30代教員の「聞くこと」の大切な点とは?【実はアウトプット?】

読書

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

先日、朝活で「聞く力」が話題となりました。

僕はまだ読んでいないのですが、ケイト・マーフィのLISTENという書籍が店頭に並んでおり、ちょっと気になっております。

本当はその本を読んでからレビューしたかったのですが、それはまた今度にします。

今日は「LISTEN」を読む前に、話したがりである教員の僕がどれだけ「聞くこと」について考えているのか笑、ポイントをかいつまんでお伝えしていこうと思います。

「うなずき」や「あいづち」などのリアクションは大切

以前、僕は「うなずきすぎることはよくない」と教わったことがありました。

特に欧米ですとあまりうなずいたりあいづちを打つことはなく、じっと聞いているスタイルが多いようです。

もちろん一概に「国民性による」とも言い切れず、1つの国の中でもリアクションの良い人や悪い人はいて、当然ですが個々人の「聞く姿勢」は様々です。

では果たして「大きなリアクションをすること」はいいことなのでしょうか。

個人的には、

  1. 大枠としては必要なテクニックであり、
  2. 細かいことを言えば、やり過ぎやその人の空気感によっては禁物

だと思っています。

大枠としては必要なテクニック

先生をしていますと、生徒たちが反応してくれるほうが嬉しいのは当然のことです。

また、

  • 話者として演台に立ってスピーチをしたり、
  • 2人でカフェで話したり、
  • 居酒屋で数人飲んでいたり

するときにおいても、「反応してくれることを嫌がる人」はあまりいないかと思います。

こちらの意図が伝わっている気がしますし、気持ちのいいものです。

しかし、話はそんなにシンプルなものでもありません。

やり過ぎやその人の空気感によっては禁物

サンドウィッチマンのネタにも、伊達さんが一所懸命に話をしている時に、富澤さんが「うんうんうんうん」と、うなずきまくるネタがあります。

そこで伊達さんは、

「俺、『うんうんうんうん』言うやつ、大っ嫌いなんだよね!」

と突っ込むのです笑。

僕はそこまで気にはなりませんが、「本当に聞いてるのかな?」と思うくらい、ずっとうなずいてくる人と出会ったことは確かにあります。

またリアクションばかりは一丁前なのに、内容が何もわかっていない人もいて、それは当然ながら「聞いている」うちには入りませんし、むしろ逆効果です。

とはいえ「会話ではジェスチャーが大部分を占めている」とも言われるほどですから、僕個人としてはうなずきやあいづちなどのリアクションは、コミュニケーションの中では大切なことだと思っています。

基本的にうなずいたりあいづちを打ってくれる聞き手は、話し手にとって嬉しい存在だ。しかし、やりすぎには注意が必要である。

「オウム返し」と「要約」が効果的

僕が「聞いていますよ」というリアクションとして大切にしていることは、フィジカル的な部分(うなずきやあいづち)だけでなく、相手の言葉を反芻して再び伝えることです。

「反芻」とは「繰り返し考えたり味わったりすること」を意味するのですが、相手の言ったことをまず考えて、それをそのまま自分の言葉にして相手に伝えるようにしています。

簡単な例をあげてみます。

Aくん「昨日、彼女とディズニーランドに行ってさ。めっちゃ楽しかったよ!」

すずき「え?ホント?!昨日ディズニーランドに行ったの?しかも彼女と2人で?それは楽しかっただろうね!いいな〜」

例を見ますと、ただ確認しているだけ/繰り返しているだけのようですが、僕はこの作業がとても大切なことだと思っています。

  • 高次元の会話
  • 抽象的な内容
  • 複雑な題目

になってくるにつれて、相手の言ったことをもう一度言うことは、

「(この人、自分の言いたいことを理解しようと努めてくれているぞ?)」

と思わせる効果があるからです。

また、ただ繰り返すだけでなく、

「つまり〇〇で△△だから、×××っていうことだよね?」

と相手の言ったことをオウム返ししながらも、話をまとめてからもう一度伝えることも効果的です。

すぐに「自分の意見」や「解決策」を伝えることも悪いことではありませんが、まず相手の言っていることに対して「理解したよ!」という姿勢を見せると、良い印象を与えることができます。

特に話し手が悩みや不安を打ち明けているときは、合間合間に、

  • 「確認」
  • 「オウム返し」
  • 「要約」

を交えながら「聞き役」に徹しますと、

  • 「この人は自分のことを理解してくれている」
  • 「ただただ流して聞いているわけじゃないんだ」

と思わせられ、相手もストレスなく話し続けることができます。

自分自身の言葉で要約して伝えることで、

  1. 自分の理解の促進にもなる。
  2. 相手も相手自身の言っていることを再度整理することができる。

という「副次的な効果」も期待できます。

「聞くこと」とは何も、

  • 大きくリアクションを取ればいい。
  • 受動的に構えて我慢して聞けばいい。

というものではありません。

聞いている中にも、こちらからの確認や要約などの能動的なリアクションが必要なのです。

相手の話を「聞く」だけでなく、たまに確認や要約を挟んでみよう。会話が整理されながら進むはずだ。

男女の違いはどうか?

男女でも「会話の方向性」に違いがあることがあげられますよね。

  • 男子:解決脳
  • 女子:共感脳

僕みたいな野生のオスたちは、

「だーかーらー、こうすればいいじゃん!何が不服なの?」

と言って、女性と言い合いになった経験が多いかと思います笑。

一方で女性は、

「とにかくただただ話を聞いてもらいたい。共感してもらいたいのだ」

というケースが多いと言われています。

僕も、学校の女子生徒たちの話をひたすらに聞いて「数時間、聞き手に徹する」という修行を経たのちに、こうして悟りを開くことができました笑。

このように性別によって「会話に特性や傾向がある」ことは否定しませんが、全てがそうであるとは限らないとも思っています。

  1. 「聞いているよ」というリアクション
  2. 「理解しようとしているよ」という確認や要約

を取り入れることで、オスだろうが女性だろうが、会話はある程度上手くいくものだからです。

「聞く」とは表面的なものでも、性別や人によって分類できるものでもありません。

  • 姿勢や態度
  • 理解しようとする努力
  • 双方向的なやりとり

ができて初めて、聞き手も「良い聞き手」になることができると思っています。

よく言われる「男女の違い」でも、結局大切なのは「心」だ。聞き手と言っても努力は必要であり、受動的なものではないと思っておこう。

結局は理解しようとする気持ちが大切

人の話を聞いている時に大切にしていることを書いてきましたが、実はあまりカタチにこだわり過ぎてもよろしくありません。

人と人とのコミュニケーションは、「これをやれば上手くいく」というシンプルなものではなく、

  • 聞いている姿勢を丁寧に示したり、
  • 共感を示したり、
  • 相互的なやりとりを大切にしたり、
  • 問題解決に向かっていったり

することが、最も大切なことだからです。

良い「聞き手」とは、

「大きなリアクションをしたり、丁寧に聞き返したりする『行為自体が大切』だ」

と思ってやっていることはなく、相手とのコミュニケーションの時間を生産的な時間にするための手段として、それらの手法を使っているだけです。

  • リアクションをすれば相手が気持ちよく話せるし、
  • 確認や要約が入れば、相手への理解が深まるから、

僕はそうしているのです。

他にも、

  1. メモを取る。
  2. 目を見る。
  3. 適切な間をおく。
  4. 緩急をつける。
  5. トーンを変える。
  6. 柔らかい口調を心がける。
  7. 笑顔でいる。
  8. 否定しない…

など、テクニックはあげればキリがありません。

僕自身は相手との「意思の疎通」を意識していますので、

  1. 表情
  2. 確認
  3. オウム返し
  4. 要約

を大切にすることで、「共感」するようにしています。

みなさんも、みなさんなりの「会話の手法やスキル」があると思います。

しかし真理としては「聞いているだけ」は、相手の話を「聞くこと/聞いたこと」にはならない、ということです。

自分の「聞いている」状態を思い浮かべれば、きっと「よりよい聞き手」へと成長していけることでしょう。

会話のテクニックも大切かもしれないが、詰まるところは「相互理解」だ。リアクションや理解も大切にしながら、良い聞き手を目指していこう。

おわりに

「聞く」とは「耐え忍ぶこと」だと思っている人も多いかと思います。

僕は逆で、

  • 相手の魅力を引き出すこと
  • インプットする時間
  • 相互理解、やりとり

のように捉えています。

もちろん「ただただ誰かの発表を聞くだけ」という講演形式の状況では、受動的になってしまいがちかもしれません。しかし、

  • 積極的にメモを取ったり、
  • 頭の中で反芻したり、
  • 1人でつぶやいてみたり

すれば、ちゃんと「リアクションをしていること」になります。

また表情豊かに聞くことは、話し手に自分を印象づける良い手法ですし、自分の反応に素直になれている証拠でもあります。

今回の記事ではあくまで厳選した「聞く時に大切な心得」(すずきver)でしたが、世の中にはたくさんの「手法」や「心構え」がまだまだあります。

ぜひ様々な意見に触れ、「聞くこと」を新しい側面から見直してみてくださいね。

それではまた!

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