こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
「人との出会い」については、いままでたくさん記事を書いてきました。
僕は、
- 大学のダンスサークルで
- 生徒のダンスの引退公演で
- 前任校を去ったとき
- 離婚したとき
と、様々なところで「別れ」を体験し、幾度となく涙を流しました。
ところで僕はペットを飼っていません。
そう思っていたからです。
しかし実は、人においても一緒だということに気づきました。
今日は、「別れ」について書いていきます。
人の温かさに触れること
以前の僕は、意外に思われる人もいるかと思いますが、人と会うのが苦手でした。
いつも通りの「めんどくささ」が出てしまっていました。
あえて先に言いますと、ひとりで生きていくことはとても「簡単」です。
しかし面白いことに、それと同時に「ひとりでは生きていけない」という矛盾が生じます。
大切なことは、
「ひとりでは生きていけないという大前提を知っておくこと」
です。
それを知らなかった時代は、自分でなんとかできると高をくくっていました。
学生時代は若かったこともあり、突っ張って人とぶつかることも多く、自分に嫌気が差したことがたくさんありました。
その悪循環に陥ってしまいますと、
- 人と関わることもなければ
- 感動することもないような
淡白でつまらない日々が繰り返されていくだけでした。
その「負のループ」を断つことができたのは、人の温かさに触れた時でした。
もちろん、人の温かさに触れるまでにツラかったこともありましたし、いつもそううまくいっていたわけではありません。
では「感謝できるようになった今」を迎えるまで、僕はどのようにしていったのか。
「ひとりでは人生がつまらないものになる」
このことを知り、傷つくことを恐れずに人と触れ合うことを始めていったのです。
「自分が傷つくリスク」を考えて人と触れ合わなければ、一生「殻」にこもって生きていくことになってしまう。
そのことがわかったのです。
そんなリスクを背負ってでも「人と出会うこと」は、予想以上の「温かさ」を感じることができます。
その温かさに触れたとき、人は本当の意味で「生きている」ということを実感することができるのです。
温かさはいつか冷めるもの
大切なことを伝えます。
人との温かさに触れ合うことができても、その熱はいつか冷めてしまうということです。
いっときの「感情」は熱を伴っているため、人がいつか死ぬように、その熱はどんどんと冷めていってしまいます。
実はこの点も、僕が人を好きになれなかった理由でした。
冒頭でペットの話をしたように、いつかきたるその「別れ」が悲しいからこそ、僕は人との関わりを意図的に遮断していました。
ただ、今はその「別れ」を受け入れることができるようになり、人との出会いの「一瞬」を大切にするようにもなりました。
どうせいつかは来る別れ。
それなら、そこに向かうまでにいろんな人と出会い、触れ合い、傷ついたり、笑ったり泣いたりしながら、生きていきたい。
「死」と同じように、受け入れることで初めて「今」を、本当の意味で大切にすることができるようになったのです。
一方で「熱を持ち続けること」は、実はそう簡単なことではありません。
ときに冷めることもありますし、
- 人それぞれの思考の変化
- それぞれのライフステージの変化
など、思考や環境が変わっていくのが世の常だからです。
でも、そんな「変化」もまるごと受け入れてしまえばいい。
この感覚は「別れ」に近いものです。
僕が今まで出会ってきて、一緒に感動して涙を流してきた友人や仲間はたくさんいましたが、ずっと続かないこともありました。
関わる人が変わっていくことや、自分の体験を重ねていくことで、それらが過去の体験を上回ることもありますし、全く違うベクトルを持って進んで行くこともあります。
それがあるという前提に立った上で、人と出会い、その一瞬を大切にしていくこと。
一瞬一瞬を、丁寧に丁寧に生きてゆくこと。
それができたのなら、自分が最期を迎えるときに、
と思い返すことができるのではないでしょうか。
またいつか出会うこと
僕が「幸せ」を探すようになって、いろんな行動をしていたところ、不思議なことが起こり始めました。
ずっと連絡をとっていなかった人から連絡が来たり、「また会いたい」と誘いを受けるようになったりしたのです。
それはなぜかと考えてみれば、結局のところは「自分が変わったこと」が主な原因でした。
今までは、人のせいにして殻に閉じこもり、変わろうとしない自分を「正当化」していました。
しかし、自分の人生を見つめ直し、本当に心が豊かな人たちのマインドを知ることで、「自分自身に足りない部分」に気づけるようになりました。
そうやって「自分自身が変わっていくこと」は、周りに大きな影響を与えます。
人が寄ってくるようになりますし、何より自分自身の心も豊かになっていきます。
すると面白いことに、今までずっと連絡をとっていなかった人たちとまた、再び出会うことができるようになりました。
それは、今までの僕の心が貧しかったからに過ぎなかったのです。
- 自分が変わったり
- 相手が変わったり
することで、再び出会うことはできます。
それは、いつどのようなタイミングになるかわかりません。
その日までにできることは、人それぞれ違うのだと思います。
僕自身も「自分なりに」いろいろ考えて行動しながら、見つけることができました。
あとはただ、また次に出会うことを思い描きながら、ひたすらまっすぐ生きていくこと。
これが今の僕にできる精一杯のことです。
人の温かさに触れ、それがいつか終わることを知りながらも、再びその温かさに触れることができること。
そのことを知っているだけで、人と出会うことを恐れずにまっすぐ進んでいくことができるのです。
おわりに
人と出会うことに対して「億劫である人」は多いです。
僕自身がそうだったように、そこには必ず「リスク」が伴うからです。
だからこそ、深い関係を築けた時は、並々ならぬ感動を経験することができます。
今の僕はその「感動」を取りに行くほうが、一度きりの人生において大切なことだと思うようになりました。
人生を豊かにするためにできることは、いつでもシンプルです。
自分を磨き、人に出会い、感謝し、与えていくこと。
人の温かさに触れていけば、人生はどんどん良い方向へと導かれていきます。
もし出会うことが怖いと思っている人は、今できている「出会い」を大切にしてみてはいかがでしょうか。
それではまた!
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