自分の経験を共有するメリット【提供ではなく共有をする】

幸せ

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日から授業が始まりました。

せっかくでしたので、夏明け一発目の授業で「ぼくのなつやすみ」をパワポで共有してみました笑。

生徒たちの前で、

  1. 熊本
  2. 名古屋
  3. 知床
  4. 大阪
  5. 宇都宮

と、特に熊本と知床は写真をつけて、大自然を映してプレゼンをしてみました。

その後、生徒たちの感想を見てみますと、

自分も行ってみたいと思った

と言ってくれました。

今日は、僕が「自分の体験談」を生徒と共有するメリットをお伝えしていこうと思います。

生徒たちには先生の行動が伝わっている。自分の体験や自分が感じたことを、積極的に共有していこう。

自分が伝えることを大切にする

先生になった当初で一番気にしていたのは、「知識の伝達」でした。

間違ったことを教えるわけにはいかない

そんな緊張感で、英語を教えていました。

一方で、僕がしている「雑談」はあまり役に立たないものだと思っており、そこまで重要視してはいませんでした。

しかし今回、

  • 熊本の日本一の石段と、人との出会い
  • 知床の大自然や、人生一度きりだという話

などを伝えたところ、生徒たちから思わぬ反響がありました。

自分もお金を貯めて知床に行ってみたい
先生の人生一度きりという言葉が響いた

と、僕の熱い思い(?)がどうやら生徒に伝わったらしいのです。

僕は大切なことを忘れていました。

教壇に立ち、どんなに適当なことを言ったとしても、生徒はしっかりと聞ているということを。

もちろん、不適切なことは言わないように心がけていますが、自分の雑談にも影響力があることを失念していました。

しかし裏を返せば、それだけ伝えたいことが伝わるというのも、先生が大切なポジションである所以(ゆえん)です。

特に僕は、ここ1年で劇的に考え方が変わりましたから、その行動や変化を、

  • SNS
  • ブログ
  • 友人とのお茶

においてだけでなく、こうして生徒たちに「授業で教えること」もまた必要なことなのだと感じました。

生徒たちには伝わるわけがない

そう思わずに、熱量を持って伝えていきたいと思いました。

生徒には雑談だろうが小噺だろうが、思いは伝わる。その内容も大切にしていこう。

体験の共有から行動を促す

僕がこうしていろんな場所(SNSやオフの場面)で自分の体験を共有することは、正直なところあまり意味がないと思っていました。

どちらかというと「自己満足」のようにも思えますし、

何かの役に立っているのかなぁ

と思うこともありました。

ただ、生徒たちにプレゼンをしたところ、生徒たちは目を輝かせて聞いていました。

考えてみたところ、大きく分けて2つの感じ方があるんじゃないかなと思いました。

  1. シンプルに経験に共感する
  2. 体験した本人の感覚に共感する

シンプルに経験に共感する

僕が知床や熊本の大自然やサウナに行ってきたことに対して、生徒たちは直接的に感動した部分があったと思います。

いいなぁ〜
行ってみたいなぁ!

という、僕の経験に対するアプローチです。

僕がどう感じたかではなく、その経験を追体験するように、いい意味で「うらやましい」と思ってくれたのだと思います。

それを聞いたとき、

プレゼンしてよかった!

と思いました。

「世の中には、いろんなお金の使い方がある」

ということを伝えたかったからです。

彼らは若いため、変なところにお金を使いがちです笑。

僕も若い頃は、ムダなものにお金をかけていましたしね。

もちろん、彼らのお金の使い方を否定することはなく、

いろんなお金の使い方があっていいと思うし、幸せは人それぞれだからね。僕はここに幸せを感じたから、お金を使ったんだ

と伝えました。

「モノ消費」だけでなく、体験にお金をかける「コト消費」があるのだという視点を、提供することができたのです。

学生時代はお金もなく、部活やバイトで時間もないため、行動範囲が狭い生徒が大半です。

でもこうした大自然の写真を見せるだけでも、だいぶ彼らの視野が広がったのではないかなと思っています。

体験した本人の感覚に共感する

僕はあえて、

いくらかかったと思う?

と、お金の話をしました。

例えば「北海道の知床に行って泊まる」だけでも、

  1. 往復の飛行機代で6万円
  2. 宿泊代(2泊)で8万円
3日間で少なくとも14万円は使ったのだ

と言いました。

生徒たちは驚き、

先生お金持ちー!ちょうだーい!

と言ってきましたが、

ちゃんとその点についても話すね

と言ってプレゼンを進めました。

俺はね、もう30過ぎてから残り少ないなって思ったんだ

僕はまだ若い部類かもしれませんが、彼らに比べると歳は2倍くらいです。

だからね。今行けるうちに行っておかないとダメなんだって。高いとかそういうことを考えずに行かなきゃって。そう思ったんだよ

生徒たちは僕の話を、真剣に聞いてくれました。

人生一度きりだから、俺は絶対にここを見ておきたい

そう思っていたのだと、伝えたのです。

感想用のプリントに、僕が伝えた言葉を書いてくれた生徒は、意外にも多かったです。

つまり、

  1. 僕が体験して
  2. 僕が感じたこと

に対して、

そうか。そういう考え方もあるんだな

と、感じてくれたのです。

生徒たちは体験そのものに共感し、僕の感じ方にも共感することがある。僕が伝えることは、生徒たちに大きな影響を与えるのだ。

自分の体験を、自分なりに伝える。

自分が、何をどう感じたのか

実はここにフォーカスを当てることは、人に何かを伝えようと思う時に、とても大切な点になってきます。

北海道から熊本まで、楽しかったなー

こんな感想だったら、生徒たちも、

なんだ〜いいなぁ〜

で終わっていたかもしれません。

しかし、

  • なぜそこに行こうと思ったのか
  • なぜその体験をわざわざ伝えようと思うのか

を明確にしますと、生徒たちも、

ん!?ただの夏休みの報告じゃないぞ!

と察してくれます。

ここでの違いは、

  • ただ経験を提供すること
  • 共有して何かを掴んでほしいこと

の違いだと思います。

僕は自慢をしたかったわけではないですし、自分が何を思って生きているのかを伝えたかっただけです。

夏の旅を終えて、自分がその時々で何を感じていたのか。

このことを必死に伝えようとするから、生徒たちも「自分ごと」として考えてくれるのです。

自分がもし同じ体験をしたら、どう感じるだろう?

と想像し、「いつかやってみたい」と思ってくれます。

僕ら先生にできることは微々たるものです。

しかし、

  • 自分なりの人生観
  • 自分の思考の一部

などを共有すると、生徒たちにとっては考える材料となり、役に立ったりするものです。

ムダだと思わずこうして伝えてみて、今では本当によかったと思っています。

生徒たちは、先生一人一人の人生観にも興味を持っている。しっかりと前に立てるよう、日々思考を磨いていく必要があるのだ。

おわりに

SNSで同じことを投稿したときも、

  • 楽しそうだった!
  • 一緒に旅をしているみたいだった!

と言われ、とても驚きました。

でもそれがもし写真だけの投稿だったら、何も伝わらなかったと思います。

「僕が何を思い、どう感じたのか」

これを伝えることが、どの場面でも大切なのですね。

これからも、

  • 行動に移したこと
  • 自分が感じたこと

などを共有し、みなさんの役に立てればと思っています。

それではまた!

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