こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、学校で2つの場面に遭遇しました。
1つは、掃除の時のことでした。
ご自身の場所を掃除していたおじちゃん先生が、
と、半分キレながら職員室へ駆け込んできました。
その日は、翌日の学校説明会のために職員全員で清掃をしていたためでした。
もう1つは、生徒相談における会議で、1学年を取りまとめているおじちゃん先生が、
とグチをこぼしたという場面でした。
どちらも、
- 僕だけが頑張っている
- 僕はちゃんとやっている
というアピールのように思えました。
結論から言いますと、僕はこういう言葉を「使わないほうがいい」と思っています。
今日はそんな2つの場面から、「自分だけが頑張っている」と周りに伝えないほうがいい理由を書いていきます。
自分だけが頑張っているわけではない
いい歳をしたおっちゃんたちが、このような発言をしている時点で「世も末」なのですが笑、みなさんご存知のように、職場には、
- 頑張っている人から
- ずっと休んで何もしていない人まで
様々います。
僕も以前の職場では、
と、勝手に憤慨していました笑。
実はこれは「筋違い」だということに気づいたのは、教職に就いてから数年後のことでした。
人のことに目がいってるくらいであれば、自分のしている仕事なんて大したことではないのです。
人によって、頑張り方は違います。
それぞれの能力も違ければ、処理スピードも違います。
- あいつは頑張っていない
- 人と比べて自分が頑張っている
と思うのは、狭い考え方です。
実際に僕も考え方が変わったのは、
- 友人からのアドバイス
- 名著「嫌われる勇気」の課題の分離
あたりがヒントとなったからでした。
仕事において、いやむしろ人生において、「自分ごと」に集中することは本当に大切なことです。
「自分のやっていること」に一所懸命になることができて初めて、他人の頑張りを尊敬することができます。
それがわかっていないから、不平や不満が出てくるのです。
まるで「自分が一番頑張っている」みたいな言い方をしてしまっては、周りの人は、
と思うでしょうし、何より一番頑張っている人はそんなことを言いません。
他人を批判する前に、きちんと自分の仕事、やるべきことに集中していきましょう。
自分の価値を落とすことになる
そう思うこと自体は、何も悪いことではありません。
人生、理不尽なことばかりですし、やりきれないこともあるでしょう。
しかし実際のところは、自分で変えられる部分もあるでしょうし、結果的にイライラしてしまっている職場にいる自分に原因がありますよね。
これは「原因自分論」と言って、僕が今まで聞いてきた考え方で、ズバ抜けて人生に影響を与えたものでした。
さて、百歩譲って「そう思うこと」自体を否定することはしませんが、やはりそれを口に出してしまうことはよくないと思っています。
それは、自分の価値を落としてしまうからです。
言えば言うほど、
と思われてしまいます。
言った側としては、イライラをぶつけたいのか聞いて欲しいのかわかりませんが、ある程度スッキリすることでしょう。
しかし聞かされた側としては、
と思うはずです。
さらにそういう人に限って、全然頑張れていないものですから、さらに評判を落とすこととなります。
自分が頑張っていることをアピールするのも結構なことですが、それはどうしても「グチ」となってしまい、何の解決にもなりません。
- 自分だけ掃除していた▶︎どうしてほしかったのか?手伝って欲しかったのか?
- 自分はこんなに頑張っているのに情報共有ができていない!▶︎他のアプローチがあったのでは?他の職員に頼んだりしていないのか?
あげればキリがないのですが、もっとできたことはあったと思います。
「1人で」やってしまっているからこそ、人目につかないものですし、自分で勝手にキレていると思われてしまいかねません。
「自分はこれだけ頑張っているのに…」と発言してしまうことは、あまり有意義ではありませんよね。
それなら自分で選択して、自分が納得できる場所に向かうことにしましょう。
人と比べなくなると、自分に集中することができる。
以前も、他人に干渉しないことについて記事を書きました。
僕自身、若い頃は「あいつ、ちゃんとやってない!」と、他人に指をさしては批判をしていたものでした。
という感覚が出てしまうときは、必ず誰かと比べていることになります。
他人と自分を比べていなければ、
と素直に思えるはずだからです。
- 周りがどれだけ休んでいようが
- 周りがどれだけ働いていなかろうが
自分のことに集中すればよいという、シンプルな事実があるだけなのですから。
もし報酬や評価が不服であるのならば、その環境は何かが間違っているのでしょう。
今回例に出したお二人も、もしかしたら「彼らなりに」精一杯頑張っていたことがあったのかもしれません。
- 掃除を一所懸命やってくれたこと
- 学年の先生とコミュニケーションをとろうとしたこと
などは、素晴らしい行動だったと思います。
しかし僕は、もうそれで十分じゃないかと思うのです。
ご自身はすでに頑張ったのだから、それでいいじゃないか、と。
そこで一歩とどまれるかどうかが、大事な「分かれ目」です。
アピールをするような発言をしなければ、もっと違う形で他の人に伝わったのかもしれませんしね。
個人的には、できない人ほど自分の仕事の成果をやたら報告したがると思っています。
それはなぜかと言えば、以前の僕がそうだったからでした笑。
今は、人知れず一所懸命仕事に取り組むことのほうが心地よいですし、上手くいかない時も人のせいにしなくなりました。
もう以前の僕ではありません。
今日あげた2つの例のおかげで、自分の成長を客観的に感じることができた、そんな日となりました。
おわりに
自分が頑張った時は、どうしても、
- 誰かに褒めてもらったり
- 評価してもらったりしたく
なるものです。
でも最終的に判断を下すのは周りの人であり、自分から言うものではありません。
ただただ「自分のこと」に集中して、一所懸命になることが大切ですね。
自分が頑張ることは当たり前です。
その上で、他人の頑張りにも目を向け、お互い尊重していきましょう。
それではまた!
コメント