こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
先日、
と思っていた僕は、仕事終わりに新大阪にいました笑。
イキタイと思ったので、即行動に移してみたのです。
今日は僕が通った「和歌山一人旅」の道のりと、さらに僕なりの「旅の良さ」について書いていきます。
即行動して新幹線へ
僕は高校教員をしていまして、「文化の日(=祝日)」の前日に文化祭の代休が入りました。
つまり水曜と木曜の2連休となったのです。
そう思っていた僕は、死ぬまでにどうしても見たかった、
- 熊野古道
- 那智の滝
に出かけることにしました。
調べてみますと、とにかくアクセスが悪い笑。
以前に島根と鳥取にも行きましたが、同じレベルでアクセスが悪いことに気付かされました笑。
行き方を血眼(ちまなこ)になって調べていますと、
- 南紀白浜空港に飛ぶ。
これが、アクセス的には最短ルートだということがわかりました。
ただ神奈川に住んでいる僕からしますと、羽田からの便を取らなければなりません。
思い立ったのはいいのですが、ちょうど良い便もなければ、20,000円超となかなかの高コスト…
そう「旅好きの同僚」から提案された火曜日、17時に退勤した後、
- 新横浜〜新大阪の自由席予約
- 新大阪の東横インの宿泊予約
だけ当日に済ませ、身支度を適当にして2連休前日の夜から、関西に前乗りすることにしました。
名古屋から三重を通って紀伊半島に行くルートもありましたが、
「熊野古道へ行くなら新大阪から『くろしお』に乗ることがオススメ」
と出てきました。
特急くろしおで新大阪から8,000円程度。
それなら、南紀白浜空港へ飛んでから乗ろうと、新大阪から乗ろうと熊野古道(紀州勝浦駅)に着く時間は変わりません。
4時間以上も、
- Wi-Fiなし
- 機内販売なし
の「くろしお」に乗り続けるのには抵抗がありましたが、
ウトウトしながらも、朝7時35分新大阪駅発の「くろしお1号」に乗り込み、素晴らしい海の景色を見ながら、紀伊勝浦へと向かいました。
紀伊勝浦から熊野古道へ
「くろしお」は紀伊勝浦を過ぎますと終点の「新宮」まで行ってしまいます。
新宮駅から「熊野本宮大社」まで行く人は良いのですが、その道のりは非常に遠いです。
僕は今回「那智の滝」が第一の目的でしたので、手前の「紀伊勝浦」で降りることにしました。
紀伊勝浦駅からは、ほぼノータイムで那智山まで行くバスがちょうど出ていました。
「くろしお」を水だけでやり過ごしていた僕は、お腹が空き過ぎてファミマまでダッシュ。(駅から遠い)
カロリーメイトを片手に、11時50分発のバスに乗り込みました。(平日ダイヤです)
「ザ・熊野古道」であれば、熊野本宮大社ではなく「熊野那智大社」でも十分でした。
それは紀伊勝浦駅に降り立って駅の写真を見て、初めて知ったことでしたけどね笑。
少し歩くことができる人であれば、「大門坂」で降りることをオススメします。
ここから歩きますと、いわゆる「熊野古道」を体験することができます。
秋とは言え、天気が良かったので熊野古道を歩くだけで汗だくに笑。
そうです。
意外にも「山登り」となります笑。
熊野那智大社までは、熊野古道を抜けてからもさらに登りますので、体力に自信のない方はバスで終点(那智山)まで行くと良いでしょう。
僕は普段から鍛えていますので無問題でした。
熊野那智大社と那智の滝
先ほどお伝えした通り、地図で見る限りでは、
- 熊野那智大社
- 熊野本宮大社
では距離感が圧倒的に違います。
と悩みましたが、結論、熊野那智大社でも十分に綺麗でした。
天気にも恵まれましたが、山の上というだけあって、見晴らしが抜群でした。
機会があれば、いつか「熊野本宮大社」のほうにも行ってみたいですね。
その後、境内を上り下りしながら那智の滝を目指します。
階段を登り終わって、疲れた後に食べた「黒飴ソフトクリーム」もまた絶品でした。
途中ですでに那智の滝は見えてはいましたが、その「滝つぼ」近くに行くまで、また階段を降りていかなければなりません。
滝の下に来ますと、その迫力に度肝を抜かれることとなりました。
- 水量
- 滝の高さ
- 音の迫力
- 滝の大きさ
全てが想像を超えており、感動で言葉にならなかったのです。
古(いにしえ)の人々に思いを馳せながら、新宮駅へと歩を進めます。
神倉神社と熊野速玉大社とトンビ
その後は那智駅まで早めに戻ろうと思い、バスで下山。
電車だと待ち時間が長かったので、那智駅からバスで新宮駅まで行くことに。
夕方に空きがありましたので、新宮近くの神社を回ることにしました。
写真に載っている「大きな岩」を見るために、新宮駅から歩いて10分。
なんだ簡単に着くじゃないかと見上げますと、ものすごい段数の階段が…
と、熊野古道ですでに汗を流したのにもかかわらず、再び登山。
以前に熊本で3,333段の石段を上った男には、余裕すら感じられるほどの段数でした。
しかしキツいのは変わらず…
ただ、上ったあとの絶景には、言葉が出ませんでした。
誰かがこの大岩を見つけ、それを祭り、そのために石段を組んだ…
そう考えただけでも、この場所に来る価値があると感じざるを得ませんでした。
神社から見える太平洋は遠く、水面は静かで、まるで過去に思いを馳せる僕の気持ちを、代弁してくれているかのようでした。
下山し、近くの熊野速玉大社も訪問。
新宮駅近くでソフトクリームを買って食べていますと、トンビに2回ほど襲われました笑。
なんとかスイーツを死守し、三重の「津」へと向かうことになります。
伊勢神宮の内宮(ないくう)
実は11年前に、伊勢神宮は訪問していました。
しかしそれは、「外宮(げくう)」と呼ばれるほうであり、いわゆる「伊勢市駅」から歩いて向かう場所でした。
今回僕は、
と、朝に津のdormy inn「けやきの湯」を出発し、五十鈴川駅へ。
駅から歩くと25分以上かかりますので、バスをオススメします。
しかし、いつも通りバスを乗り間違えたために、タクシーで内宮へ向かうことに笑。
そこもまた綺麗で奥ゆかしく、荘厳で神々しかったです。
という話を聞きつけ、横にある「おかげ横町」をぐるりと闊歩。
様々なスイーツやお肉を頬張りながら、伊勢神宮を後にしました。
おわりに:長く存在しているものに触れること
和歌山は初のトライでしたが、車がなければとにかくアクセスが悪い。
これに尽きます。
しかしだからこそ、人の手がほとんど介入しておらず、昔ながらの「日本」を味わうことができます。
出雲大社や明治神宮など、様々な神社仏閣を訪れてきましたが、
- 新幹線
- 飛行機
が行けないところほど、自然がそのまま残っているイメージがあります。
秘境ほど、簡単にはいけないのです。
だからこその「秘境」なのですけどね。
行くのが難しい分、昔からの日本を感じることができ、ずっとそこに変わらずに存在し続けるものに触れることができます。
- 滝
- 大木
- 神社
- 仏閣
そう言う人もいます。
ただ僕は、こうして長く存在し続けるものを見ることで、いかに自分が儚(はかな)く、脆(もろ)く弱い存在であるかを実感しました。
それは決してネガティブなことではありません。
改めて自分の存在価値を、まざまざと見せつけられるからです。
何百年もそこに居続ける、日本古来からの存在に、「自分の小ささ」を教えてもらえるのです。
だからこそ、アクセスの悪いところに時間をかけてでも行きたいのだと、僕は思いました。
そこで見る景色は、一生脳裏に焼き付きます。
もちろん、折に触れて何度行っても構いません。
そこで感じる「神々しさ」は、スピリチュアルではない「生々しいもの」です。
またそんな存在を探しに、旅に出たいと思います。
何かの参考になれば嬉しいです。
それではまた!
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