こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
先日、生徒たちを連れて校外学習に行ってきました。
教員あるあるなのですが、3年生の修学旅行に向けて2年生の校外学習は「東京遠足」と相場が決まっております。
それは「羽田空港への行き方」を予習させるためなのです。
生徒たちの普段では見られない様子や私服姿が見られるので、これはこれで楽しい時間となりました。
すずきは相変わらずのスケジューリングでして、今まではあり得なかった1時間前行動を実行し、LAT.25°という羽田空港第1ターミナル2階(北ウィング)のカフェで、朝はゆったりとその集合時刻を待っていました。
僕は先生になってからというもの、モットーとして掲げていることがあります。
それは「まず誰よりも自分が楽しむこと」です。
若い時こそ多くの年配の先生方から、
- 調子に乗るな。
- もっと威厳を持て。
- 生徒と同じじゃないか。
と揶揄されたものでした。
一方で、ありがたい言葉をいただいたこともあります。
僕が思う、仕事における「自分自身が楽しむこと」のメリットをお伝えしていこうと思います。
先輩教師・生徒からの言葉
僕が初めて担任を受け持った時の1学年の校外学習は、バスに乗って飯盒炊さんをしに行くというものでした。
のっけからワクワクが抑えられなかった僕は、担任たちで集合した時に勢いあまって、
「今日は僕がこの中で、一番楽しんでやろうと思っています!」
と元気良く言ってしまいました笑。
周りの先生方はクスクスと笑っていましたが、その後ベテランの体育の先生からこんなことを言われました。
「今回、すずきさんの『自分が楽しんでやろうと思う』という発言は、本当にいい考え方だと思いました。まず先生が楽しまなければ、イベントは盛り上がりませんから」
僕は今でもこの言葉を大切にしています。
「楽しんでいいんだ?」と思えた瞬間でした。
またダンス部の顧問をしていた時に、職員室前で生徒からこんなことを言われたこともありました。
「すずき先生って、『先生』っていう仕事を誰よりも楽しそうにやってるよね。こんなに自分が楽しんじゃってる先生、わたし今まで見たことないもん笑」
どうやらそうらしいです笑。
この2つの経験は、僕のモットーを「確信」へと導いたものとなりました。
確かに学校の普段の授業は言うまでもなく、とても大切な時間です。
一方で学校の授業の「スキル」だけを見てしまえば、予備校や塾、オンラインレッスンなど、学校の先生方には失礼ながら学校よりも高品質のサービスを受けることが可能な時代です。
では学校とはいかなる場所なのか。
それはイベントの時に、みんなで集まってワイワイやる場所なのではないでしょうか。(確信)
だからこそ、僕は今回の文化祭も校外学習も、迫り来る球技大会も、誰よりも楽しんでやろうとする意気込みしかありませんでした笑。
その時間もまた、とても大切な時間だと思うのです。
別にふざけているわけではないですし、思いっきり楽しんでいる姿を見せられてしまった生徒側としても、自然と楽しくなるじゃないですか。
30代になっても、その気持ちは変わることはありません。
なんなら生徒たちより、学校生活を楽しんじゃっているかもしれません笑。
自分が楽しめなければ、人を楽しませることはできない
「仕事は楽しいですか?」
ありふれた疑問文かもしれませんが、僕は以前から「この職が天職である」と思っていますし、辛いことがあっても生徒たちに救われて乗り切ってきました。
しかし天職でなければ、僕は仕事を楽しむことができなかったのでしょうか。
その答えは“NO”のような気がします。
他の仕事をやったことがわからないので、もしかしたらゾンビみたく死んだように仕事をしているかもしれませんが笑。
今も昔も、僕は仕事自体は退屈な作業もあるとわかっていますが、楽しいというより「楽しんでいる」という自負はありますかね。
特に先生業という職においては、生徒たちは先生たちの顔色や雰囲気を、かなり注意深く伺っていると思っています。
僕としては、以下のことに注意しています。
- イライラするなど、悪い感情的な部分は出さない。
- イベントものは生徒と一緒になって、バカみたいに楽しむ。
- 感動した時は、無理せず生徒たちの前で思いっきり泣く。
- 大事なことは真剣な口調で話す。
生徒が毎日のように顔を合わせる大人というのが、「残念ながら」先生たちなのです…
と「残念ながら」と言われたらイヤですよね。
そこで僕は、無理してエンターテイナーやピエロになるのではなく、大人として分別をわきまえながらも、イベントの時はわちゃわちゃと楽しむことを心がけています。
すると生徒たちも「あれ?なんか先生楽しそうだぞ?」と、注意深く「楽しみ方」を観察してきます。
注意がこちらに向けば、しめたものです。
先生が恥を捨てて思いっきり楽しんでいる姿を見せれば、生徒たちもどのようにすれば存分に楽しめるのかがなんとなくわかるようになってきます。
生徒たちはまだまだ幼い、10代の少年少女たちです。
「大人の楽しみ方はな…こうして純粋に思いっきりイベントを楽しむことなんだよぉ!」と見せつけてやるのです。
- 文化祭の射的で真剣に商品を狙う。
- スーパーボールすくいで失敗したら、ガチで悔しがる。
- 思いっきりステージでダンスを踊り、バチバチにかます。
- 校外学習でカフェに行って、優雅に集合してきたことを話す。
こうした姿勢を見せるだけでも、生徒たちにイベントを楽しむ気持ちが伝播していくのです。
- ダラダラとスマホでもいじって乗り切ろうぜ。
- だるくない?休もうぜ。
- めんどくさいから俺パス。
みたいな生徒を無理やり引っ張るのではなく、北風と太陽でいう「太陽のやり方」で自然と楽しそうな空気を作ってあげること。
そうすると、生徒たちもその誘いにつられて一緒に楽しむことができるのです。
だって楽しそうなところ(人)には、「なんか楽しそうだぞ?」と寄って行きたくなるものですからね。
人生も同じで「楽しんだもの」勝ち
- 幸せになりたい。
- 経済的自由を得たい。
- 海賊王になりたい。
と散々夢を語り尽くしてきたすずきは、仕事だけでなく人生にも、楽しんだもの勝ちマインドを導入しています。
「浪費」を覚えたことでさらなる人生の楽しみ方を見出し、友人たちに囲まれることでより多くの幸せを感じることができるようになりました。
「何事にも全力だと、疲れないの?」という質問もされますが、やっぱり一度しかない人生ですので、楽しまなきゃ損だなという感情のほうが先走ってしまい、いつでも全力少年となってしまいます笑。
人によっては(僕でさえも)悩む時期はありますし、人間関係がうまくいかなかったり、何も楽しく感じられない日々もあります。
人生には波がありますから、「どんな時でも楽しく」と考えるのは簡単そうで難しいものです。
そこで大切なことは、毎日1つでも楽しいことを経験することなんじゃないのかなと思っています。
僕でしたら、
- ダンスでうまくいった。
- ランニングでスッキリした。
- 筋トレで筋肉が増強した。
- カフェラテが美味しかった。
- スイーツが最高だった。
- 朝淹れたコーヒーの匂いが最高だった。
- 朝の匂いが澄んでいて気持ち良かった。
- よく眠れた。
- ご飯が美味しかった。
- サウナが気持ち良かった。
- 読書で感動した。
- ワンピースを読んで泣いた。
と、どこからでも楽しかったこと(あるいは良かったこと、幸せだったこと)を強引にひねり出してきます笑。
その日に辛いことがあったとしても、その日全部が辛かったとは限りません。
どこかに必ず、何か楽しめることが潜んでいます。
それを探し出すのも、日々の意識の持ち方によるのかなと思います。
一度しかない人生、辛いことは1割くらいにとどめて、基本の8〜9割は楽しむほうがいいのではないでしょうかね。
おわりに
「何事にもやるからには情熱を持ち、楽しむ」
このスタイルが合わない人もいるでしょうし、その人のキャラに依存する部分もあります。
先生たちも十人十色で、いろんな先生がいるからこそ、いろんな生徒の行き場があることも忘れてはなりません。
僕は僕らしく「自分が思うスタイル」を推していますが、やはり先生たちが心のどこかで楽しんでおくことは大切な姿勢だと思います。
楽しくなさそうな、つまらなさそうな生徒を見るときほど、先生としてやり切れない時はありません。
先生が楽しくなかったら…もはや絶望的な空気ですよね笑。
楽しめていない生徒の手を強引に引っ張ることもできないので、「僕が楽しむしかないではないか!」と謎の論理展開をすることに行き着いたのです笑。
まずはそのマインド、姿勢から始まるのではないのかなと。
学校って「楽しい場所であるはず」ですから。
結果的に合わない生徒、うまく馴染めない生徒がいてもそれは悪いことではありません。
先生たちは存分に楽しみながらも、そうした生徒たちにも気を配ってあげていくことがいいのかなと思っています。
意外にも、静かそうにしている生徒から「先生って子どもみたいですね笑」とボソッと言われることがありますよ笑。
まずは仕事も人生も、楽しんでいけるように考えて行動していきましょうね。
それではまた!
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