こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
旅をしている間にホスティルに泊まりますと、いろんな国から来た方々と出会うことができます。
国内で英語のスピーキングを練習していた経験をもとに、
と意気込むわけですが、
- 中国や韓国のアジア
- ヨーロッパやアメリカ
の人たちと英語でコミュニケーションを取ろうとしますと、なかなかうまくいかないことがあります。
それは発音の仕方が全く異なるからです。
今日は気持ちが伝わりづらい状況で、「気持ちを伝えることの大切さ」について書いていきます。
グローバルイングリッシュをモノにすること
- 英語の勉強をしていた時
- 英語の先生をしていた時
と、生徒たちに散々言った覚えがありました。
しかしそれを体感したのは、こうして海外に出てからでした。
ホスティルで会うメンバーは、特にヨーロッパの方々が多く、独特の英語を話します。
自分のリスニング力がとても弱いこともあり、何度も聞き返してしまう場面がありました。
英会話を学び始めた大学生の当時は、聞き取れなくても「知ったかぶり」をしていたことがあったものです笑。
いえ、
と思っていたのです。
しかし、聞き返さずに「分かったフリ」をしているほうが、よっぽど失礼だということに気づきました。
わからない時にする反応はわかりやすく笑、
と、伝わっていない感を出してしまうものです。
それはそうですよね。
だって分かっていないのですから。
それからというもの、内容がイマイチわからなければ、
と、わかるまでとことん聞くようになりました。
僕ら日本人の英語に訛りが出てしまうように、ヨーロッパは「ヨーロッパなりの訛り」が出てしまうものです。
本当に英語をモノにしたいのであれば、いろんな地域の英語を知っておくこと。
これには「慣れ」も必要ですので、わからなければとことん聞いて、彼らの英語に慣れていく他ありませんでした。
どんなに英語が分かっても、もっと深いところにある大切なことは、
- 伝えること
- 聞こうとすること
といった、コミュニケーションの基本なのです。
必ず粘ること
わからない時に必死で聞こうとしますと、相手も伝えようとしてくれます。
このやりとりは時間を要しますが、とても大切なプロセスだということに気づきました。
相手が、
と感じてくれているからです。
僕自身も、自分では綺麗な発音をしたはずだったのですが、
と、何度も変な顔をされることがありました笑。
その時、みなさんならどうするでしょうか。
僕は「言い換え」を行ないました。
何度言っても伝わらないのであれば、
- 向こうにとってその単語がわからない
- あるいは違う発音で覚えている可能性がある
ということだからです。
こちらにとっても、
で終わらせるわけにはいきませんからね。
その態度は大変失礼なだけではなく、
「コミュニケーションとして一番大切なこと」
を欠いた態度だからです。
大切なことは「完璧な英語を話すこと」ではありません。
もちろん、
と言っているわけではないです。
ただ、英語を勉強していく中で、実は僕自身もよく分かっていなかったことは、
「いろんなしゃべり方で英語を話す人たちがいる」
という事実でした。
リスニング問題でも「グローバルな英語の問題」が出ることが多い昨今のペーパー試験ですが、実際に目の当たりにしてみますと、
と感じました。
「いろんな人とコミュニケーションをとること」のできる英語ですが、あまりにも1つの形に執着し過ぎてしまいますと、大切な部分を見失ってしまいます。
コミュニケーションにおいて「英語ができること」はアドバンテージかもしれませんが、より大切なことは、
「相手のことを知ろうと必死に耳を傾けること」
です。
今回の旅で、以前の何倍もの数のそうした場面を、経験することとなりました。
それでも「必死に耳を傾けること」は、相手に好印象を与えます。
わからなくても粘って聞くこと。
分かったふりをしてなんとなく聞き流してしまっていた時よりも、本当の意味でのコミュニケーションがわかったような気がしましたね。
みんな同じ経験をしている
オーストリア出身の2人と台北を散策をしていますと、やはり言語でうまくいかないことがあります。
僕もなかなか聞き取れないことがあって、少し落ち込んでいますと、
と笑い飛ばされてしまいました。
と、平気で言ってきたことに驚きました。
彼らヨーロッパ在住組からしますと、元々いろんな言語が混ざり合う地域ですので、「伝わらないこと」は往々にしてあるようなのです。
その事実を知らなかったことも、僕にとっては衝撃でした。
ヨーロッパの人たちは、
と思っていたからです。
でも実際はそうではありませんでした。
彼らもお互いに伝わらないことはあり、
「アジア人である日本人の英語はわかりにくい」
という偏見は、一瞬にして吹き飛びました。
確かに、ヨーロッパ人同士が英語でしゃべっていますと、お互いが分かり合えている頻度は多いです。
それは「言語距離」が近いからであり、僕ら日本人同士の英語が互いに理解しやすいことと似ています。
それでも「聞き返している場面」は見受けられますし、
「ヨーロッパの誰しもが流暢に英語をしゃべることができる」
というわけではないようでした。
そういった場面を繰り返し見ていますと、
と思わざるを得ません。
彼らからすれば、「わかり合うこと」のほうが何倍も大事であり、「英語を流暢にしゃべること」の優先順位は低いように見えました。
その感覚を経験できたことは、この旅が始まってすぐの「大きな収穫」でしたね。
日本語ですら聞き返す時だってあるのに、外国語でやりとりする時に聞き返さない場面がないわけがありません。
彼らはその経験が多いからこそ、僕に必死で伝えようとしてくれていました。
実は日本の英語教育にも、こうした「態度」の部分を学ぶ必要があるのかもしれません。
- ちゃんと話せなくてもいい
- サムライイングリッシュでもいい
ということは、必ずしも「適当でなんとかなる」ということを指しているわけではありません。
話せなくても発音が下手でも、コミュニケーションをとる努力をすること。
これが一番大切なことなのですから。
おわりに
いろんな国の文化を学ぶことや、美しい景色を見ること。
そんな漠然とした目的で旅立った僕でしたが、実体験をすればするほど、
を考えさせられました。
もちろん、現地の人々の言葉を使うこともまた、僕に多くの刺激をくれました。
その話は、また別の記事で。
これからも「わからなくてもいい」ではなく、「わかろうと努力すること」を心がけていきましょう。
それではまた!
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