こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki)
まずはこちらの動画をご覧ください。
母親とは強い象徴だと勝手に思っていましたが、その陰で一所懸命僕のことを育ててきてくれたということに、ずっと気づけていませんでした。
男の子の思春期というものは、誰でも似たようなものでして、
- ご飯を出してくれている母に向かって「うるせぇ」と言い、
- 学校のことは「別に」で済ませ、
- 家事をしてくれるのが当たり前だと思っている
ものです。
僕もそのような人間でして、非行には走らなかったものの、母親とあまり積極的に関わろうとはしませんでした。
その経験もあってか、保護者のお母さん方から、
という痛切なお話を聞きますと、
いつかお母様の大切さに気づくはずです。
もう少しだけ、待ってあげてください。
と返しています。
今日は「母の日」です。
改めて世の中のお母さんたちに感謝しましょう。
思春期の高校男子の心理
学生時代、すでに書いた通り、生活のすべてが成り立っていることを「当たり前だ」と思っていました。
ただ、若いながらも感じていたことは、
「自分の家には、あまりお金がない」
という事実でした。
両親が頑張って稼いでくれていましたが、厳しそうだということは感じていました。
お金がない中で自分ができることとは、
「勉強して国立の大学に行くこと」
だけでした。
もちろん、大学に行かずに働くこともできましたが、
「得意の勉強を、何かに役立てたい」
という気持ちもあり、両親に無理を言って受験しました。
結果は、見るも無残な不合格…
浪人することとなり、結果的にさらに迷惑をかけてしまうこととなりました。
浪人時代はできる限りお金をかけさせまいと、
- 個別塾で最低限の授業だけを取り、
- あとは図書館や自習室を使い倒す。
という戦法を取り、なんとか無事合格することができました。
思春期の男の子らしく、反発や無視をしていたものですが笑、どこかで自分がやらなければならないこともわかっていたようでした。
だから、世の中の「高校生の息子を持たれているお母さんたち」にお伝えしたいことは、
「みんな心のどこかでは、お母さんのことが大好きなのだ」
ということです。
でも男って不器用な生き物でして、愛情表現がものすごく下手なんですよね笑。
反発したり無視をしたりしているのは、愛情の裏返しです。
実は「自分が頑張らなければいけない」ということを、きちんとわかっているはずです。
そんなひどい態度を取られても、息子たちに愛情を注いでいるお母さん方には、本当に頭が上がりません。
男を代表して(?)、僕のほうから感謝をお伝えしたいと思います。
いつもありがとうございます。
なんでもできるスーパーウーマン
世の中の女性はとてもたくましいので、僕は女性のことを本当に尊敬しています。
どこのご家庭のお母さん方も、時代は移り変われど、一所懸命子育てや家事をしてくれています。(もちろんお父さん方も)
特に僕の母親に関しましては、
- 朝は誰よりも早く起きて3兄妹分の弁当を詰め、
- パートに行き、
- 遅くに帰ってきては夕飯を作り、
- 洗濯、掃除などの家事をこなす。
という、スーパーウーマンでした。
母親のすごさを物語るといえば、こんな動画があります。
お時間がありましたら、ぜひこの動画も見てみてください。
ここまで身を粉にして、子どもたちのために働いてくれる存在が、母親なのです。
しかし僕は、10〜20代の時は母に感謝することもできず、手伝いもほぼできていませんでした。
今もその過酷さや辛さを全部感じることができているわけではありませんが、一人暮らしを始めてからというもの、わずかながらですがその大変さがわかるようになりました。
僕の母は、そのツラさを微塵も見せずに、
- 毎日子どもたちのために家事・育児をし、
- 優しい愛で包み込んでくれ、
- 一切の弱音も吐かない
でいてくれました。
そんな母親たちは、もう尊敬を通り越して「一体どうなってるの?」と思わされるほど、偉大な存在でしかありません。
- 普段感謝できていない。
- その過酷さを知らない。
- 知っているつもりでも、労ってあげられてない。
という方がいましたら、ぜひ一言でもメッセージを送ったり、電話をしてあげたりしてみてください。
もちろん、会ってあげることが一番嬉しいと思いますけどね。
自分は「誰の助けも受けずに生きてきたのだ」と思ってはいけません。
家庭の状況は様々あるかと思いますが、少しでも愛情を感じた経験がある方は、感謝して生きていきましょう。
改めて感謝したっていい
「母の日だから」と、
- こぞって花を渡したり、
- プレゼントを贈ったり
することは、別に悪いことではないと思っています。
以前もホワイトデーについて書いたように、その時「特別に祝ってもいい」ですし、普段感じている感謝の気持ちを示してもいいです。
特にかしこまる必要はありませんが、感謝の気持ちを伝えるのが苦手な人ほど、こういう機会を利用したほうがいいと思っています。
1年に一度しかない行事ですし、
- ちょっとしたお菓子を贈るでも、
- 花束を買うでも、
- 温泉につれていくのでも、
- 顔を見せるだけでも、
- メッセージを送るでも、
なんでも構いませんので、お母さんのためにできることを考えて、感謝の気持ちを示してあげましょう。
「今までの分の感謝なんて、してもしきれないよ…」
と思えれば、それは素晴らしいことです。
そう思うことができただけで十分。
その感謝の気持ちを、また次の世代に与えていけばよいのです。
一方で、
「普段から感謝しているので、改めて何かしなくてもいいのでは?」
という人もいるかと思いますが(以前の僕です笑)、普段から母親に感謝している人ほど、母の日に感謝の気持ちを、改めて形にして表していると思います。
難しいことは考えずに、素直に感謝の気持ちを表せばよいと思います。
その大変さが分かるまでには時間がかかる
思春期を経て、やっと親のありがたみがわかるようになったのは、大変恥ずかしい話なのですが社会人になってからでした。
一番大きかったのは、一人暮らしを始めたことでした。
何事もやってみないとわからないものでして、いざ自分で、
- 自炊
- 洗濯
- 家事
- 掃除
- 弁当の準備
- 家賃の支払い
等々をこなしてみますと、
「なんて大変なんだろう…しかもこれを兄妹分?!」
と驚くことは少なくありませんでした。
僕が生徒たちを見ては感じるように、その存在のありがたみに気づくことは、なかなかすぐにはできません。
ただ、親であるみなさんが蒔いた種は、必ず時間をかけて成長し、感謝という形に変わって子どもたちから返ってきます。
と、偉そうに言っていますが、僕は子育てをしたこともないですし、母親になることはできません。
それでも、高校教師として生徒たちに愛を持って指導していますと、卒業して何年も経ってから感謝されたことはありました。
- 種を蒔いて水をやり、
- 愛情を込めて育てると、
- 芽が出て成長する
ように、「感謝」という気持ちも、すぐに大きくなるわけではありません。
今、大人になった僕にとっては、「感謝の気持ち」はあふれていて、それを表すこともできるようになりました。
だから少しずつ親に感謝を返しながら、かつ下の代の子たちへ愛を与えていく。
それでいいと思っています。
世界は、
「子どもを育てるのが、親の責任・使命だ」
と、当たり前のように循環しているのかもしれません。
子孫を残し、次世代につないでいくということは、人間の本能ですから。
しかし僕たちは、
- その当たり前に感謝しなければならないですし、
- 一方で、与え続けていれば、必ず「感謝」という実は大きくなります。
時間がかかることは仕方のないことです。
愛をもらった分、しっかりと返していきましょう。
おわりに
母親の話になると思いが込み上げてくる人は、僕の周りにもたくさんいます。
それぞれの家庭に事情があり、ツラい思いや、信じられない経験をされている方もいるでしょう。
万人に対して通ずるとは思っていません。
しかしいつの時代も、
「愛をもらったら感謝する」
ことは大切なことであり、その愛ゆえにまた次世代は育っていきます。
僕も「教育」という現場で、
- さまざまなバックグラウンドを持った子たちと出会い、
- さまざまな家庭状況や、
- さまざまなタイプの親御さん
を見てきました。
それぞれにそれぞれの大変さがあるのだと、肌で直接感じる日々です。
そんな中で一所懸命家庭を支えてくれるお母さんたちに、感謝しなければなりません。
母の日おめでとうございます。
そして、いつもありがとう。
それではまた!
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