30代教員のプレゼンテーション理論【つまらなくしているのは話し手】

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こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日、生徒たちによる一年間の集大成の発表ということで、3年生による研究発表会が近くの市民ホールで行われました。

高校生ながらパワポ(Googleスライド)を駆使し、

よくやっているなぁ

と感心してしまいました。

一方で、教員として人の前に立つことが多い僕ですので、見ていて感じたこともありました。

先生として、

  • 授業がつまらない
  • 聞いてて飽きる

と言われてしまっては、教師として立つ瀬がないというものです。

今日はそんな教師である僕の、「プレゼンにおいて気をつけていること」を語っていきます。

プレゼンする時には、気をつけなければならないことがたくさんある。つまらなくならないよう、留意していこう。

相手の立場に立ってみる

先生となって早8年が過ぎましたが、まず僕が「パワポや黒板」を使う時に気を使っていることは、

生徒からどう見えているか?

です。

要は、「生徒の立場に立ってみる」というものですね。

例えば、

  • 授業スピード
  • 字の大きさや配置
  • 字の色(黒板に赤・青チョークは見づらい)

などです。

特に「字の大きさ」に関しては、黒板だろうとパワポだろうと大きすぎるくらいがちょうどいいと思っています。

パワポの注意点1:スライドの情報量

「パワポ間違いあるある」では、

一つのスライドに情報を詰め込みすぎる

というものがあります。

特に「読む原稿」を、そのまま載せてしまっている人は多いはずです。

英語の基本は5文型である。1. SV 2. SVC 3. SVO 4. SVOO 5. SVOCの5つだ。Sは主語を表し、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を表す。この基本文型さえ押さえておけば、高校英語の基本はバッチリだ…つづく
1. SV
2. SVC
3. SVO
4. SVOO(第3文型に書換え可)
5. SVOC(O=C)

ちなみに下の「OK」のスライドも、第4文型と第5文型は追加情報がありますので、その2つの文型はあえて2つ目のスライドに移してもいいくらいです。

それか、文型を一つずつ各スライドで説明してもいいかもしれません。

スライドは何枚使ってもかまいませんからね。

上の「NG」のスライドですと、

  • 読むのが面倒
  • 情報量が多過ぎる
  • 読みあげるくらいなら配布する

など突っ込めます。

みなさんも、

こんなパワポなんて、作るわけないじゃん笑

と、思っているはずです。

残念ながら、教員の研修会に行きますと、圧倒的に上の「NG」のほうのパワポのスタイルが多いのです。

  1. 資料として配布したいのか
  2. わかりやすく伝えたいのか

この軸を間違えないことですね。

パワポの注意点2:スピード感

情報量が限られてしまうのが、パワポのデメリットでもあります。

昔から「黒板は優秀」と言われているように、しっかりと計画して板書すれば、黒板のほうが効果的な場面もあります。

一方で時代の移り変わりは速く、デジタルで全てやってしまうことほど楽なことはありません。

先生たちも、続々とパワポを使い始めています。

パワポと黒板の大きな違いは、

情報が残っているかどうか

です。

優秀な生徒たちを相手に授業をしていくのであれば、パワポはスピード感も情報量もケタ違いです。

一度作ってしまえば、同じ授業を他のクラスでも展開することができてとても効率的です。

ただし、理解がゆっくりな生徒たちを相手にしますと、テンポよく進めません。

黒板であれば、ある程度の時間が経ってしまっていても先生が書いたものが残っているため、ゆっくりと書き写したい生徒にとっては、ありがたかったりもします。

また、

板書している時間はムダだ

と言う人もいますが、一方で、

先生が書いている時間のおかげで、板書事項を書き写すことができている生徒がいる

ということも知っておくと良いです。

であれば、授業で使ったパワポを生徒と共有すればいいのでは?

という考え方もアリです。

実際に僕もやりましたし、「共有」を行なっている先生も多いです。

ただ「その授業内で伝えることを優先している」のであれば、パワポにはあまり情報が載っていないケースが想定されるため、

『今日の授業のパワポ』が見られるんだから、授業をサクサク進めるぞ

となってしまうことがあります。

以下のように、

  1. ムダな情報を削ぎ落としたパワポで授業(伝える)
  2. 詳細を載せた参考資料を共有(復習させる)

が、ベストでしょうか。

「黒板スタイル」の場合は、板書後に写真を撮って生徒と共有している先生もいます。

どちらにもメリット・デメリットがありますので、ご自身のスタイルに合わせて授業展開をしていくとよいでしょう。

パワポや黒板を1つとってみても授業スタイルの可能性は無限大だ。様々な手法で生徒本位の授業をしてみよう。

つまらなくしているのは話し手のほう

パワポでも黒板でも、先生の「伝える力」がなければ、

AIで済む話じゃん

と言われてしまいます。

以前にも、「授業中の雑談」を大切にしているという記事を書きました。

だからこそ先生たちは、「生徒に話しかけるように授業する」ことが望ましいと思っています。

当然ですが、

  • 作ってきたパワポの台本を読むだけ
  • 生徒の反応に応えず、ただ淡々と進めるだけ
  • プリントを最初から最後までただただ読んでいくだけ

ですと、「授業をしている」という感覚にはならないのです。

確かに中には、ただ「淡々と授業をしてほしい」生徒もいます。

しかし教員としては、

  • どちらかの授業スタイル「しか」できない先生よりも
  • どちらもできるけれど、生徒に合わせて切り替えることができる先生

後者のほうが柔軟に対応することができます。

これは、授業の話にとどまりません。

教員の授業研修に行きますと、大人である教員を相手にしているはずなのに、つまらないプレゼンをする人が多いのが現状です。

  • パワポを読むだけ
  • スライドを進めるだけ
  • 問いかけや応答がない

などですね。

研修を受けているこちら側が、

この人、相手を楽しませる気はないんだな?

と思ってしまうのです。

自分たちがそんなプレゼンをしているから、先生たちからも「なんだよそのプレゼンは!」と思われてしまうのです。

淡々とプレゼンすることが悪である

と言っているわけではありません。

たとえ大人であっても、聞いている側だってその時間内で存分に学びたいですし、思いっきり楽しみたいですよね。

相手が生徒であれば、その気持ちはなおさらです。

「つまらないな」と思わせてしまったら、もう相手には伝わらない。いかに楽しくプレゼンできるかもポイントだ。

授業にもエンタメ力を。

僕が意識していることは、

  1. 生徒に問いかける
  2. 雑談を交えながら相互作用しする
  3. 授業という名の「エンタメの時間」にする

です。

昨今のYouTuberなどの配信者たちが、画面越しに元気に動画配信をしているように、僕ら先生たちも、

ある程度、ピエロになりながら楽しく授業をすること

は、必要なことだと思っています。

明るくて元気があり、いつも笑っているからこそ「またこの人の動画を見たいな」と、僕自身も思うからです。

YouTuberやセミナー講師と一緒にするつもりはありませんが、それくらい「教師側のエンタメ力」があるに越したことはありません。

授業の専門知識があることはもちろんですが、

  • 伝え方
  • 引き込む力
  • 分かりやすい解説

などを全部ひっくるめて「授業」なんですよね。

授業を「プレゼン」だと思って取り組みますと、教室に活気もあふれて楽しい時間となります。

また「楽しさ」だけを追求することなく、

  1. 真剣に授業も進めて
  2. 生徒たちの理解もあって
  3. 成功体験を積ませる

と、バランスをとっていくのも大切ですね。

とても難しいことですが、それを追求していくのも授業の楽しさです。

授業にも楽しさやエンタメ性は必要であり、先生がいかに生徒を引き込めるかも大事なポイントだ。

おわりに

パワポでプレゼンテーション(授業)をするのであれば、

  1. 大量の情報を載せない
  2. 伝えることを最優先する
  3. 相互作用、やりとりを大切にする
  4. 「つまらない」ものは誰だって聞きたくない

このような点を、意識するのがよいのではないでしょうか。

僕も先生になってからすぐにパワポで授業をしましたが、よく放課後に自分のパワポを一番後ろの席から見ていました。

見えづらくないかな?
このスピードだと速すぎないかな?

と気にしていたからです。

いつになっても、授業は「改善だらけ」です。

なんども見直すからこそ、経験が蓄積されてよりよい授業になっていきます。

僕もまだまだです。

  • 生徒たちが
  • 聞いている人たちが

楽しめるような授業やプレゼンを、ともに目指していきましょう。

それではまた!

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