こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
昨日買った『移動する人はうまくいく』が面白すぎて、すでに半分以上読み終わりました。
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共感する点が非常に多く、
と感じました。
僕が毎日「必ず」家から出ることを心掛けているのは、単純に「リフレッシュしたい」という気持ちが一番ですね。
本書にもそのようなことが書かれており、興味深い考察がありました。
今日は「移動すること」について書いていきます。
日本では定住することが一番の問題

日本に限らず、政府や上級国民がやりたいこととは何か。
それが市民/国民の「支配」です。
本書では、近年のグローバリズムも絡められていて、
と書いてあり、まさにそうだなと感じました。
もちろん、
と、なんでも極端に受け止めてはよろしくありません。
- リモートワーク
- フレックスタイム
などがある会社であったり、働いていて心地の良い会社であったりすれば、問題はないとも書かれていました。
ただ、会社が「文句も言わずにずっと働いてくれる人」が欲しいように、各アパートの家主さんもできる限り敷金や礼金など意味のないものを利用して、
という仕組みを作っているのも事実です。
そうやって「定住/停滞」させることで、支配する側からすると僕らが「安定財源」になってくれるからです。(どこかの国の税金みたいだな…)
こんな風に思っている人は、
と、自身に問いかけてみることです。
ずっとそのままでいますと、もしかしたら「いいように支配され続けること」を選択しているのかもしれません。
「安定を好むこと」は人間の本能である一方で、それを “盲目的に” 選択している場合は、
- 人
- 時間
- 場所
を「縛られている」とも言えます。
家族や経済的なことなど、いろんな言い訳を見つけることもできますし、どこか遠い話のようにも聞こえます。
しかし、感覚的にも「新しい刺激」を常に求めて移動している人の方が、支配者側がコントロールしにくい人間なのかなとは感じましたね。
移動しまくれ

僕は2年に一度は引っ越しをしていて、
とかみなさんの前では言いながらも笑、
- ルームシェア
- 一人暮らし期間
- 結婚生活(→ 離婚)
- 世界一周でホステルを回る
など、社会人になってから10年で6〜7箇所の場所(+世界各国)を経験しました。
さすが多動傾向のある男です笑。
公務員は9年勤めましたが「5年+4年」で2校を経験していますし、その間にもかなり引っ越していました。
今は個人事業主になったため、国内ではありますがこの2年で様々な場所を回りつつも、地元では必ず毎日「外に出ている」変態っぷりです。
この本を読んで感じたことは、まさに、
といったような趣旨でした。
先述した通り、安定や定住とは聞こえがいいのですが、一方でそこに「首輪」があるのであれば、それは搾取されているとも捉えられます。
それでストレスを溜めていたら、安心/安全の定住のはずが本末転倒ですからね。
僕は今、埼玉のはずれに移住しましたが、日本であれば正直なんでもありますから、生活に困るようなことはほとんどありません。
それでいて会社も持っていません(通っていません)から、
- 誰と
- いつ
- どこで
働くかを、ある程度は決められる状態となりました。
これは20代の頃の考え方とは明らかに異なります。
しかも30代に入ってから「最強のパスポート」を再取得して、世界各国を8ヶ月間経験。
英語をしゃべれることもあってか、それだけでかなりのアドバンテージがありました。
今は「定住」と言いつつも、毎日外出していますし、友人に会いに東京や各地方に出向く移動時間(電車や新幹線など)では、できる限りパソコンを開いたり言語学習の時間に当てたり、政治をチェックするなどしています。
と言うこともまた、移動のメリットであると書いてありました。
僕の周りでも、いろんな場所に移動している人が多いイメージです。
家族を持ったらある程度は安定せざるを得ませんが、働き方次第では自由度を広げることができます。
また、マイホームも悪くありませんが、賃貸ならお子さんの学校は変えられなくても、地元を引っ越して回ることはできます。
そして何より、モノも持たなくなりますね。
- 独り身だからでしょ?
- お金があるからでしょ?
と言い始めていたら、キリがありませんしずっと移動なんてできません。
現状から考えて、できる限りの「移動」をしてみること。
これについては僕も概ね賛成ですね。
いつでもバランスを

ただ、読んでいて危険だなと思ったこともありました。
筆者も述べていたことですが、
ということでした。
よくある勘違いと言いますか、特に「海外への強い憧れ」(≒ 自分は日本には合わない、など)は、逆にその人の価値観を狭めているとも言えます。
僕も世界を周遊しましたが、そこにはある意味で日本とは変わらない「生活」があっただけでした。
大切なことは、
- 逃げるのではなく
- 自由を求めるのではなく
単に「移動」することで、新たな価値観や思想に触れたり、リフレッシュして次へと動き出す感覚を身につけたりすることなのかなと思っています。
海外に流出している日本人を見ますと、いろんな思い(子どもに経験させたい/単に仕事の駐在)もあるかと思いますが、一方で、
とも思うのです。
著者も移動することの大切さを説いている上で、「移動 = 絶対の正義」とまでは言っていません。
ただ感覚として、
といった姿勢を持っておくことは、大事だということ。
寒い冬、空気を入れ換えずに部屋にいると苦しくなる(菌がはびこる)ように、時に空気を入れ換えてリフレッシュし、「新鮮さ」を保っておくという感覚は大事ですね。
しかし、その考え方を取り違えて、
という考え方に持っていってしまうこと。
これはちょっと安易なのかなと思いますね。
移動することは多くのチャンスや経験を生みますが、「日本 < 海外」という方程式を勝手に作ってはいけません。
それぞれ住みやすい世界はあるかと思いますが、それは各々が判断すればいいこと。
世界を見て回って、結果的に僕は「日本がいいな」と思ったのです。
ただその中でも、
- いろんな場所に住んでみたり
- 各地方のホテルに滞在してみたり
するだけでも、かなり新しい経験を積むことができます。
移動することも大事ですが、なんの考えもなしに「移動すりゃいい」を貫きすぎないこと。
もちろん、日本人のマインドである「定住」から抜け出すことは、持っておいてもいい考え方ですけどね。
おわりに
移動してないと死んでしまうような僕からすれば笑、それを肯定されたかのようでとても嬉しい書籍でした。
よく考えてみれば、学生時代のアパートの取り壊しを機に、実は4箇所くらい実家が移動していて、その引っ越しも相まって徐々に「ミニマリスト」になっていったんですよね。
必然的に移動を強いられていたからこそ、海外経験はあまりなかったとはいえ、
と「引っ越しに対する抵抗」はなくなっていました。
移動することで見えてくるものもあるということ。
現状に何か不満がある人は、転職や引っ越し、移住を考えてみてもいいかもしれませんね。
それではまた!
