30代が自己肯定感の上げ方について考える【自尊心を持つには?】

人間関係

こんにちは。すずきです。(@seiz_suzuki

みなさんは自己肯定感が高いほうでしょうか?

僕は「高いほうだろうな」と思っています。そうでないと先生はできませんからね笑。

現在読んでいます他人を支配したがる人たちという書籍の中で、

  1. 自己評価(self-esteem)
  2. 自尊心(self-respect)

の違いについて触れられていました。

自己評価とは英語で”self-esteem”と言い、直訳すれば「自分を見積もること」です。

「現在に対する自分への評価」だと書いてありました。

自尊心とは自分のことを”respect”すること、つまり「尊敬すること」です。

respectとはもともとre-spectからきており、「追想」「回想」を意味します。

どちらかといえば「過去の自分の行動に対して評価を下していくもの」です。

見比べてみますと、確かに少し違うなぁと思いました。今回はこの「自尊心」を持つことにフォーカスを当てていきます。

今日は僕なりの「自己肯定感を高める方法」や教育についての考えを述べていきたいと思います。

成功体験を積むこと?

まず第一は「行動」に限ると思っています。

僕も人に言えるほどの行動ができてるとは言えませんが、考えてみますといくつか例をあげることはできます。

  • 勉強をしまくった。
  • ダンスを練習しまくった。
  • ランニングを続けた。
  • 本をたくさん読みまくった。
  • 部活動で様々なイベントを催してみた。
  • 自主的に英語ゼミを開催してみた。

などです。

そしてそれに伴う成功体験が必要になってきます。

「AをしたらBといういい結果が出た。自分のやってきたことは間違ってなかったのだ!」

と思えるからです。

小さくても良いので、こうした成功体験を積み重ねていくことが自己肯定感を高めていく糧となります。

特に「勉強」はテストによってそのまま点数に反映されるので、僕には合っていました。

ただし、成功体験の中にも「自己評価の向上」に繋がる体験があるそうです。

  • 生まれもった才能によって
  • 自信に満ちた行動によって
  • 望みのものが手にはいるという確信によって

成功を手にいれてしまう体験です。

「今の自分があるのは、他ならぬ自分の力量のおかげだ」と勘違いしてしまっているパターンですね。

これだと真の「自尊心」は育まれず、常に現在に重点を置く「自己評価」のポイントが高くなるだけにとどまってしまいます。

単純に成功体験を積めばいいというわけではなく、

  • きちんと努力を積み重ねること。
  • 社会貢献のために献身すること。
  • 条件や環境に関係なく目的を達成すること。

これらによって、自身の過去の行動に対して自尊心が育まれてゆくのだそうです。

成功へのプロセスも大切ですので、勘違いせずに地道な努力や積み上げることを意識して、その上で「成功」を掴み、自尊心を高めていきたいですね。

自己肯定感の中でも「自尊心」を育むには、自分の才能や力量ではなく、0スタートからの努力によって過去から積み上げてきたものが、大きな基盤となるのだ。
小さなことでも何か新しく始めてみよう。後にふと始めた行動が認められれば、自尊心は育まれてゆくだろう。

失敗を許さない人や環境から離れる

成功までの道のりの中でも忘れてはならないことは、そこに「失敗」が付きまとうということですよね。

その「失敗」が続いてきますと、「メンタルがやられる」ということが往々にしてあります。

「失敗」も人生においては確かに大切なことなのですが、「自己肯定感を下げる経験」も含まれます。

  • 失敗を指摘され、非難される。
  • 恥をかかされるような失敗体験を経験してしまう。
  • 自分のミスだと思わされてしまう。

など、失敗を皮切りに自分自身や自分の行動を否定されてしまうことで、

  • 「自分にはやっぱりできないのではないだろうか?」
  • 「自分のやっていることは間違っているのではないだろうか?」

と思い込んでしまい、どんどんと自分の過去を「過ち」として捉えてしまいます。

そうした環境や人からは離れるに越したことはないのですが、かと言って自分自身で「この失敗は有意義だったのだ」と思い続けていくことも、また難しいというのが現状です。

だからこそ、逆に「ほめてもらえる環境」、それもその人の才能や力量ではなく、その人が努力して培ってきたことをほめてくれる場所

そんな場所に身を置くことは、自尊心の向上にとても良い効果を与えることになります。

変に「すごいね!」「やばっ!」と立て続けにほめられてしまいますと、その時は嬉しいかもしれませんが、本当に自分の”やってきたこと”を見てくれているのか、少々疑問に思ってしまいます。

自分が誇りを持って続けてきたことや、時間をかけて取り組んできたことに対してしっかりとほめてくれる環境というのは、その人の「現在」だけでなく「過去」まで遡って評価してくれているということなのです。

だから僕自身も、人を積極的にほめることはもちろんのこと、「ほめの安売り」をしないことで、相手の自尊心を育むことができたらなと思っています。

特に僕は教師という職業柄、生徒達がのびのびと自尊心を育むことができる環境を目指しています。

つまり「誰と付き合うか」「どのような人と付き合うか」ということも、自尊心の向上に大きな影響を与えるのです。(親や家庭、友人関係もそうですね)

すると相手への「ほめ方」もうまくなり、お互いの自尊心を育て合うことのできる関係になることでしょう。

自尊心を高めてゆくには、否定や批判ばかりをされる環境にいてはいけない。自分の努力や業績を認めてくれる人たちと、真剣に切磋琢磨できる環境を探してみよう。

壁を越えるために、好きや得意を伸ばせ!

自己肯定感を伸ばしてゆくこと、自尊心を育んでゆくことには、とても時間がかかると思っています。

古(いにしえ)の時代まで遡ってみますと、僕はかなりの「ガリ勉」でして、武器は「頭の良さ」だけであり、運動神経も発達しておらず、あまり自己肯定感が高いとはいえませんでした。

また苦手なことも多く、これと言ってほめられるようなこともしてきたわけではありませんでした。

今の時代は「好きなこと」や「得意なこと」に夢中になって取り組み、人生を謳歌しようという風潮が少しずつ到来してきております。

僕もこれには概ね賛成です。

なぜなら、

  • 「苦しいことから逃げたいだけだろ?」
  • 「それだけやれれば苦労しない」
  • 「人生なめすぎ」

などの批判が飛んでくることを承知しているだけでなく、僕はそうした批判に対しても「その通りだ」思っているふしがあるからです。

得意を伸ばし、好きなことを続けていく中で、

  • 苦しいことや辛いこと
  • 苦手だけど克服すべきこと
  • 改めて勉強しなければならないこと

も当たり前のように出てくるからです。

しかしそれらの壁をも超えてゆけるパワーを持つものが、自分の好きなことや得意なことなのだと思っています。

「得意なこと」は先天的な能力を意味するのではなく、他の人よりもうまくできることや、他の人のために進んでできることを指します。

その中で向かってくるハードルを超えてゆくことは、簡単そうに見えて実は地道な努力を要します。

例えば僕は勉強がものすごく好きでして、集中し始めると睡眠時の呼吸になるくらい、深い呼吸をしていたそうです笑。(兄貴談)

「すずきくんって勉強できるよね」という段階に到達するために、小学校時代から必死でドリルを解いたり、1日何時間も費やしては、勉強に明け暮れました。(かと言って特別「裕福な家庭」ではありませんでした)

また、「すずきくんってダンスうまいよね」と言われるまでに、

  • 肩から血を流し、
  • 頚椎を損傷し、
  • 指の靭帯を損傷して、

やっとこさ、という状態でして、なんと10年以上かかりました笑。

だからこそ僕は、このどちらに関しても「自負」があり、それはやっぱり地道に積み上げてきた時間の上に成り立っているものだと、改めて感じております。

自分の本当に好きなことや得意なことに関しては、誰もがガムシャラになれますし、夢中で取り組むことができます。

そして立ちふさがる壁を乗り越えてゆこうと思えるからこそ、「好き」や「得意」を強く勧めるのです。

壁を乗り越えてゆく力と、壁を乗り越えたことで得られた自信は、自尊心を大きく向上させます。

何も手にしていなかった僕も、好きなことや得意なことで壁を越えてきては、時間をかけて自尊心を育んでいたことに気づかされました。

みなさんの中にも、きっとあるはずです。

好きなことや得意なことから始めてみて、それを続けていきましょう。

好きなことや得意なことは、迫りくる壁をひょいと乗り越えることができるパワーの源である。時間をかけて培われた自尊心は、きっとあなたに自信を与えてくれるだろう。

おわりに

  • 自信
  • 自尊心
  • 自己肯定感

とは、キレイで大切な言葉のはずなのに、いざこれらを持っていますと、

  • 「ナルシシストだ」
  • 「いけすかない」
  • 「調子にのるな」

と言われてしまいます。

すると自分の持っている「誇り」や「強さ」をひた隠すようになってしまいます。

そしてしまいには「自分には自信がない」「生きる価値がない」と、謙虚を通り越してネガティブな感情に支配されてしまいます。

僕はどうしても、この文化を好きになることができません。

だからこそ、教師として生徒たちの自尊心を育ててやるのが、僕の仕事だとも思っています。

何でもかんでも「すげぇじゃん!」とバカみたいに騒いでしまうのではなく、生徒たちが起こした行動や業績に対して、まっすぐに「すげぇじゃん!」とリアクションすること。

そうやって若い子たちが自信を持つことに抵抗をなくしていく文化が、今の時代には必要なのではないかなって思います。

誰しも、絶対に「キラッと光る何か」を持っています。

それを見つけ、大切に持ち続け、磨いていきましょう。

それではまた!

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