない人は、どんどん人が集まります。
まずは敬意を示しましょう。
それは生徒でも、年下でもそうです。
とんでもなく人間関係がよくなること間違いなしですから。
それではまた!
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