こんばんは。
本日は宇都宮美術館に行ってまいりました。(美術館行き過ぎじゃない?)
実は8月から当館が長期間閉まってしまうと聞きつけたため「今しかない!」と思って駆けつけました。
コレクション展(常設展?)しかなかったので物足りなさはありましたが、ルネ・マグリットの”大家族“という作品があったためビビって飛び上がりました。
(多分この作品は見たことあるよっていう人がいるかと思います。曇天の海上に巨大な鳥の形があってその部分だけ晴れ渡った空になっている作品です)
それが見られただけでも来たかいがあるというものです。(しみじみ)
その後は大谷資料館という巨大地下空間に行きまして、これもまた衝撃を受けました。
地下だったのでとても寒くて風邪ひくところでした(確か10数℃だった気がします)。
一度は行って見たいと思っていましたのでとても良い経験となりました。
帰り際に、近くにあったISLAND STONE COFFEE ROASTERSというカフェでカフェラテをテイクアウトしたところ、お店を出た僕にわざわざお姉さんが駆け寄ってきてくださり「チョコレートフィナンシェとか大丈夫ですか?どうですか?」と無料でつけてくださいました。
わお!マジ天使!
も、もしかして何かの運命なのか?と勘違いも甚だしいすずきでした。
旅の中で寄るお店とか出会う人ってなにかこう特別感がありますよね。
そんなかけがえのない時間を過ごした一日でした。
(最近雑談から入るので日記っぽくなってますごめんなさい)
さて本日は基本に戻ることをテーマに、すずきが行き詰まった時の対処法をお伝えしようと思います。
基本に戻ることを覚えたのは勉強
すずきは受験を2度経験していますので、自分の勉強法を確立する際に悩んだことがありました。
浪人しているはずなのにどうしても点数が伸びない…
何がいけないのだろうと何度も考えを巡らせていた時、ええいこのままじゃ埒(らち)が明かないから英単語のやり直しからだ!と地味で機械的なことに戻ったことを覚えています。
実際、これが功を奏しました。
現役時代は難しい応用問題をできないなりに無理やり取り組んでは間違え、意気消沈して自分を情けなく思ったこともしばしばでした。
しかし基本に戻ってみると、当たり前ですが自分のわかる範囲内の問題ばかりですし、意外と忘れていることもあったりしてまだまだ基礎が足りないのだなぁと同時に感じたものでした。
基本すら培われていないのに応用問題を解くことは正直意味のないことだということに気づきました。
基礎演習を行うほうがよっぽど身になるし、復習だけでなく自身の弱点の穴を埋めることになっていることにも気づかされました。
そんな経験をしたことで、すずきはこの基本に立ち返ることがいろんなことに応用できると考えました。
英語は単語に戻る
受験勉強時代に限らず、すずきは今でも英語の勉強となるとまずはひらりと単語に舞い戻ります。
曲がりなりにも英語教師としての文法知識はもう十分なので(これは高校生のときにやりこみ過ぎました)残るものは単語や熟語、ネイティブの表現なのだと思いました。
これがまぁ地味で仕方ないんです。
たくさん会話したり、難しい文献を読むのももちろんエクササイズとしては大切ですが、やはりいまだに抜け落ちてしまいそうな単語を勉強し直したり、新しい語彙を習得することが自分の英語を豊かにしていくのだと思っています。
また「意味は知っているけれど運用の仕方がわからない」ものもありますので、そうした面でも補完しておく必要がある単語はまだまだすずきにもあります。
一般化していけば、結局勉強や資格なども基本が大切ということです。
数学は単純な四則計算から方程式、歴史は現代までのおおまかな流れ、理科は現象を表す公式などを押さえておく必要があります。
いきなり文章題や要約問題に取り掛かる前に、やるべきことはたくさんありますよね。
簿記も勉強と似ている部分はありまして、仕訳(しわけ)ができることが一番のカギであり、逆にこれができないとどの問題も歯が立ちません。
まずは基本。
これは勉強という体系化されたものでは、特にものすごい効果を発揮するようですね。
ダンスも基本から
勉強だけではありません。
現在部活やスポーツをやっている人にとっても基本は大切です。
器械体操で倒立もままならないのに新月面を練習することはないですし、野球でボールもキャッチできないのにいいから実戦だと言って試合ばかり行なうことはありませんよね。
ダンスも運動かと言われると文化の面もあるのですが、体を使うという意味では一緒です。
みなさんなんとなしにセンスでダンスが上手くなると思っている人も多いと思うのですが、実際は基本が大切です。
基本のステップやフリーズ(変な形で止まる技)ができないと、ぐるぐる回ったり止まったりすることはできません。
すずきもダンスを始めて3年が経った頃(つまりそこそこ踊れてちょっと上手くなった頃)、なにかわけのわからない大きな壁に阻まれた経験があります。
大学のサークルとはいえ、中高生の部活並みにガチでやっていましたから、それはそれは悩んだものでした。
実戦としてよくバトルやショーにも出ていたのに、なぜかなかなか上手くならない自分にヤキモキしていました。
そんな時、受験時代を思い出して「いろいろ考えるのはやめて、もう一度基本に戻ろう」と思い立ちました。
勉強でも経験した、意外と覚えていない単語や抜けている部分が見つかったこと。
これが実はダンスでも一緒のことが起こったのです。
いざ久しぶりにドリル形式で基本の形やステップを行おうとすると、あらあら意外とできないではありませんか。
そこで「サークルの練習に来たらまずAとBを10回×3セットやろう」というように、一つ一つ丁寧にやり直しました。
苦手な技からやり慣れた技までゆっくりと確認しながら行なっていくと、それらがまた踏み固められる感覚を得ることができました。
まずは基礎という地盤を強固で揺るぎないものにすること。
ここがしっかりとしていると、勉強でも運動でもある程度のレベルを超えられます。
そしてそれが自信につながります。できるじゃん俺、ってね。
するとなんと応用にも繋げられるようになります。
つまり行き詰まったときこそ基本に立ち返る。
これが実は遠回りのように見えて近道だったということに気づけたのです。
ですからすずきは何か先に進めなくなった時、あるいは新しいことを始めた時は基本に忠実になるように心がけています。
それが最速の結果に繋がるからです。
基本に戻ってよかったこと
繰り返しになりますが、基本に戻るということには多くのメリットがあります。
- もう一度基本を復習できる
- 実はできていなかった穴を埋め直すことができる
- 基礎が今後のための強固な地盤になる
- ハードルが低いので自信が積み上がる
- 実は応用につなげるハシゴの役割になる
すずきは勉強やダンスを通して”基本に立ち返ること”の大切さを学びました。
得てしてがむしゃらに何かに取り組んでいるときは、基礎をおろそかにして突っ走っていることが多いです。特にすずきの場合はね笑。
ゆえに初心に戻って基本を繰り返していくことで、少し冷静になるというか一呼吸おいて時間をとる体勢に自然に入ることができます。
すると今自分が取り組んでいる物事の本質に近づけるようになります。
例えば勉強において、テストの配点がざっくり基本問題で6〜7割だと考えれば、勉強そのものの核や本質を学んでいることに他なりません。
ダンスもぐるぐる回転することが1回のムーブやセット(演技のこと)の一部でしかないのであれば、ステップやフットワーク、フリーズが大部分を占めているということですので、そこを大切にする必要があります。
他の運動についても一緒ですよね。
しかし”基本”は文字通りとらえれば地味でドリル要素のある、つまらない反復練習に思えてしまうかもしれません。
ただ基本が中核を成すと考えれば見方は180°変わってきます。
すずきにとって英語もダンスも小慣れたものになっているため、よく基礎基本を忘れてしまいがちです。
みなさんにとっても多少なりともプロフェッショナルになっている分野があるのであれば、今一度ぜひ基本に戻ることをオススメしたいと思っています。
おわりに
基礎基本を楽しめる人は、それ自体を楽しんでいるというより、それが一番の近道だとわかっており、その先の結果が見えているような気がします。
「小さなことからコツコツと」をこよなく愛するすずきにとっても、基礎基本というちょっと昭和チックな考え方は嫌いではありません。なんなら令和でも大切かと。
実は美術館に行っても、まざまざとその力を見せつけられることがありまして。
有名な芸術家の基礎力を見せられた時は本当に目ん玉飛び出るレベルでして、素人でも「うめぇ…」と思わざるを得ません。いつのまにかその場でひれ伏してました。
僕の大好きなガンバ!Fly High!という体操漫画でも、選手たちがオリジナルの技を開発しようと躍起になるシーンがあります。
それに対してコーチが激怒して基本の大事さを説きます。
ダイナミックで迫力のある新技や大技には心奪われるけれども、それに到達するために並々ならぬ地味な努力が裏にあることを忘れてはいけないのだ、と。
ほんとその通りです。
くぅ〜。またダンスの練習をするときは基本からやり直しですね。その繰り返しです。
しかし一方で基礎練に留まりすぎずに成長もしていかなければ。成長なくして続ける意味はありませぬ。
頑張りますよ。
それではまた!
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