人の思想に立ち入ることは違憲なのではないか?【大事なのはその過程】

雑談

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

先日、東京都のほうでわけのわからない条例が制定されました。

これについては賛否どころか「批判的/否定的」がほとんどであり、

男性をバカにしてる
痛みをわかったところで理解なんてできない

などとした意見が(特に女性からも)殺到していました。

僕も都庁に対してコメントをし、

国民を舐めるのもいい加減にしろ

という旨でフォームを送りました笑。

ご意見・ご要望 | 東京都議会

今日はこの条例について調べるとともに、僕なりの意見を書いていきます。

ちゃんと具体例も出されないまま条例が決まるなんて、学校現場や一般企業では総叩きだ。これが許されている時点で政府は信用できなくなる。

そもそも今回起こったこと

今回は『女性活躍条例』という理念条例が制定されました。

ここになぜここまで反対の声が上がったかと言えば、

  • 思想の自由を奪うこと
  • 話し合いが行われていないこと
  • 生理のツラい体験をさせること

などの懸念が、多数見受けられたからでした。

後述しますが、

人の思想の自由に立ち入ってはいけないし、そもそも学校でこんな杜撰(ずさん)な決議をしていたら総スカン喰らうんだが…

と、僕も呆れてしまいました。

以下は参政党の最上佳則さんの発言ですが、これ以外にもさとうさおりさんなども反対の声をあげています。

内心に関わる事項を是正・解消すべき対象として制度化することは、

憲法19条が保障する思想・良心の自由への影響が看過できない

しかも都議で決まったこととは、全国に波及しやすいわけでして。

もうなかなか撤回はできませんが、都民や国民から声が上がればずっとつつかれるでしょうね。

とても小さなことかもしれませんし、先日のAbema TVでも都民ファーストの議員もなんとか反論していました。(「生理痛体験をさせることなんてない」など)

しかし結局、周りから総ツッコミをされていまして笑、全然内容のない条例であることが明らかになりました。

東京都議会は、違憲である危険性のある条例をこうして “いとも簡単に” 通してしまうのでしょうか。

そうなりますと、誰だって、

それ、大丈夫なのかよ?

と思うのは当然のことです。

問題なのは生理痛体験をさせるかどうかということだけでなく、

仮にそれが強制的ではなくても思想の統制をすることと同値ではないのか?

という疑念が湧いてくることです。

疑問の解消された条例であれば、国民だってこんなに声はあげません。

Abema TVでもさとうさおりさんが言っていましたが、

それって条例を作るのありきであって、目的と手段が逆になっている

というのは、まさに視聴者たちが感じていたことでしたね。

思想に介入したり、生理痛を体験させたりするような条例が、内実を伴わずに可決されたために、国民からは大きな反発が生まれているのだ。

思想に立ち入ることの危険性

え?なんでそんなにみんな騒いでいるの?

と思う人もいるかと思いますが、そもそも内実を伴っていないのがおかしいのです。(それは後述します)

それに、こうした条例ができることで、

お前の思想は良くない。東京都の方針に合っていないから罰則を設ける

となるのです、いずれは。

現状罰則がなくても、そうした思想を持っていたら外圧をかけられて結果的に「罰則」みたいな形になってしまう。

僕は個人事業主なので、そうした「わけのわからんセミナー」(女性の生理痛を体験しようみたいな)なんて受ける必要はありませんが、これが会社や学校に入ってきたら、飛んだとばっちりです。

え?女の子は可愛いみたいに思っているだけで、ダメだってこと?その考え方を直さなきゃいけないってこと?

ということになりかねませんし、そこに税金が投じられるわけです。

東京都はこれを「アンコンシャス・バイアス(=無自覚な偏見)」と言っているそうですが、そんなもの誰だって持っています。

それはもちろんよろしくないことですが、先ほどの例のような「可愛い/かっこいい」「いいな/キライだな」みたいな個人の思想にまで、政府が介入してくるということになりかねません。

これって本当に危なくないですか。

そうなってきますと、思想の統制が行われるわけですよね。

コロナ禍の時は、マスクやワクチン、移動などの行動制限が「ほぼ強制されて」いました。

これに近いものだと思っていてもいいわけです。

ま、僕はそんなこと強制されても無視しますけどね笑。

  1. そうした危険性を孕(はら)んでいること
  2. それなのにほぼ内容を議論せずにコトが進んでいること

これでは国民も怒るわけです。

個人の思想に介入してくることは違憲だ。「そうではないです」とは言うものの、実質的に外圧がかけられて、思想の統制が起こり得るリスクはあるのだ。

大事なのは決定までの過程

先ほどから触れていますが、普通に働いている人(僕だったら教員の経験)であれば、

いやいや笑。マジで会議舐めんなよ!

となるはずです。

学校でも上から多少のトップダウンはありますが、

  • 現場の先生が声をあげたり
  • 会議で納得させられないことが起こったり

すれば、それは頓挫(とんざ)しますし「強引に可決」だなんてなりません。

特に「ペラっと出した案」なんて、普通に仕事している人間からすれば、

なんだそれ。やり直してこい

と言われることはわかりきったことです。

もちろん、叩き台として案を出す分にはいいですが、政治素人の僕ですらこんなに “つつける条例” なのですから、いかに議会内で話し合いがなされていないのかがわかります。

  • 思想に介入する恐れがあるだとか
  • 生理痛を体験させるマシーンを導入するとか

しょうもないことは目に見えていますが、それ以上に、

どうして可決されたのかをしっかりと説明できていない

という点が、一番の問題じゃないでしょうかね。

え?じゃあ裏に利権があるのでは?だから、ただただ可決したかっただけなのでは?

と勘繰られても不思議ではないのです。

だって一般企業や学校だったら、そんなもの通せるはずがないのですから。

それを無理やり通せてしまう議会があるということ。

それ自体があまりにも不可解だと思うほうが、まともで常識的じゃないでしょうかね。

たぶん、こうした「意味のわからない条例」が、今まで散々可決されてきたのでしょうね。

だから、一部は国民の責任でもあります。

一方で、今は日本も変わりつつあり、地方議会で「国旗損壊罪」に対する処罰の法整備に対する賛成もあります。

「日の丸への侮辱を処罰せよ」国章損壊罪制定求める意見書可決、仙台市議会 政令市初か(産経新聞) - Yahoo!ニュース
仙台市議会は、日本国旗などの国章を損壊する行為を処罰する法整備の検討を政府に求める意見書を賛成多数で可決した。議会関係者によると、同様の意見書可決は政令市では初めてとみられる。自民党と日本維新の会は

こうした議論に対して、もはや、

僕/私には関係ない

とは言えないですよね。

僕らの税金がこうした議論に使われ、かつそれによって思想統制がなされたり、あるいはわけのわからないセミナーやマシーンに投じられたりする(あるいはその可能性がある)のですから。

働いて納めたお金が、そんなところに使われていたらたまったものではありません。

しっかりとそのプロセスに異議を唱え、正しい決議をしていただきましょう。

企業や学校でもそうであるように、会議で疑問点が散見されたら差し戻されるのは当たり前だ。それができていない政治の機関があるとするならば、それはもはや利権のためのゴリ押しだと思われても仕方がない。

おわりに

内容はソフトなものだから…

と言っている人もいますが、実際はこうした条例が発端となり、

  • 違う思想の人を追いやったり
  • 無理やり変なセミナーを開催したり
  • 地方にそうした圧力がかかり始めたり

するわけです。

だから今回、結果的に、

そりゃダメでしょ

となったわけですね。(大して議論もされていないようですし)

細かいこととは言え、学校でも企業でも当たり前のことです。

しかも都民のお金なわけですからね。

都議会にはもっと、具体案や内実の伴った意見をいただきたいですね。

みなさんと一緒に期待して待ちましょう笑。

それではまた!

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