こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、生徒である小・中学生の子たちと話をしていますと、
というコメントをいただき、
と思い、ネットで調べてみました。
どうやらスポーツ庁から提言が出されたようで、2023年から3年かけて、
- 休日から部活動を地域に任せる
- 公立の中学校を中心にいずれはなくしてゆく
というものでした。
この提言は知っていましたが、現状として子どもたちの声を聞く限り、実施されているようですね。
今日は再び、「部活動」について書いていきます。
部活動について改めて考えてみる
以前にも部活動については、何度か記事を書いてきました。
誤解のないように言っておきますが、僕はダンス部の顧問として、とても素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
だから部活動に全面的に反対しているというわけでもなく、
- 青春の日々
- 楽しかった日々
を享受した人間だ、ということだけは言っておきます。
しかし、僕の場合は「たまたまラッキーだった」だけでして、この経験すらなかったら、
と叫んでいたと思います笑。
元高校教師としての視点ですので、上記の提言(対中学校)とはあまり関係はないかもしれません。
ただ、部活動の弊害として、
- とりあえず全員がやる
- 土日も出勤することあり
- 多くの給料がもらえるわけではない
- 経験のある部活が任されるとは限らない
と、ネガティブに書き出せばこれだけ出てきます。
別にウソをついているわけでもないですし、部活動を責めたくて書いているわけでもありません。
つまり、基本に立ち返って考えてみますと、「おかしい」ことばかりなのです。
という質問が飛んでくることでしょう。
これに関しては、誰も何も言い返すことはできません。
先生方からも、こうした部活動に対する理不尽さに対する反発がたくさんありました。
「疲弊する」とか「お金がもらえない」とか、そういう議論をする以前に、そもそも「なんのために?」という点が明らかになっておらず(文科省から文書は出ていますが)、僕の経験上、実態を伴っていない印象はありました。
生徒たちにとっては青春かもしれませんが、
- 少子化
- 教員の成り手の少なさ
を考えると、今までの「理不尽さ」に対して、現状を直視しなければならなくなってきたということですね。
コロナ禍の時のように…
コロナ禍の時、感染症という観点から、すべての機関が政府や世界に沿って動いていました。
部活動うんぬんの話とは、実はそこまでコロナ禍の状況から「遠くない話」だと思っています。
現状として、「難しい/やめざるを得ない」という事実があるからです。
- 払えるお金はない
- 教員の成り手がいない
- そこに割いている時間はない
とね。
何が言いたいのかと言えば、要は「ないものはない」のです。
無理なものは無理であり、
と言っていたコロナ禍の人々も、「無理なものは無理なんです」の一言で、全て中止になりましたよね。
僕も部活動顧問として、その素晴らしさを経験した身ですから、乱暴に「部活動なんてなくせばいいんだよ!」と言いたいわけでもありません。
ただ、
- 自分の経験
- 現代の日本の状況
を加味したら、
と思ってしまうのです。
そもそものスタートとして、
- 専門性の高い授業に集中すべき教員が
- 自分とは関係のないスポーツに従事していること
この事実自体、おかしな話ですからね。
こうした出発点と現代の日本の状況を擦り合わせていきますと、
ということは、自然と理解できます。
公教育機関が部活動をやめてしまっても、私立の学校のみが部活動を残すかもしれませんが、場合によっては大会自体も民間が運営し(ダンスなんかはすでにそう)、学校ごとの参加ではなくなる日も来ることでしょう。
私的感情で、保護者や顧問たちが、
というのは、あまりにも何も考えてなさすぎです。(気持ちもわかりますが)
部活動が好きだった僕ですら、
と思っているくらいなのですからね。
でも今は、小・中学校で本当に「週〇〇回まで」と縮小が始まっているようですね。
やっと時代が動き始めましたね。
時代に即して変わっていくべき
僕はそこまで部活動を「悪だ」と言いたい派ではありませんが、やはり「変な部分があった」とは思っていましたし、それはすでに今まで書いてきた通りですね。
時代に淘汰されるように、日本もウダウダ言ってないで変わっていかないと、本当に時代に取り残されてしまいます。
だから現役の子どもたちからそういった言葉を聞いた時、
とは思いました。
当然、公教育ですので変化は緩やかであり、抜本的に変わることはありません。
それでも、動き始めなければ一生変わりませんから、これによって、
- 先生たちの本業
- 生徒たちの学校生活
などが見直されればいいと思っています。
部活動から学んだこともありましたし、なくなるのは寂しい気持ちもします。
また、部活動はあくまで1つの課題であり、だからと言って教員の仕事が劇的に変わるわけでもありません。
ただ、そういう姿勢でいますと、本当に何も変わらないままとなることでしょう。
という時代も、いつかは来るということ。
それが何かのきっかけになればいいのです。
そうやって「消えていった」制度やサービスはたくさんあったじゃないですか。
- 現金
- 書類
- テレビ
- タバコ
- ガラケー
- CDやDVD、MD
- レンタルショップ
など、デジタル機器、IT系などの成長速度の速さに追いつけなかったものや、時代に即していないものはいまだ残っているとはいえ、ある程度淘汰されてきました。
ここに「部活動」という項目が入ってくるかと言われますと、僕は「入ってくる」と思っています。
“昔からの概念” は、大切にすべきものもありますが(温故知新)、一方で「要らないもの/変えてゆくべきもの」もあります。
盲目的に信じることは、時に人の成長を妨げますしね。
時代や人々のニーズを考えて、日本の「課題」も変えてゆくべき。
部活動は変わりつつあります。
それを垣間見れただけでも、元教師として興味深かったですね。
おわりに
と聞いて、驚いたと同時に、
とも思いました。
そうやって少しずつしか変われないのはわかっていることですが、とても大事なことです。
変えられる点から変えていきましょう。
以上、元教師の感じたことでした笑。
それではまた!
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