こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
先日、DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)を読み終わりました。
後半部分を読んでいて、
- リスクを取らないリスク(安定をとろうとするリスク)
- タイムバケット(何歳に何をするかを決めること)
- 一番活動できる年代でお金を使え
などの項目から、改めて良書であることがわかりました。
しかし同僚と話していますと、「あまり面白くなかった」という感想を聞いて不思議に思い、話をしてみることにしました。
今日はそんな僕が感じた「幸せの定義」について考えていきたいと思います。
コト消費よりモノ消費を好む人もいる
ミニマリストとして名を馳せてきたすずきは、
- 「経験に時間とお金を!」
- 「今しかできないことを!」
- 「モノではなくコトに浪費を」!
と散々語り散らかしてきたのですが、なんと話をした同僚は「圧倒的にモノに幸せを感じる」と言っていたので「え?!」と驚いてしまいました。
しかし考えてみればごく自然なことでして、僕みたいにモノをバカスカ捨てることのできる人は希少であるということのほうが一般的な見解です。
- お家を買って、
- 花を飾ってみたり、
- モノを置いてみたり、
- クローゼットに服や靴を入れてみたり。
そんな人のほうが多いのではないでしょうか。
それに対して否定的になることも間違っていますし、僕でさえ「まだモノが多いよ!」と言われてしまったらムッとしてしまいます笑。
それぞれの価値観があって、それぞれの幸せの感じ方の違いがあります。
ある意味、その同僚は一本の筋が通っていましたから、うまくお金を使ってそこに幸せを感じているのだなと感じました。
少し話が逸れますが、僕のやっている「炭水化物ダイエット」的なものも、人によっては「好きなものをバカスカ食ってこそ幸せじゃないか!」と言い切ることもできるため、正解でも正義でもないのです。
他にもサウナでいろんな体型の人を見たときのことも、記事にしています。
何事においても、個人的な意見の範疇を超えることはないのです。
しかし僕が体験にお金や時間をかけることに決めたのは、「自分なりに」モノの価値を見極めた結果であることは間違いありません。
それぞれの価値があってよく、皆が皆、好きなように生きることがこの世界では一番ストレスがないのです。
- 「ショッピングに行かないで、このストレスを一体どうすればよいのか?」
- 「甘いものをたらふく食べさせてもらえば、スッキリするのに!」
- 「ワンピースのフィギュアを飾ることで、モチベーションが上がるんだ!」
と、自分の価値観と突き合わせた上での行動は何も問題がないのです。
横浜駅を歩いていますと、両手にショッピングバッグを抱えた人が歩いていて、「すごい!経済を回している!」と思ったほどです笑。
僕にはできないのです。
しかし、そういう人がいる(ニーズがある)おかげで、お店側も「もっといいものを作りたい、売りたい!」と思えるのです。
一方で僕は休日にカフェラテを飲んでいますから、「信じられないよ。あんなものにお金をかけるなんて!」と思う人もいて当然なのです。(タバコなどもそうですね)
結論:「人それぞれ」
「ゼロで死ぬ」はあくまで結果であり、その過程に意味があると思っていればいいのですね。
浪費グセのある人もいる
本書の「DIE WITH ZERO」では、
「貯蓄しすぎちゃダメだよ。もったいない。今が一番のお金の使いどころなのに!」
というように、目を覚まさせると言いますか、将来を不安視しすぎて今を犠牲にしている人向けの本だと思っています。
僕も典型的な「貯蓄型人間」でしたが、ここ1年で浪費をすることの大切さや幸福度を学び、毎週毎月、自分の知らない体験ゴトにお金と時間を費やしています。
だからあまり「目を覚まされた」という感覚よりも、「ふふふ。最近は浪費を始めたのだ!」と調子に乗っている始末です笑。
ただ一方で、普段からモノを買うことを「好き」としている人もいることに、僕は気づいていませんでした。
むしろそれを、勝手に「価値を考えずに買っているのではないか?」と決めつけてすらいました。
同僚がこの本を面白く感じなかったのは、
「いやいや、自分は普段から十分に浪費をしているし、すでに楽しんでやっているから笑」
と思ったからに他なりません。
確かに「人生のお金を使えるピーク」である今に、お金を使うことにためらいがないのですから、この本を読んだ後に「新しい考え方だ!」と思うことはありませんよね。
ここでやってはけないことは、その人が決めたことを否定することです。
もちろん、自分の価値観を「主張する」ことは良いのですが、
- 「押し付ける」
- 「正義だと勘違いする」
ことは禁じ手です。
- ウィンドウショッピングをする中で「これいいな!」という出会いがあること。
- 「この服を買えばテンション上がるな!」と思うこと。
- 気持ちが済むまで買い物をすること。
- 好きなアーティストのグッズを買うこと。
これらも精神衛生上、むしろ結果的に良い方向に働くこともあるからです。
そもそも「浪費グセのある人」は僕からすれば尊敬に値し、学ぶべき姿でもあります。
- ストレスのコントロール
- モノの価値を見極める力
- 要不要の判断力
などに加え、ショッピングに対する興味や知識があふんだんにありますし、「ある商品について知りたい」と思っている人に対しては、効果的なアドバイスをすることも可能なのです。
- 浪費グセが行き過ぎて貯蓄ができていない。
- 借金を抱えてまでお金を使い込んでしまう。
- 無計画に衝動にまかせて買っている。
など、ネガティブな要素が絡んでいたら注意ですが、自身で考えたことであれば何の問題もありません。
こうして価値観の違う人と話をすると、今まで見えてこなかった考え方や生き方を学ぶことができて新鮮でした。
否定も肯定もせず、自分のありのままでいることが大切です。
周りに流されず、最後は自分の意志決定によってお金を使っていきましょう。
コト消費は人を感動させる
今まで表面上モノ消費をかばってきましたが笑、やはり僕にとっては、
- 「コト消費」
- 「旅」
- 「新しい経験」
などは、本当にたくさんのメリットがあるなとも改めて思いました。
「モノにはそうした価値がない」というわけではないですし、単純に「合う合わない」の話でしかありません。
ただ、僕が経験した「コト消費」の良さを2つ語りたいと思います。
サウナやご飯で涙する
先日、高座渋谷にあるおふろの王様に行ってきました。
ここは最近サウナに特化し始めていまして、
- ロウリュサービスを増やしたり
- ととのいイスを置いてみたり
- 熱波師(タオルであおぐやつ)のイベントをしてみたり
とかなり気持ち良く「ととのい」ができる施設です。
そこでサウナに入り、お食事処で休日限定(←自分ルール)のタルタルチキン南蛮を食べることにしました。
- そもそも冬にも関わらず「ととのい時間」が気持ち良かったこと。
- ご飯がめちゃめちゃおいしかったこと。
によって、うっすらと涙を浮かべてしまいました。
「あぁ、今俺は幸せなんだな」と。
食べ物も「モノ」と言えるかもしれませんが、物質的な幸せではないため、僕は体験や経験に分類しています。
「スパ施設」はサウナ目当てでなくても、男女ともにゆったりとくつろげる施設です。
そんなゆったりとした時間に幸せを感じるのは、モノではなかなかできないことだと感じました。
ワンピースを読んで涙する
以前もワンピースの良さは記事にしました。
朝の通勤時に、アプリでカラー版を毎日欠かさず数年間読んでいるのですが、もう何周目をしたのかわからないのに、
- ウォーターセブンの過去編に。
- ロビンの「生ぎだい!」に。
- メリー号との別れに。
何度涙を流したことでしょうか。
マンガや本も「モノ」のうちに含まれるとは思っていますが、
- マンガ自体を買っていないこと。
- テレビドラマや映画、アニメと変わらないもの。
だと思えば「体験」に含まれると言ってもいいのかもしれません。(強引)
自分が本から得た知識や、マンガから学んだ生き方は、いつまでも記憶に残り、熱く語ることができます。
先日も学生や会社員で満員だった電車内で、目頭が熱くなってしまい、鼻をすすりながら涙してマンガを読み進めました笑。
いつだって僕らはワンピースとともにある。(押し付け)
こうしたエンタメから得られる感動は、「コト消費」ならではのものですよね。
おわりに
普段は「経験に全振り」していますので、今回は「モノ」にフォーカスを当ててみました。
人によって価値観は異なり、全ての人が他人の描いた理想のように生きていることはありません。
それぞれが描く理想があって、それを達成するために人々は日々悩んで考えて生きているのだと思います。
僕は考え尽くした結果、「あまりモノに興味がない」という診断結果となりましたので笑、今後も「これが本当に欲しくてい仕方ないんだ!」と思わない限りは、モノは買わないのだろうなと思っています。
モノを買ってモノに囲まれなくても、
- 感動し、
- 涙を流し、
- その経験を語ることができる。
ここに行き着くことができたので、「僕の場合」はそれが最適解なのかなと。
もちろん、これからも自分の興味の赴くままに生きていきますので、ふとした瞬間に「これは良さそうだ」と思える商品と出会えるかもしれません。
そうして未知の自分を開拓していくことも、また人生の醍醐味ですよね。
様々な価値観に触れることで、新たな自分を見つけていきたいと思います。
それではまた!
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