自分ができないことに卑屈にならないこと【日本の英語教育のあり方】

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こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

アメリカに来てもうすぐ1ヶ月が経とうというところまできました。

僕は、

  • 英検1級
  • TOEIC 900

を獲り、

英語にはある程度自信がある

という自覚もありました。

しかしいざアメリカに来てみますと、英語を全然聞き取れないことが多くて、

あれ?こんなに聞き取れないものなのか?

と思い、とても悔しく思うことがたくさんありました。

そんな時、以前の僕だったらどうしていたでしょうか。

こんな自分はダメなんだ…
もう英語で話すことは辞めにしよう

と思ったに違いありません。

でも今は違います。

今日は「できなかった時の考え方」について書いていきます。

自分ができなかった時に、執拗に責めてしまう必要はない。何を学び次に繋げるかが大切だからだ。

できない自分の悔しさ

僕はだいぶ英語を勉強してきたほうですが、「生きた英語」に触れることは今までほとんどなくて、世界周遊を始めてから、

こ、これが英語で話すっていうことなのか!

と感じるようになりました。

しかしそれと同時に、会う人の英語がなかなか聞き取れない日々が続きました。

それもそのはず。

どちらも「第二言語」だからですね。

と言いつつ、アメリカでも速くてなかなか聞き取れないことはたくさんあります。

日本人の感覚からしますと、

  • 聞き返す
  • 聞き取れない

ということが、どうしても失礼に当たったり、あるいは周りから「こいつ聞き取れてないぞ」と思われたりしていると感じてしまいます。

僕が以前に、

  • 英検
  • TOEIC

を受けなかった時期があったのは、

英語の先生なのにできないのかよ

と思われることが、イヤで仕方なかったからでした。

でも実際は、誰もその人の失敗なんて気にしてはいません。

実は一番気にしているのは、自分だけなのです。

海外に来てから、僕はなかなか聞き取れない場面ばかりが続きました。

また聞き取れなかった…

そんな経験を繰り返しながらしてきた旅。

以前よりは成長しているはずなのに、できなかった部分だけを切り取っては、自分の英語力のなさに悔しさを覚えました。

なんで自分はこうもリスニングの力が弱いのだろう?

学生時代からコンプレックスだった、英語の聞き取り。

そんな「できなかった自分」が、また現れてきてしまいました。

さて、海外の僕はどうしたのでしょうか。

英語の資格試験をどんなに持っていても、生きた英語に触れていなければ、なかなかコミュニケーションを取ることができない。英語が得意でも、できないことはあるのだ。

卑屈になっても仕方がない

さて、自分の「できない」部分を指摘するのは、他の誰でもなく「自分だけ」だとお伝えました。

以前の僕であれば、

自分はなんて恥ずかしいことばかりしているのだろう…

と感じては、人前で英語をしゃべることをやめていたと思います。

これが特に、日本の教育というより「日本の文化」の悪い面だと思います。

僕は、「聞き取り」が今でもとても苦手ですし、練習中です。

その際に、

  • 聞き直したり
  • 聞き間違えて会話を続けたり

することがよくあります。

それはひとえに僕の「リスニング力のなさ」からくる失敗なのですが、仮に失敗しても周りが訂正を入れてくれます笑。

違うよせいじ、こういうことを言いたいんだよ

と。

僕自身もわからない顔をしたり、

こういうこと?

と聞き返したりすることがよくあります。

実はそれを「悪」としてしまうことが、一番良くないことだと思っています。

もちろん、僕自身にも「向上心」があるべきなのですが、それは英語を学んでいる人であれば誰だって持っているはずですから、気にする必要はありません。

だから、必要以上に自分を責めることなんてしなくていいのです。

へー!さっきはこういう風に言ってたのか…これで覚えたぞ

と思えれば、それでいいのです。

だんだん慣れていって、使えるようになっていくことが大切だからです。

特に日本での外国語教育とは、「いかに間違えないか」を問われることが多いため、「間違い=ダメなこと」という公式が自然と成り立っています。

しかし、ひとたび海外に出てみれば、聞き取れない英語の数々…

これだけ「箔」のついた称号を持っている僕でも笑、全然聞き取れないことなんてザラにあります。

いや、頑張れよ笑

と、誰かに言われるでしょうか。

それは僕自身もそうですし、みなさん自身も勝手に自分で自分に投げかけている言葉ではないでしょうか。

だから、それだけでもう十分なのです。

僕は僕なりに勉強していけばいいだけですし、他の人からどう見られているのかは関係ない。

どんどん間違えて、どんどん自分の成長の糧にしていけばいい。

特にこの「旅」自体が、たくさんの失敗や間違いを僕に教えてくれました。

変なプライドがあった以前の僕では、これ以上伸びしろはなかったことでしょう。

いいから成長していくんだ

こう決めて、前に向かって進んでいくことが大切なのです。

日本では、英語ができない時にムダに自分を責める傾向がある。ちょっと間違いを確認すればそれでもう十分だ。それ以上、自分を卑下する必要はないのだ。

恥ずかしがらずに続けること

もちろんですが、聞き取れなかった時ほど凹むことはありません笑。

また聞き取れなかった…

と、「Sorry?」と聞き返すことばかりで、ズーンとなってしまいます。

しかし、以前の僕と大きく変わった態度は、「変なプライド」がなくなったことでした。

わからない時には、わからないとはっきり言うこと。

僕がずっとできなかったのは、このことだけでした。

今では、わからない時には「ん?」という顔をすることがよくあります。

わかった風にすること」が一番よくありませんからね。

言語を学ぶ上で大切なことは、

  • 慣れるのには時間がかかるということ
  • 間違っても卑屈にならないこと
  • その上で1つ1つ勉強していくこと

このように考えておくことが大切です。

できなかった時は「できなかったなぁ…」でいいのです。

向上心のある人であれば、そこで失敗を覚えて必ず反省するはずだからです。

誰でも失敗はするのに、自分で責めてしまい、恥ずかしがって人前で話さなくなる…

これが一番の「負のスパイラル」であり、言語習得を遅くする大きな原因です。

現に僕も、それで「英語で会話をすること」がイヤで仕方なかったのです。

どちらかといえば、「間違って当たり前」と思ってガンガン進んでいかなければ、身につくものも身につかなくなってしまいます。

それができる人というのは、

  • 他人の目を気にせず
  • プライドを持たずに学ぶ姿勢を持ち
  • どんどん環境に飛び込んでいける人

だと思っています。

以前の僕は、このうちの1つも当てはまっていませんでした。

全ては、

  • 恥ずかしい
  • 英語ができない人として見られたくない

という気持ちからスタートしています。

ここのマインドブロックを崩していくことのほうが、今の日本の英語教育に必要なことなのかもしれません。

少なくとも僕がそう感じているのですから、子どもたちもまた同じように感じているのかもしれません。

それが崩れるのは、こうした環境に身を投じるのが一番早いのは、言うまでもありません。

アメリカ生活1ヶ月で、やっと音にも慣れてきた感じです笑。

負けじとたくさん会話をしていこうと思っています。

失敗したって構わない。どんどん話していくことが英会話の基本だ。まずはマインドブロックを壊し、ガンガン環境に飛び込んでいこう。

おわりに

昨年度から、海外に住むいろんな日本人と話す機会もあり、その中で「わからない」と聞き返すことはたくさんありました。

それは成長したかったからこそ、出てきた質問や聞き返しでした。

その姿を見せることもまた、英語の先生にとって必要なことなのかもしれませんね。

英語圏に何年も住んでいたわけではありませんし。

ただ、それを言い訳にすることもまたよくありませんから、

  1. 卑下し過ぎず
  2. 成長していくこと

を大切にして、残りのアメリカ生活を楽しみたいと思います。

それではまた!

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