こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
先日、スティーブ・ジョブズに関する伝記スティーブ・ジョブズの生き方を読み終わりました。
「中学生から読める」ということで「なんだよ内容でも薄いのか?」と思っていたのですが、簡潔にまとまっており、スティーブ・ジョブズの「ス」の字も知らなかった僕にとっては非常に読みやすくてためになりました。
みなさんご存知のスティーブ・ジョブズですが、波乱に満ちた人生を歩んでおり、傍若無人でワガママである側面を捉えられがちです。
しかし彼の性格以外の面もしっかりと見てみますと、彼から学ぶことは大いにあります。
勉強になった部分がありましたので、書いていこうと思います。
何かに貪欲にこだわる姿勢
「スティーブ・ジョブズといえばアップル」、そんな時代になりました。
創設者であるスティーブ・ジョブズは、アップル社に異常にこだわっていました。
30歳のときに一度は追い出されるも、12年後の42歳にアップル社に再び返り咲いたのです。
特に彼は「完璧主義者」として知られており、例えば、
- デザインにこだわる。
- シンプルさにこだわる。
- パッケージにこだわる。
- 美しさにこだわる。
と言ったように、常に「美」を意識して製品を作り上げてきました。
今ではiPhoneといえば、角の丸い柔らかくてスタイリッシュなイメージですが、それも彼がこだわりにこだわり抜いて求めたデザインでした。
もし、
- 彼の理想に到達できない
- 期待に応えることができない
ようなことがあれば、社員に対して暴言を吐くことはザラで、周りの人間は何度も否定されては商品を作り直していたそうです。
読めば読むほど好印象をもつことができないスティーブ・ジョブズですが笑、一方でだからこそiPhoneやMacbook、iPodなどが生まれたのだなと理解もできました。
彼は、中途半端な製品や納得のいかないものは絶対に売りに出さなかったからです。
彼の有名な言葉で、
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
という言葉がありますよね。
彼は毎朝鏡を見ては、自分に問いかけていたそうです。
それはすい臓がんになってから、つまり死期が迫ってきてから考え始めたことではないのです。
本書でも「iPhoneなどの製品は、彼そのものだ」と書かれている通り、中途半端に生きないことを貫いた人生こそが、成功へと到達する要因でした。
「アップル」という我が子同然の会社の製品においても、決して妥協することなく自分が正しいと思ったことを貫き、愛にあふれた製品たちを世に解き放ちました。
「毎日」という「日常」と必死に向き合い、納得するまでやり抜いた人生を、誰が笑えるのでしょうか。
ここまで貪欲に「与えられた人生を使い倒す人間」が成功しないはずはなく、そうした貪欲な側面に関しては、僕ら一般人も大いに学ぶことのできる点ですね。
点と点がつながる
彼のスタンフォード大学での卒業スピーチは有名ですが、その中でも「点と点がいつか繋がる話」は一番と言ってもよいでしょう。
彼の場合だと、書体(カリグラフィー)について大学で学んでいたことが、パソコンの「字体」を自由にすることにつながったことがあげられています。
本書を読んでいますとスティーブ・ジョブズは、
- 禅に親しんでいたり
- インドを旅したり
- ベジタリアンを貫いたり
- ヒッピーをやってみたり
- ピクサー(アニメーション)のスタジオを設立したり
と、様々な「点」を持っている人物だったことがわかりました。
僕を含めて、みなさんにもそれぞれの「点」があるはずです。
そしてそれらがいつか繋がると信じること。
これを大切にするようにと、彼は語りかけます。
僕にとっても、真剣に取り組んできたことは次第につながってきているように思います。あるいは、すでに「つながった」点もあるのかと。
- ダンスをやっていたからこそ出会えた部活動の生徒たち
- mixiで日記を書き続けていたからこそ行動に移せたブログ
- 英語を勉強していたからこそ開催できた英語勉強会
など、とても小さい繋がりですし「そりゃそうでしょ」と言われればそれまでなのですが、いろんな「点」を持っておくことで、思いもしなかったところで点同士がつながり、人生を切り開いてくれるきっかけになるのかもしれません。
これらを無駄と思うのか、何かに繋げていくのか。
それは僕ら自身にかかっています。
そして確かに言えることは、無意味にダラダラと過ごした受け身の時間は何にもつながらないということです。
僕も「幸せ」を求めて浪費やリラックスタイムを設けていますが、以前とは明らかに考え方が変わり、自ら選択して取りに行っている感覚があります。
そうやって積極的に行動を重ねていって、「意味のある点」「つながりを持たせられる点」を作っていきたいですね。
短くて有限な人生をどう生きるか
Stay Hungry. Stay Foolish.
(ハングリーであれ。バカであれ。)
これもまたスティーブ・ジョブズの有名な言葉です。
彼がスマートフォンという画期的な製品を生み出し、成功を収めたからこそ響く言葉だと思っていましたが、彼はいつの日もハングリーに、貪欲に生きていたのだということがわかりました。
- どうやったら価格を抑えることができるのか?
- どうやったらユーザーが気軽に買うことができるのか?
- タッチペンなんか使わないデバイスは生み出せないのか?
- 携帯電話に音楽や画像や仕事などを集結させることはできないのか?
「発想が天才だ」という言葉でまとめてしまうにはあまりにも軽々しいほど、彼は毎日のようにアップルについて考え、商品について考えていたのでした。
彼は「富」については全く興味がなく、ある意味自己中心的とも言えるほどに「アップル」と「家族」を愛していました。
こうした純粋な情熱やひたむきな努力のように、「お金」とはほど遠い、人間の根源的な部分ほど、周りの人間が支持したいと感じることなのではないかなと思いました。
彼は「人として欠けているところがある」と言われる一方で、「スティーブ・ジョブズの言うことならやってやろう!」と思わせるような力も持ち合わせていました。
この飽くなき探究心は、彼の人生のテーマでもあり「僕にはまだまだやりたいことがある」という言葉が出るほど、彼の人生は夢であふれていました。
僕のような一般人・凡人ができることは、何も「ジョブズのように世界を変えてやろう!」と意気込むことではないと思っています。
僕の場合は「身近な人を喜ばせること」が、いつか大きな数になればよいのですが、基本的には「隣の人を幸せにすることに精一杯努力する」ことから始めています。
- 家族
- 生徒
- 友人
- 同僚
- この先できる(といいが…)パートナーや新しい家族
などですね。
まずは近くの人から、自分の経験を通して感じたことや、困ったことの解決策を提案してみる。
スティーブ・ジョブズのような世界的イノベーションを目指すのではなく(もちろん目指しても良い)、目の前から少しずつ「もっとできることはないか?」とハングリーにやっていこうと思っています。
おわりに
なんとなくしか知っていなかったジョブズの人生も、こうして見てみますと数奇な人生だったのだなと思います。
彼の他人と調和できない性格とか、完璧主義が取り沙汰されて、
- 異質な人ほど革命を起こす。
- これくらいクレイジーじゃないと世界は変えられない。
- 人と違うことをしないとダメ。
と極端に思う人もいるかと思いますが、彼は彼のやり方であっただけであり、なんでもかんでも真似すればいいというわけではありません。
ただ「人と違うことをする」という考え方は、僕はとても大切だと思っています。
アップルの広告スローガンにも”Think different“という言葉があります。(文法的には間違い)
もし何かを変えたければ、人と違った道を歩まなければならない。
僕にとっては今、このスローガンがマイブームです笑。
「教師」という決められた職業でも思う存分やりたい放題してきましたが、やはり僕はもっとワクワクするようなことをしてみたいと思っているのです。
ただ、勘違いは禁物です。
僕の「身の丈に合った」小さなことから、コツコツと始めるに限ります。
ジョブズのように毎日を真剣に生きられているのかと問われると、
「一度きりしかない人生なのに、惰性で生きているような気がしてならない」
と思う日々です。
点と点はいつか繋がると信じていますが、そろそろ僕の転換期です。
そのために「今」何ができるのか。毎日、ハングリーになることができているのか。
改めて自問自答しながら日々を過ごしていきたいと思います。
それではまた!
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