コロナ禍で保護者が求めていたもの【保護者との連携がカギ】

人間関係

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

修学旅行でいろいろとありましたので、クラスの半数近い人数に電話をかけなければならない状態となりました。

最初こそイヤイヤ、渋々と電話をかけ始めたのですが、話していますと保護者の声色から様々な気持ちを汲み取ることができました。

コロナが深刻化していた2020年は特に、

「誰かとしゃべること」

が、いかにメンタルを保ってくれるかが話題となりました。

僕自身も、一人の時間を使ってはいましたが、多くの友人たちと再会した時には涙が出るかと思いました。

今日は、保護者の方々と一人一人電話していて感じたことを、書いていきます。

保護者たちは学校での息子娘の生活を気にしている。電話することで、とても安心するのだ。

保護者は先生と話したい

保護者が求めているのは、「先生とおしゃべりすること」ですが、その本質は、

学校での生徒の様子を知りたい

というところに落ち着きます。

特に男子クラスを持っている僕からしても、家庭での状況は手に取るようにわかります笑。

親から何か聞かれても、生徒たちは、

  • 「別に」
  • 「特にない」

の一点(二点?)張りです笑。

僕自身がそうでしたからね。

このように、各家庭では「相反する気持ち」が出てきます。

親が学校のことを教えて欲しいと言っても、

親に説明することなんて何もない

という具合です。

そこで、つなぎのポイントとなるのが「先生」なんですね。

コロナがなかったとしても、親というものは学校での生活を知りたがり、先生と話したいものです。

さらに、

  • 面談
  • 行事

も、コロナの影響で減ったものですから、「生徒の情報を得る機会」はもっと減ってしまったわけです。

思春期(特にオトコ)の子たちは、母親と話すことすら面倒くさがります。

それもまた、保護者たちが学校の状況を知りたがる要因となっているのです。

学校はどういう状況なのかということを伝えるだけでも、嬉しく感じていただけます。

普段からあまり話す機会もないものですから、こうしてたまにでも電話してみますと、心地よい会話を楽しむことができます。

保護者は先生たちと話したがっている。学校の、子どもの情報が欲しいのだ。

保護者にも信頼されるようにする

電話で話していますと、保護者の方々と意思疎通を図ることもできます。

そうなんですね〜

と、世間話や生徒の情報を聞く側、つまり「聞き手」に回るだけで、保護者も嬉しく感じてくださります。

基本的には、

  • 学校のこと
  • 生徒のこと

を中心に据えながら話します。

さらに、

実は僕も体調を崩しましてね
修学旅行、楽しんでくれたようで何よりです

と、「自分のリアル」もオープンに話すようにしています。

保護者サイドから見た時に、

一体どんな人が担任をしているのだろう?

という疑問が残ったまま指導をしていますと、信頼もたまらず、不安にさせてしまうからです。

たとえ年齢に違いがあったとしても、

  • 丁寧に
  • 生徒のことを思って

話をしていれば、どんなに若い先生にもある程度の信頼を寄せてくださいます。

しかし、それはつまり「普段からどう生徒と関わっているか」を見抜かれるタイミングでもあります。

僕は、わからないことはハッキリと「わからない」と言います。

先生は全知全能ではありませんし、30〜40人、あるいは1学年であれば数百人単位を抱えていますので、隅から隅まではさすがにわかっていないというメッセージを出しておくことも大切です。

そこもできる限り「リアル」に伝えることです。

ただ、日々生徒と真面目に向き合っていれば、自ずとこちらから出せる情報もたまってきます。

  1. 保護者の話を聞き、
  2. こちらの情報もオープンにする。

こうして透明性のあるコミュニケーションを続けることで、保護者の方々も信頼してくれるようになります。

相手の話を聞くことに徹しながらも、こちらの人物像をそのまま出していこう。透明性の高い会話は、すぐに信頼を呼び寄せる。

保護者を巻き込んだ教育

教育は、学校現場だけで行われているわけではありません。

  1. 学校
  2. 家庭
  3. 地域

と、3つの場面で生徒の成長が育まれていきます。

特に学校と家庭の連携は大切です。

若かりし頃の僕は、

もう高校生なんだから、親にいちいち連絡なんて意味がない

とイキっており笑、結果的に保護者とすったもんだがありました。

成人年齢が18歳に引き下げられたとはいえ、まだ高校生たちはほぼ未成年です。

保護者の方が生徒の学校生活を知りたがるように、10代の子たちというのは、まだ学校で「お預かりしている」状態の子たちです。

先ほども書いた通り、保護者の方々は(悪い連絡でなければ笑)先生と話すことをあまりイヤがりません。

ほどよい距離感も大切ですが、適切なタイミングでの連絡はとても大切なのです。

今日も「多少の手間」(1時間半程度)ではありましたが、それだけ実りのある時間でした。

僕自身も、お父さんお母さんたちとしゃべるのはとても楽しかったですし、これから迎える「面談期間」の空気も大好きです。

  1. こちらから好意的な発信をすること
  2. たとえ悪いニュースでも学校で支えていく姿勢を伝えること

電話でも面談でも、とにかく「『学校では楽しむこと』に最大限サポートをしています」ということを素直に伝えること。

そして学校に来られていない場合は、また違ったアプローチを取ること。

保護者と協力して「教育」をしていくことが、学校サイドとしても大切な姿勢なのです。

連絡の取りづらい家庭があっても、何回か電話をかけていますと、話した時にとても協力的になってくれます。

それは、いつもこちらが時間を割いて電話をかけているからです。

保護者の方々も、しっかりと先生たち、学校を見ています。

お互いに連携して、強固な教育環境を築いていきましょう。

保護者を巻き込んでの教育は理想的だ。10代の子たちはまだまだ未熟。保護者と連携して教育をしていこう。

おわりに

僕が教員が天職だと感じている点で、さらにあげられる点は「保護者とのやりとりが楽しい」ということです。

これまた変態的な理由なのですが笑、保護者(特に母親)からの悩みを聞くこともまた、楽しめてしまうのですよね。

それは「生徒を中心にして話をしているから」に他なりません。

結局「教育」という話においては、熱が冷めないのです。

教育とは、1人の人間で作り上げていくものではありません。

多くの人の「思い」が下の代へと受け継がれ、彼らを育てていくのです。

今回、保護者の方々にたくさん電話をかけたことで、保護者の思いや悩みを聞くこともまた、生徒たちの教育につながるのだと感じました。

それは家庭でも教育が続いているからですね。

自分一人で戦うのではなく、周りの人たちを巻き込んで、請け負った生徒たちを卒業させたいと思っています。

それではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました