30代教員が生徒といざこざにならない理由【強く叱るのは最終手段】

人間関係

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

生徒指導に関しては、何度も記事にしています。

またここ最近で、若手の後輩教員から相談が来ました。

同僚が「せいじさん」とボソッと話しかけてきましたので、何かなと思いました。

実はせいじさんのクラスの子が、ずっと授業中に携帯をいじっていたんです。一度注意したのですが、それでもやめなかったので『2回目だから』と思い、かなり強く指導してしまいまいした。そしたら不貞腐れて寝てしまって…

というものでした。

僕もこうした経験をしたことがありまして、生徒とやり合ったことはありました。

その経験も踏まえながら、僕なりの生徒との対話法をお伝えしたいと思います。

生徒に強く言えばいいというものではない。信頼関係を構築し、じっくりと向き合っていこう。

強い指導は逆効果

  • 王様気分
  • 高圧的な態度

で指導することはもってのほかだと、以前に記事で書いたことがあります。

僕自身も何度か生徒とやり合ったことがありますが、どれも信頼関係が築けていない上での指導でした。

また言い方や自身の感情を顧みてみても、

こいつは気に食わないな…

と目の敵にしていた生徒を、叱っていた覚えがあります。

そうした感情は、生徒に伝わってしまうんですよね。

少し話はズレますが、ここで一番気をつけなければならないことがあります。

それは、

生徒が優秀かつ、大人の言うこと素直に聞いてしまうと、先生たちは強い態度に出てしまいがち

というものです。

先生たちが、

この生徒は素直に言うことを聞いている

と勘違いしてしまうのです。

表面上は指導に乗っているように見えても、心の中では、

この先生…やっぱりないわ

と思っていることもあります。

だから、どんな生徒を相手にしても、

  • 信頼関係を築けている
  • ちゃんと話したことがある
  • 尊敬されてはいなくても認められている

このような生徒でない限り、強く叱るのはあまり意味がありません。

僕ら教師に対する感情が、「なんなのコイツ?」からスタートしてしまうからですね。

僕はまさにそのような状態で、上から叱りつけてしまったことがありました。

すぐに生徒は「拒否反応」を示し、僕はどうしたらいいのかわからず、路頭に迷ってしまったことを覚えています。

信頼関係が築けていない上で強く出た指導をしても、逆効果である。

生徒と1対1で話すことで、わだかまりを解消する

そこで僕は幾度となく失敗していた「未熟時代」もありましたが、そんな未熟時代を切り開いたきっかけがあります。

それが生徒との和解でした。

当時、生徒とやり合った後、職員室でうなだれていますと、生徒指導がとても上手な先生がいることに気がつきました。

このタイミングしかないと思い、相談してみました。

うーん…まず一回ちゃんと腰を据えて話してみたらどう?

というアドバイスをいただいたので、授業が終わった後、生徒を廊下に呼んで話をすることにしてみました。

俺さ、この前急に強い言い方しちゃってごめんな。〇〇の気持ちも知らなくてさ。ちょっと俺も思うところがあって、あんな言い方になっちゃったんだ。悪かったな

と言いますと、意外にも生徒はすんなりと従ってくれました。

完全に解決したわけではありませんでしたが、僕の中でわだかまりが消えたような感覚がありました。

ここでみなさんは、不思議に思ったのではないかと思います。

  1. 先生からアクションを起こしたこと
  2. 悪いことをしたのは生徒でも「なぜか」先生から謝ったこと

そうなんです。

僕のほうから謝ったのです。

どう考えたって、シチュエーション的に悪かったのは生徒のほうでした。

実はアドバイスをいただいた先生から、「先に謝ってみたらどう?」という言葉もいただいていたのです。

正直、

自分が悪いことをしていないのに謝る

という行為は、

  • 教員としての威厳を損なう
  • 生徒と同じかそれ以下の立場に立つな

といった批判もあるかと思います。

しかし僕は、この経験を通してわかったことがありました。

  1. 生徒から先生に謝ることは難しい
  2. 彼らには「怒られた」というイメージしか残らない

つまり、生徒からアクションを取ることは、彼らにとって非常に難しいことなのです。

もし関係が壊れてしまったら、大人である僕らから歩み寄ってあげることが大切なのだということに気づかされました。

こちらから歩み寄って初めて、生徒たちも、

先生はこうやって謝ってきてくれている…自分も確かに悪かった部分はあったのかもな

と気づいてくれます。

これが、「わだかまり」がほぐれた経験となったのでした。

もし生徒との関係がこじれてしまった時、道理としてはおかしいかもしれないが、先生の方から生徒に声をかけて謝ってみると、生徒も真剣に応えてくれる。

人前では叱らないこと

これは教員同士、社会人同士でも言えることなのですが、人前でその人の尊厳を傷つけることは、僕はあり得ない行為だと思っています。

もちろん状況は様々ありますから、絶対とは言いません。

例えば「静かにしろ」と言っているのにずっとしゃべっているような生徒に対しては、

おい、お前いい加減にしろよ?

と言っても大丈夫でしょう。

とはいえ、やはり生徒たちは友達の前で思いっきり叱られますと、凹(へこ)みます。

できれば彼らの前で叱るのは避け、

  • どこか別の場所で指導をしたり
  • 授業が終わってから廊下に呼び出したり

することが望ましいでしょう。

すると教師も生徒も、お互い冷静に話し合いのスタートを切ることができますし、伝えたいことがしっかりと伝わります。

僕はここ数年、叱ることはほとんどありません。

その前に個別で呼び出して注意をしたり、予防線を張っておいて、

ここのラインを超えたら…あとはどうなるかわかるよな?

と、分からせておくようにしています。

大声をキレるのは、本当の本当に「最終手段」。

何をやっても、収集がつかなくなった時くらいです。

しかもそれは、対「集団」ですかね。

個人に関しては、どうしても言うことを聞かない場合、呼び出して事情を聴くようになりました。

  • なんかあったのか
  • メシが食えていないのか
  • 友達関係で何かあったのか
  • 家庭でうまくいってないのか

などです。

まずは「感情を先走らせない」ということがポイントです。

そこで強く出ても意味がない

と思うようになったからです。

個別に呼んでから事情を聞いてあげますと、

先生は怒っているのではなくて、気にかけてくれているのかな?

と生徒は思ってくれます。

そこから会話が生まれますと、互いに関係を崩せなくなってきますので、僕はこの手法で生徒理解に励むようにしています。

人前で怒鳴ったり叱ったりするのではなく、個別に取り出してゆっくり話をしてあげる。
怒っているわけではないことを伝え、生徒の事情を聞き出そうと会話を始めることで、関係が築き上げられていく。

おわりに

以前の僕は「毅然とした生徒指導」こそが、あるべき姿だと思っていました。

しかし実際は、

  • 悩みや不安を抱えていたり
  • 家庭環境によって大人に対する不信感を持っていたり

する生徒もいます。

授業も重ねていけば、必ず「生徒との会話」があるはずです。

少しずつ関係を構築していくことで、先生たちが本気で生徒たちのことを思っているのだということが、生徒たちにも伝わります。

そこで叱ってあげて初めて、生徒に想いが伝わるのかなと。

どこまで行っても生徒指導に答えはありませんが、関係を築けば築くほど、お互いのラインがわかるようになります。

これからも、生徒指導を引き続き頑張っていきたいと思います。

それではまた!

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