こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、実に2億年ぶりに研修に行きました笑。
キレイに建て替えた教育センターを見られたことはよかったのですが、研修に行くたびに思うことは多々あります。
と。
今日は「相手の時間とプレゼン」について書いていきます。
研修の目的は何?
先日集められた時に受けた研修は、
「様々なタイプの生徒への配慮」
ということで、
- 発達障がいを持った生徒
- いわゆる学習が困難な生徒
に対する理解を深めるための研修でした。
もちろん、
と思っていたわけではありません。
生徒の特性について、いまだに認知していない教員も多く、
と、学習に難のある生徒のせいにする教員もいますからね。
そう言った意味では、認知を広げることはとても大切なことです。
ただフタを開けてみますと、研修の内容はと言えば「こんな会議を持ちました」という、僕が一番嫌っていた報告会の形式でした。
なんとそれが1時間以上も。
それを聞いた僕らが、
と、なるでしょうか。
以前からもお伝えしているように、「人を集めて何かをする」のであれば、報告会は時間のムダです。
いえ、それが面白いプレゼンテーションなら聞いている側も楽しいのですけどね。
やはり報告者の方々(一般の教員)は、マニュアルに沿った「数字や事例の報告」ばかり。
毎度、僕は疑問が尽きません。
そもそも紙ベースで説明するという、時代に逆行するムダな資料。
結局1ページも読みませんでしたし、むしろ「PDFにしてほしい」と思いました。
- この研修の目的は?
- 現場の先生に何を求めてる?
そこがクリアにならないから、聞いている側は退屈になってしまうのです。
ただただ集めて「研修をやりました」ということが、どれだけムダなことなのか。
一体先生たちに、どのような経験を持って帰って欲しいのか。
「研修」でどのような知見を身につけて欲しいのか。
全体を通してみても、惰性でやっているようにしか思えませんでした。
「研修の流れ」を見た瞬間、
と思ってしまいましたね。
もっと魅力のある研修にしないと、僕みたいな人間が、
と思ってしまうのです笑。
でもそれは、教員として考えるべきとても大切なことです。
だって、授業をしている側の人間なのですから。
研修は勉強と一緒:面白くしたもの勝ち
以前、プレゼンは「する側にも責任がある」とお伝えしました。
僕は先生ということもあり、教壇に立ってしゃべる分には、特に問題ありませんししゃべり続けることができます。
僕自体が面白い授業をできているかどうかはさておいて笑(おい)、やはり多くの人の前で何かを話すなら、面白くやってほしいと思っています。
ゲストを呼んでの講話もありましたし、とてもタメになりはしました。
しかし、
と、結局は思ってしまったのです。
途中でグループワークが入り「近くの先生とのおしゃべりタイム」だったのですが、案の定この時間が一番「有益」でした。
自分がしゃべることもできますし、他校の先生たちと情報共有ができるからです。
一方で、
と、「アクティビティ推し」の研修などもありますが、それはそれでどうかなとも思います。
「何かを持ち帰らせる」なら、参加者に自由に話させることに加えて、最終的にまとめ役が「wrap up(=まとめ)」をしなければなりません。
つまり、前に立つ人はどこかに必ず「伝える場面」があるということです。
今回であれば、ゲストスピーカーが一体「何を一番に伝えたいのか」を、うまく構築していなければなりませんでした。
オーディエンスが退屈になっていたということは、それはあまり魅力的ではなかったということです。
研修も授業と一緒ですね。
楽しませたら勝ちですし、魅力的であればどんな話でも聞きたいと思うものです。
それは発表者やまとめ役が、
「どれだけオーディエンスを意識してプレゼンを作り込んできたか」
にかかっています。
その熱量が足りないほど、
- 間伸びして
- つまらなくなる
そう思っています。
と思わせて終わるのか、それとも、
と思わせて終わるのか。
この両者を比べるだけでも、どれだけ参加者が内容にのめり込めたかがわかりますよね。
何かを持って帰らせること
せっかくの研修ですから、「ただただ時間を消費するだけ」にしてはいけません。
先生たちだって暇ではありませんからね。
先ほど述べたように、
と思わせる研修がいいですよね。
僕が「また来たいな」と思っていた研修は、同期と英語の授業について語り合う「初任者」の研修でした。
専門的な内容を話し合いますので、話すこと自体楽しかったですしね。
ただ、やはり「誰かの講話を聞く」となったら一気につまらなくなったものです笑。
これでは研修の意味がありませんよね。
生徒に英語力を伸ばしてほしいように、研修では先生たちにも「教育力」を伸ばして欲しいのではないのでしょうか。
マニュアルに沿っただけのパワーポイントと、文字を読むだけの講話。
と思わせるくらい、時間がムダに過ぎていくような発表。
そんな講話を聞くくらいなら、
「思いっきりパワポを無視してでも、情熱が溢れる話」
を聞いているほうがまだ良いです。
先生たちの研修の時間だって、大切な時間です。
- ただ集めるだけ集めて、
- 時間通りプランを進めていく。
これなら、やらないほうがいいです。
その1〜2時間を使って、先生たちに大きな影響を与えるのか。
それともただ「やりましたよ」と形だけ整えるのか。
僕は文字の多いような、読む気が失せるパワポを使ったプレゼンを聞くよりも、熱くて一緒にいろんなことを考えられるプレゼンのほうが、聞いていたいですね。
これは自分にも跳ね返ってくる言葉です。
生徒たちに、
と思わせていたら、それは僕にも責任がありますから。
残り少ない教員人生ですが、「相手のために何か有益になる時間」を考えてプレゼンを心がけることは、今後も必ず必要になってくるスキルです。
- 話のうまさ
- パワポのキレイさ
が問題ではありません。
伝える側の「情熱」「思いやり」が大切なのですね。
おわりに
研修と一口に言っても、民間の会社が行なう研修には素晴らしいものもあります。
内容を聞いているだけで、ワクワクしたものもありました。
それらは単に「参加者の体験型」に留まっていないような気がします。
会を回す人が、相手のことを思って作り上げている空間だからです。
だから、
と思わせるものは、相手のことを考えていない「独りよがり」な時間だと思っています。
時間は有限です。
お互いに気持ちよく帰れるような、そんな研修や授業を考えていきたいですね。
それではまた!
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