こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
学校にいますと、生徒が怒り狂ってしまう状況があります笑。
これは冗談ではなく、生徒はまだまだ未熟ですので、
と怒鳴り散らすときもあります。
ある意味、そうやって威嚇している自分がかっこいいと思っているパターンもありますが、基本的には沸点が低く、自分ではコントロールができないことが多いです。
今日はそんな生徒たちと、あるいはお子さんたちと向き合う時に、現役教師として9年の歳月を捧げてきた僕なりの、「生徒への寄り添い方」をお伝えしていこうと思います。
自分も未熟だったことを知っておくこと
僕自身もそうだったのですが、教員になりたての時は「生徒がブチ切れていた場面」に出くわすと、なぜかアドレナリンが出てきて、僕もドキドキしてキレそうになっていました笑。
それは、生徒とまだ同じ土俵にいた頃だったからだと思います。
しかし少し前から「マインドフルネス」を始めたことで、呼吸に集中できるようになりました。
それからというもの、「怒り」という感情がわかなくなってきました。
生徒と同じ土俵から「降りる」ことは、自分が未熟だったことを理解したことがきっかけでした。
- 中高生の時
- 教員になりたての時
は、すぐに感情に乗って他人の悪い面ばかりをつついては、グチや文句ばかりを垂れていました。
そんな「過去の自分」を客観視できるようになりますと、
- 生徒たちが怒ってしまう理由
- どうしても感情を制御できない理由
が、なんとなくわかってきます。
以前の自分がそうだったからです。
それは確かにそうですね。
そのような生徒は、
- 部活
- 外部のチーム
- 大人と触れ合う経験
など、様々な要因はあれど「経験値」が違うのだと思います。
若きトップアスリートや子役の子たちのメンタルが強いのは、そうした経験値の差なのでしょう。
学校の生徒や、僕らのような「パンピー」は、とにかく経験を積むことが「感情を統制する近道」になると思っています。
ある一定水準まで僕の経験値が達したのか、
と思えるようになりました。
以前の自分も、メンタルが弱かったこと。
この事実を忘れなければ、
- 生徒
- 後輩
- 子ども
たちにも、寄り添うことができるようになります。
事実を決めつけずに話を聞く
先日、
という報告を聞きつけた僕は、急いで(ゆっくり歩いて)現場に向かいました。
生徒同士で言い合いがあったそうなのです。
現場に着いた僕を含めた数名の先生は、ブチ切れている生徒とは「仲良く話せる仲」でもありましたので、
と、まずはクールダウンさせるところから入りました。
その生徒たちとは、たまたま1年生から3年間の長い付き合いでしたが、仮に初対面の生徒だとしても「どうした?」と聞くのがセオリーですね。
しかしどうやら今回、僕らが駆けつける前に「火に油を注いだ先生」がいたようです。
話を聞いてみますと、
と。
何事かと隣の教室から出てきた先生が、勝手に決めつけて怒鳴ったとのことでした。
確かに、今まで悪さをしてきた生徒たちではありましたが笑、誰であってもいきなり「お前が悪い」と言われたらカチンとくるに決まっていますよね。
そしてさらにその先生は、その生徒たちとほとんど面識がないという状況だったのです。
みなさんが生徒の立場だったら、どう思うでしょうか。
僕だったらブチ切れるというよりも、まず「お前、誰?」と思うでしょうね笑。
まずとるべき姿勢は、
- 事情を知らないので話を聞きたい
- だからまずは落ち着いてくれないと始まらない
と伝えることです。
「こちらは君たちの話を聞く」
この姿勢を持って接しない限り、その場で生徒からの信頼を失うどころか、今後の関係を築いていくまでにもずっと不満や不信が残ってしまいます。
この「低姿勢」を持っておくだけでも、子どもたちや若い子たちは、
と思ってくれます。
もちろん、大人同士でもそうですね。
「話を聞いてくれる」というだけ、自然と「理解してくれている/理解しようとしてくれている」と感じるのです。
言い分が正しくなくても共感してあげる
沸点に達してしまっている人を落ち着かせるためには、まずは「共感してあげること」だと思います。
ここでは口論になった人たちの「どちらの肩も持つ」という意味ではありません。
とにかく、
- 感情的になっている
- 自分の意見を主張している
時というのは、当人たちは「自分が正しい」と思っています。
その状況下で「いやそれは違うだろ」といちいち突っかかってしまっては、話もなかなか進まなくなってしまいますし、話している側のイライラが止まらなくなってしまいます。
「適当にうなずく」という意味ではなく、1つ1つ確認しながら共感してあげるのです。
と聞いてあげると、「この人たちには話が通る」と思ってもらえます。
どうしても、
と言いたくなった場合も、共感を示しながら意見を伝えてあげることです。
あるいは「全ての言い分を聞き終わってから」のほうが良いです。
いずれにせよ、感情が高ぶってしまっている時は「共感を示す」に限ります。
その上で、
と、一方の生徒たちに事情聴取をするのです。
その時にも、どんなに主張が変でも、まずは「なるほどね」と共感してあげることですね。
お互い「自分は正しい」と思っていることは変わりませんから。
実はこれは、大人でも起こりうることです。
大人なのである程度は落ちついて話せるでしょうが、似たようなケースでは基本的に誰もが「自分は正しい」と思っています笑。
話を聞きながら「それはそうだね」と共感してあげると、その時点では正しくないはずのことでも、あとになってから本人が、
と冷静になったりするものです。
大切なことは、その人が正しいかどうかを、その時点で判断する必要はないということです。
生徒の話を傾聴して共感してあげれば、今後の信頼関係もグッと良くなることでしょう。
おわりに
とにもかくにも、こちらも感情的になってしまったら「カオス状態」になってしまいます笑。
ただ、教員を始めたての頃の僕がそうだったように、これも経験を積んでいくことで分かったことでした。
呼吸を感じ始めたこともそうですし、いろんな場面に出くわすことで笑、生徒たちとの距離の詰め方が分かってきました。
まずは先生たちが聞く姿勢と寄り添う姿勢を見せること。
もっと言えば、下手に出ること。
下手に出られるだけでも、その人は強いのだなと思いますね。
ぜひ、下の世代の子たちや若い子たちと接する参考にしてみてください。
それではまた!
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