こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
先日、異動した後輩教員たちと1年ぶりに飲みに行くこととなりました。
僕は根っからの「真面目」ですので、真剣な話になれば楽しいなと思っていましたところ、後輩くんたちは、僕をも凌ぐ真面目さを持っていました笑。
教育の話から結婚の話までと多岐に渡り、4時間半ほどしゃべりっぱなしという有意義すぎる時間でした。(もちろん、僕ら先輩たちがおごりました)
話題は様々でしたので、まとまりのない文章となりますが、書いていきます。
部活動改革へ
以前、僕は部活動について「やりがい搾取である」という記事を書きました。
この考え方はずっと一貫して変わっていません。
先日サウナに入っていますと、テレビで高校野球をやっていましたので、「なんで夏でもないのに甲子園?」と思ったら、どうやら「選抜高校野球」というものでした笑。
僕は野球をしている生徒や友人を本当に「かっこいい」と思っていますし、高校球児を見ていると素直に感動します。
しかし先生になってみますと「高野連」という組織があることに気づき、これが日本の部活動をダメにしているのだと思うようになりました。
それ以来、野球それ自体ではなく「日本の野球のあり方」や「野球組織」が嫌いになってしまいました。
「諸悪の根源だ」というつもりはありませんが、そうした古い体質の抜けない組織があり続けることは、本当によくないと思っています。
先日も後輩たちと部活動の話になりましたが、どうやら2023年度から部活動改革が行われるそうです。
段階的な変革ではありますが、「古い体質」とはすぐに変わることはありませんから、仕方のないことでしょう。
こうした動きがあるのはいいことですし、若い教員たちが「これっておかしいよね?」と疑問を投げかけていくことが、なにより大切なことなのです。
後輩たちも、部活動生徒との関わり方には難しさを感じていると嘆いていました。
- どこまで介入すべきか?
- 放っておくべきか?
- 先生の力なのか?生徒の力なのか?
など、疑問が山のように出てきました。
結論から言いますと、僕は「わからない」と思っています笑。
- メジャーなスポーツに関して言えば、「コーチ」という人は星の数ほどいるので、誰が顧問になろうと関係なく、「力がある/ない」でチームの強さは変わる。
- 一方で、ダンスのようなまだメジャーではない部活動においては、その道の人が顧問として就いているほうが部員も安心する。
また、
- どんなに教えるのがうまい顧問がいても、生徒との関係が築けていなければチームはダメになる。
- 一方で「ド素人」が顧問についても、生徒の能力がもともと高ければ、なんだかんだでチームは自主的に練習してうまくなる。
このように、
- 顧問
- 生徒
において変数が多すぎるため、「部活動における正解」は簡単に導き出せないのです。
最近の言葉で言えば、「顧問ガチャ」といえばわかりやすいのでしょうか。
先生たちもこんな言い方をされてしまったら、たまったものではありませんよね。
部活動において正解はないとはいえ、
- 部活動で力を誇示している人がいなくなること
- 部活動による優先的な人事がまかり通っていること
- 部活動が学校のPRになってしまっている文化
これらが「徐々になくなっていく/変わっていく」ことが、今後の課題ですね。
英語教育のあり方
僕はこう見えて、「英語教育」についての研究をしてきた人間でもあります。
- 「どうやったら英語がうまくなるか?」
- 「どうやったら英語が聞き取れるようになるのか?」
- 「どうやったら速く読めるようになるのか?」
などを、大学・大学院で突き詰めてきました。
特に僕は「英語圏に行ったことのある期間が、2週間程度」しかありませんので笑、
「純ジャパが、どうやったら英語の能力をあげられるのか?」
については、僕自身がその実験台となっています。
だから生徒たちに、英語の楽しさや習得していく段階を伝えることも、僕の役割だと思っています。
先日の飲みでも英語教育について議論になりましたが、これについての僕の解答は、ずっと「バランス」だと思っています。
後輩たちが、
- 「中学校では”a”の発音を細かく指導するからイヤ!」
- 「和訳は害悪なのだ!」
- 「マニュアル通りにやるのが大変なのだ!」
とグチグチ言っていましたが、教育に最適解がないように、英語学習においても最適な方法などありません。
僕は上記のこれら全てが「大切なこと」だと思っています。
- “a”についての発音を確認することも大切。”th”など日本にない発音は特に要確認。
- 和訳することは、文構造を理解する手助けにもなり得る。
- マニュアルについては微妙だが、生徒の平等性を担保しようと思うのならば、時にマニュアルは必要。
一方で、事実として間違っていないことは確かにありまして、
- 英語を聞いて話しまくる。
- 英語圏のドラマや音楽に触れまくる。
- 英語を使いまくって、自分より上のレベルの人に間違いを指摘してもらう。
などです。
これらは「最適解」というよりは、「言語習得においては当然のこと」ではないかと思っています。
やはり「学習方法」においては様々なアプローチが無数にあってよく、各個人に合う/合わないもあるため、一概に「これ!」ということはできません。
- 書いて覚えるのが得意
- 見て覚えるのが得意
- とにかく話すのが好き
- ドラマが大好き
- 洋楽から入った
- 恋人が英語圏の人
など、入り口や学び方は多岐に渡るからですね。
面白くない解答かもしれませんが、日本で生まれ育った自分が英語習得に悪戦苦闘した(している)ように、学び方をあれやこれやと試しながら進んでいくことが、英語学習においては必要なのです。
結婚とは…
- 長い会話である。
- 終わりの始まり。
- 勘違い。
など、結婚に関する名言(迷言)は多いです。
僕も一度、結婚を経験したことがありますので、今回後輩が「結婚について聞きたいことがある」と質問してきた時には、全力で持論を展開していました笑。
この段落は「余談」となります。
最後は「俺の人生じゃないから、知らんけど」と言って、終わりましたけどね笑。
僕にとって結婚は、「とても不自由なもの」という認識が強かったです。
だから次に「いざ結婚する」となった場合は、価値観のすり合わせをとことんやると思います。
しかし「不自由だ」と感じてしまったのには、僕自身にも問題がありました。
- 価値観を共有できていなかった。
- 自分に大切なものが、何なのかわかっていなかった。
- お金や生き方を考えず、なんとなしに結婚した。
ざっくり言いますと「何も考えていなかった」だけですかね笑。
だから「結婚=不自由」というわけではなく、結婚で幸せになれることもありますし、自由のままでいられることもあります。
後輩は20代前半と本当に若かったため、
- 「積立NISAの前に貯蓄かな…」
- 「家買うかどうかちゃんと話し合っておこう。借金だから」
- 「相手の家族との関係は?」
- 「子どもが欲しいかどうか、お金がどれくらい必要か」
- 「彼女を養って行く形なら、今の職をやめづらくなるかもね」
- 「事業を始めたいか、サラリーマンでいたいか」
と、僕の経験を含めて様々な話をしました。
僕は結婚を「ただ経験しただけ」であり、人生についてはまだ1回目の初心者ですから笑、偉そうなことを言えるわけでもなく、僕がした「経験」と僕の「意見」をただ後輩に話しただけでした。
有益なアドバイスとも思わなかったですし、意見を強要するつもりもありませんでした。
むしろ「若いのにしっかり考えているなぁ」と感心すらしてしまいました笑。
結婚自体を否定するつもりはないのですが、「あまりにも何もわかっていない状態」であるならばオススメはしません。(←僕のこと笑)
- 結婚「してから」わかることもたくさんありますし、
- 結婚「する前」にできることもたくさんあります。
2人の価値観のすり合わせがある程度できているのならば、あとは勢いも大切ですからね。
それか、僕のように「経験から学ぶ」というスタイルも、悪くないのかもしれませんよ?笑
おわりに
それぞれ全く関係のないピースのように見えますが、僕は全てつながっていると思っています。
- 部活動を優先したら自分の時間が削られる。
- 英語教育をどのようにしていくかで、現職への自分の姿勢がわかる。
- 結婚観について考え抜くことで、パートナーとの関係を良くしていく。
教員である以上、当然のことなのですが、どれについても「自分の人生」が深く関わってきます。
後輩たちと話していますと、
- 偏った意見
- 人生についての悩み
- お金の疑問
など、僕にとっても多くの学びがあるものばかりでした。
全てのテーマにおいて意味があり、僕の「教育人生」においてはなくてはならない議論です。
- どこかで少しだけ時間をとって、
- 1つのことについて情報を収集したり、
- それについて学んだりして、
- 深く考えてみること。
これをしておくだけでも、「自分はどうありたいのか」を突き詰めていくことができます。
後輩たちには「あくまで僕が思うこと」を伝えただけであり、考え方は様々あってよく、この世に正解なんてないと思っています。
いろんな意見を聞くことも大切であり、僕が思う正義を「曲げまい」と自分の意見に固執してしまうことも、僕自身の視野を狭めてしまうことになります。
だから人との議論は楽しい。
自分の正しさや信念を確立しつつも、柔軟に意見を取り入れる姿勢を持ち続けていきましょう。
それではまた!
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