こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、自分の教えている生徒たちの成績が出たのですが、なんとかみんな卒業できそうで何よりです。(安心)
さて、そんな中でどうしても「卒業」や「成績」に関して不満な先生もいらっしゃいます。
気持ちもわからないでもないですが、正直「違和感」を覚えもしました。
現代では、生徒指導とはそういったものではなくなってきています。
今日は、生徒に限らず「人との信頼関係の構築」について書いていきます。
対生徒に感情的になるのはナンセンス
生徒といえど、まだまだ未熟な10代です。
僕も若かりし頃の20代の時は、言うことを聞かない生徒に対して感情的になっては、イライラしていたものでした。
- 課題をやらない
- 指導しても聞かない
勉強ができる学校ならあまり起こり得ませんが、
- 家庭に課題があったり
- 学習に困難があったり
と、様々な事情がある生徒が集まる学校もあります。
イライラしてしまう時というのは、大抵自分の思うようにいかない時です。
しかし、大の大人がイライラしてしまいますと、若い生徒たちのほうがより感情的になってしまいます。
そこで僕は悟りました笑。
たくさん書籍を読んだこともありますが、
と。
彼らがまだまだ未熟だからこそであり、できないことを否定していては逃げ場がなくなってしまうからでもあります。
これは「甘やかすこと」とは違います。
本当に何も言わない「事なかれ主義」の先生もいますが、それは「嫌われたくない」という気持ちが勝(まさ)ってしまっているためです。
生徒との信頼関係さえ築けておけば、
といえば伝わります。
そう思わせる関係を築くことが先であり、そのほうが結果的に近道になると思っています。
生徒に感情的になってもナンセンス。
僕らが「大人」である以上、甘やかさないようにしながらも、まずは一歩引いて観察することが大切です。
昔と今は違う?いや、昔から違う。
果たして、昔であれば良かったことなのでしょうか。
僕もこういう言葉を使う時はありますが、そもそも「暴力に頼ること」は教育から大きくズレています。
これについては何度か記事にしましたが、「暴力(暴言)に頼っているような教師」はそもそも力不足です。
と主張する人もいますが、それで信頼関係が築けるなら、僕も生徒をバンバン殴っています笑。
ダメな時は「ダメ」と言うこと。
それ以上にやることなんて、僕は「ない」と思っています。
今後の生徒のことも考えれば、注意やアドバイスは十分な有効手段といえます。
そこで手を出すメリットを考えてみましたが、どう考えても「なんの意味もない」という結論が導き出されます。
百歩譲っても「手段」であり、暴力は教育の目的ではないからです。
だから僕は声を大にして言いたい。
と。
そもそも、言ってやらせて聞かない生徒なんて、暴力を振るったところで変わるはずがありません。
そこに意味やメリットが見出せない限り、僕は暴力なんて不要でしかないと考えています。
暴力や力に頼っている先生は、
「昔から変わることができていない」
のではなく、
「そもそも教育観が間違っている」
ということなのです。
彼らの「支配的な教育観」が正しければ、現代でも「さぁ暴力を振るって生徒を指導しよう!」となっているはずですから笑。
多くの人がそう思ったからこそ、体罰などの指導法がなくなったのです。
昔と今は違う?
いいえ。
昔から教育が間違っていたのです。
人との関係も一緒
今度はそんなことを言う人も出てきます。
「暴力に近いこと」はいくらでもあります。
それは「強引に押しつけること」です。
生徒との信頼関係を築く過程が難しいように、「大人同士で作っていく関係」もまた同じように困難なものです。
昔の生徒指導のような信頼関係の構築をしている人は、今後も必ず失敗します。
- 自分の意見を押し付ける
- 他人の価値観を否定する
昔の「間違った考え方」から変わっていかなければなりません。
僕もそうですし人間はまだまだ発展途上ですから、どんどん変わっていく必要があります。
それも「良い方向に」です。
いえ、今の時代ではいけません。
昔と状況が違うからではなく、まだそんな考え方をしているということ自体がいけないのです。
なぜか。
それは「昔の指導法が間違っていない」と認めてしまっていることですし、まだ「言うことを聞いてくれない生徒にイライラしている」ということだからです。
僕はその考え方を、真っ向から否定します。
そもそもそんな言葉が出てきている時点で、もう遅いのです。
僕からしてみれば、
と言いたいのです笑。
その考え方を持っている人は、「対大人」でも同じような態度が必ず出てきてしまいます。
- 暴力を振るわなくたって
- それっぽく接していたって
間違っている考え方を支持してしまっているのですから、根本から変わる必要があります。
それはつまり、
- 困ったら感情的になれば良い
- 自分の意見を曲げようとしない
- 自分の意見は正しく、相手は間違っている
と思っていることに「等しいか近い」からです。
- 対生徒だろうが
- 対異性だろうが
- 対友人だろうが
その「根本にあるマインド」をまずは見直してみましょう。
時代は変わりました。
それは、考え方や人とのコミュニケーションの仕方が変わったのではありません。
本質はいつまでも変わることはないからです。
変わったのは、「昔は間違っていた」という認識が広まったということ。
誰に対してもすぐに感情に頼ることなく、柔らかく、おおらかに。
そして以前の「間違っていた教育」を否定し、新しい時代へと進んでいくのです。
おわりに
人との信頼関係の作り方は、「自分の間違いを認めること」からがスタートなのかもしれません。
何かにうまくいかない人は、そもそも根本に、
- 人のせい
- 時代のせい
にしているふしがあり、変わらない相手に勝手にイライラしています。
まずは以前と今の違いを知り、間違っていたことは素直に認めて、その考え方を復活させないこと。
素直になることができれば、きっと人間関係もうまくいきます。
信頼関係の構築に強引さなんて要りません。
大切なのは自分が間違っていた時に真摯に受け止め、自分を変えていくことです。
と言ってしまう先生を「反面教師」にして、僕も精進していこうと思います。
それではまた!
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