こんにちは。
今週は学校も始まって仕事で疲れたし、パーッと肉を食べたい。
そう思い立って初めて焼肉ライクというお店に行ってみることにしました。（果たしてそれをぼっち焼肉と定義する時代なのかは疑問が残る）
ちょっと前から気になっていたのですが、「おいおいグルメを開拓するとかいいながらチェーン店か？」とマウントを取られることを怖れて行っていませんでした。（大嘘）
結論から言うと「ん？いつも行く焼肉の感覚とは違うぞ？」と変な感覚に陥りました。
それは焼肉ライクが特別なお店という意味ではなかったのですが。
1つずつ確認していきましょう。
オーダーでの違和感
焼肉といえばみんなで網を囲んでは、「肉奉行」と化したすずきが次から次へと肉を投入しては「フロアが盛り上がってきたぜ！」と渾身の寒いギャグを言うイメージがあるかと思います。
しかしこと焼肉ライクに関しては牛丼屋さん、あるいはラーメン屋さんのような出で立ちであり、1人でも安心して入ることのできる焼肉店として名を馳せていました。
最近糖質を控えているこの節制ぶりをぶち壊してくれないかと思い、その肉という神秘的な魅力に誘われてワクワクして入店したのですが、すずきに異変が起こっていることにすぐに気づきました。
まずすずきが「定食っぽく小鉢を並べたがった」ことがあげられます。
基本すずきは丼モノからラーメンなどの一品モノを好んで食す習性があり、焼肉であれば白米と肉とタレさえあれば他はいらないというチョイスを一抹の誇りとしています。
それが男としての道だと、このご時世に勘違いともとれるマインドセットを持ち合わせていたものでした。
それが「サラダをつけたがる」という今までで一番の理解不能な欲求がすずきを襲いました。
むしろ野菜を付けるのはマストだろ、と思ったくらいです。
さらにキムチもワカメスープ（若干塩分が気になるというこれまた異常事態）もついてきましたので、「うん、これならいいだろう」と思ったわけです。
そしてさらにいつもであれば白米は大盛り、それこそ無料で大盛り変更ができるのであれば払った分を取り戻してやらんと言わんばかりの勢いで「大盛り」ボタンをタップしていたのが、今となっては瞬時に「普通盛り」を選ぶという好プレーをかましました。
結果から言いますと「普通盛り」でも多かったのですけどね。（おいおいマジか）
なんと糖質を控え始めたすずきは、バキュームカーも驚くほどの速さで炭水化物を晩飯だろうがなんだろうがおかまいなしに飲み込んでいた事実はどこかに置き忘れ、今は「いや、ちょっといいかな」と思ってしまいました。
というより体があまり反応しなくなっていました。
一応補足しておきますと、今でもそこまで栄養や食の管理にこだわっているわけではありません。
単純に「前の感覚となんか違うんだよな」と思ってしまっただけです。
う、うそだろ…？
ゆっくり食べる
以前、夕飯ともなれば仕事の疲れですぐにでもシュークリームやらアルフォートやら、肉を乗せた白米やらにガッツいては最高にハイな気持ちになっていたものでした。
今日は久しぶりに（ぼっちだけど）焼肉焼肉♪と浮き足立っていたはずなのに、オーダーからの所作はまるでスローモーション。ナマケモノといい勝負です。
肉とご飯を乗せたお盆が運ばれてきてもなんだかゆっくりとした反応ですし、しっかりとサラダから食べ始めるは、水をたくさん飲むはでなかなか主食に手を出さない。いや、出せないのか？！
「さ、焼くか」と思ったのはそれらが一通り完了してからでした。
最近の夕食ルーティンでは最初にレタスをガーッと食べるので、それが染み付いてしまったようです。
またキムチもあったおかげで、ご飯とバランス良く食べようと心がけることができました。
その後もしっかりゆっくりと噛んで味わいながら食べること馬のごとし。
今までのすずきとは食べ方一つとっても何かが違う。
食べ始めから食べている最中までこんなに変わるものかと思ってしまいました。
マインドフルネスと腹八部目
ゆっくり食べるとお腹がいっぱいに近づいてきたことに気づきました。
最近夕飯で半ライスにしていたこともあったからか、徐々にご飯が多く感じるようになってきてしまいました。
以前なら「大盛り→ガッつく→お腹いっぱい→幸せ」という黄金のルートをたどっていたはずなのに、それがお腹いっぱいの手前くらいで「もういいや」となってしまいました。
お肉は美味しいなと頬張りながら食べ、腹八分目でしっかりと食べ終わり、その後軽く家までウォーキングをする。
代謝が落ちてくる年齢とはいえ、本日10㎞を走った後のすずきとは思えないほどゴリラ感が喪失していました。
どうしちまったんだ？
あれだけメシを前にしたら「誰かに食われる危険性がある」という危険信号が脳内で警鐘を鳴らし、あっという間に目の前のメシを5分以内で平らげていた、あの日々を忘れちまったとでも言うのか？
そう、すずきは変わったのでした。
ゆっくり食べることで以前と違って「食」に感謝し、本当の意味での「美味しい」を感じながら食べることができるようになりました。
久しぶりの焼肉っていうのももちろんあったとは言え、もっと興奮するはずだし何かがいつもと違いました。
しっかりとその場の、目の前の食べ物と対峙して体に取り入れる。
これは焼肉に限らずサウナ後に食べていた定食も、そう言えば近い感覚で食べていたことを思い出しました。
マインドフルイーティングと呼ばれる「食に集中する食べ方」を、最近は口に入れるものを選別することが手助けしたのか分かりませんが、わずかながらも自然と実践し始めていたのでした。
またお腹いっぱいになると食後の直後は気持ちが良かったのですが、寝る前に糖質を多く取りすぎると、夜はあまり活動量が多くない分脂肪がつきやすくなるなど学んだおかげで、そうした瞬間的な快楽を求めなくなったこともありました。
いよいよ仙人への道が開き始めてしまったのでしょうか笑。
焼肉1つでここまで感じるとは思っていませんでしたので、初めてのお店ということもあったし、とてもよい経験をすることができました。
それ以上を求めない
デザートに110円のバニラアイスをいただきましたが、とても小さいのに「もうこれで十分だ」とも思いました。
普段の夕飯ではアイス断ちを続投しているので、こう言う時は食べてみようって思っています。
いつもならここからさらにパフェや大きめのデザートに手を出したり、あるいはスーパーでスナック菓子やスイーツを追加購入したりしていたはずなのに、なぜか欲しくなくなってしまいました。
現代の人間はお腹が膨れていても（腹十分目？）、さらにその先の食を求めてしまっているそうです。
そこですずきは帰りに切らしそうだった無調整豆乳を1つ購入して帰路についただけでした。
腹八分目でいいやと思えた自分にもびっくりしていますし、昔はなんとかお腹をいっぱいにしてやろうと思っていたことにもギャップを感じました。
おかげさまで体に異変が起きたのは食生活改善プロジェクトを始めて1週間後くらいで、すぐに体の所々に筋肉の筋（スジ）が入るようになりました。
僕の体は僕のその行動を素直に受け止めて即座に筋肉や体つき、体調へと反映させます。
だから今日の「ぼっち焼肉」で今までと明らかに違うなと思いましたし、今まで体が要らない、欲していない、無駄なものまで摂取していたんだなと思わされました。
食については少しずつ改善してきましたけど、やはりどこまで行っても奥が深い。
朝昼晩の3食や間食を変えたことは、ある意味ルーティンワークになっているというか、とりあえず続けてみようと思っていたことに過ぎなかったんです。
でもこうして外食している時にこそ、その成果が発見されるものなのだなと、まさか焼肉ライクでこんなことを感じるんだなと、実に驚いています笑。
とにもかくにも、ぼっち焼肉は最高に美味しかったっていうことです。
誰かと一緒に味わえば、その美味しさは2倍になるかもしれません。
これからも外食をするときはゆっくり味わって「生」を感じたいものですね。
おわりに
暴飲暴食の化身であったすずきは、いよいよ山ごもりの仙人への道を歩き始めてしまいました。
しかし僕は食の制限やダイエットをしているorしたいわけではありません。
大切なのは自分と向き合ってみることなんだと感じたからです。
食でも睡眠でも運動でも筋トレでもマインドフルネスでも、外見に直接関わらないものであっても、「今のその生活習慣はしっかりと考え、試して出た成果なのか。なんとなしにやってきたものではなかったか」という疑問が出発点なんです。
自分と向き合って行動して納得できた時、それが結果的にダイエットになったり、何か無駄なものを削ったり、あるいは何かの制限を促したりするような生活習慣になっているはずです。
だから僕の場合は、出発点が「ダイエットをしよう」じゃないんですね。
それが目的になってはいけないのかなって思うからです。
ダイエットをし終わったらそれを維持しようとする。
それはどうしてもモチベーションを保つのが難しく、何かを続けるには波の上下が激しいモチベーションに頼っていては続けるのが困難だからです。
僕も「減量しよう…」「あぁ…痩せなきゃ」って思ったことは一度もありません笑。結構気ままに生活を送っていましたからね。
だったら、もっと根本から変えてみよう。信頼性のある本を何冊か読んで、それを試してみよう。
こっちのほうが裏付けや説得力があって続けられるし、続けたくなるんですよね。
僕は今まさにその最中ですので、楽しくて仕方ありません。
もちろん、ツラ過ぎて「これなら山ごもりの仙人なんかより、シティボーイとして腹一杯メシを食ったほうが幸せだ！」と思ったらシフトするかもしれません笑。
まだ始めたばかりですから。
それでも感じたことは僕の中で圧倒的にポジティブなものばかりです。
少なくとも数ヶ月続けてみて（すずきの場合、大抵は年単位で続く見込みがある）、また変化があったら報告しますね。
それではまた！
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